国内ドラマ『GTO』 感想 | 鬼塚は変わらない、でも時代は変わった

こんにちは、Dancing Shigekoです!
26年7月期 月曜22時枠作品。
今回は国内ドラマ『GTO』を紹介します!
[基本情報]
原作:藤沢とおる『GTO』
脚本:遊川和彦
演出:中島悟
松田健斗
音楽:福廣秀一朗
オープニング:反町隆史「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」
製作総指揮:安藤和久(エグゼクティブ)
河西秀幸(チーフ)
プロデューサー:永富康太郎
伊藤茜
制作:メディアプルポ
製作:カンテレ
[登場人物]
鬼塚英吉:反町隆史
誠進学園の1年B組担任。
柏原実央:生見愛瑠
誠進学園の1年B組副担任。
[内容]
学校を転々としていた鬼塚が元教え子のつてで私立誠進学園、1年B組の担任としてなる。最初は誰も信用する気配を見せていなかったが、生徒たちのトラブルを一つずつ解決していき、徐々に生徒たちが心を開いていくのだった。
[感想]
学校を転々としていた鬼塚が、元教え子のつてで私立誠進学園1年B組の担任になる。最初 は誰からも信用されていなかったけれど、生徒たちの問題に一つずつ首を突っ込み、少しずつ距離を縮めていく。
全話を見終えて残ったのは、「鬼塚はあまり変わっていないなぁ」という印象と、それ以上に時代の方が大きく変わったのではないかという感覚だった。
・鬼塚は結局あまり変わっていない?
鬼塚の野蛮で粗野な感じは、前作からあまり変わっていないように見えた。
年齢を重ねた分、若干おおらかな雰囲気は増えたように思う。でも、礼節や品格まで上がったかというと、そうは感じなかった。
鬼塚あずさに言わせれば、いつまでも生徒と友達感覚で接することができるところが鬼塚の良さなのだという。
そういうものなのだろうか。親しき仲にも礼儀あり、ともいう。
もう少し歳相応に振る舞っていてもよかったのではないかと思う。
生徒との距離が近いことと、礼節に欠けることは別なのではないだろうか。
・昔の映像を見ると、自分も歳をとった
作品の途中では、ところどころ前作の映像が流れる。
映像そのものの古さから、年月の長さを感じた。
そして、「当時は若かったのね」と鬼塚たちを見ながら、自分も同じだけ歳を重ねていることに気づく。
前作が放送されていた頃、自分も今よりずっと若かった。
では、この続編が作られるまでの年月で、自分はどれだけ成長したのだろうか。
鬼塚は、結局あまり変わっていないように見えた。
だからこそ、逆に自分自身はどうなのだろうと思ってしまった。
・先生はここまで生徒の生活に入ってくる?
この作品では、鬼塚が生徒のプライベートにかなり深く入っていく。
家族の問題、恋愛、SNS、パパ活、進路。生徒の問題が起きるたびに、鬼塚が直接関わって解決しようとする。
でも、現実の学校ってこんな感じなのだろうか。
今の時代だから教師が生徒のプライベートに関わらなくなった、というより、自分が学生だった頃から、そこまで積極的に関与してくる先生はいなかったように思う。
高校時代、担任の先生と個人的なことをどれだけ話していただろうか。
クラスの問題で教師と大きく揉めたことがあっただろうか。
ほとんど思い出せない。
自分の知っている環境がそうだっただけで、世の中には鬼塚のように、生徒の生活へ深く踏み込む先生もいるのだろうか。
そのあたりは最後までよく分からなかった。
・毎回、生徒が急に心を開く
全11話を通して、ずっと違和感があったこともある。
生徒たちが鬼塚に心を開くまでが早い。最初はかなり強く拒絶している。
それなのに、鬼塚が一度大きく動くと、1話が終わる頃にはかなり距離が縮まっている。
心を開くきっかけ自体は分かる。助けてもらったり、自分のために本気で動いてくれたりすれば、鬼塚への見方が変わるのも理解できる。
ただ、その感情変化のスパンが短すぎるように感じた。
後半になると、「今回も最後には鬼塚に心を開くのだろうな」と、毎度お馴染みの展開に見えるくらいだった。
10代はそれだけ柔軟で素直なのだろうか。それとも、やはりドラマだからなのだろうか。
・SNS、親子、恋愛。扱うテーマは今っぽい
一方で、生徒たちが抱える問題はかなり今の時代を意識していたように思う。
SNSを絶対視する生徒。
整形資金のためにパパ活する生徒。
親との関係に悩む生徒。
大人との恋愛に突っ走る生徒。
中でもSNSについては、かなり気になった。まだ世の中を十分に経験していない10代が、SNSの情報や評価を正しく判断できるとは考えにくい。
だからこそ、ある程度の制限や、親や学校が使い方を示す必要はあるのではないかと思った。
第7話では、鬼塚の「親は子を見守るもの」という言葉も印象に残った。その言葉を聞いて、自分自身は子どもをきちんと見守れているだろうかと振り返った。
考えさせようとしすぎて放置に近くなったり、逆に言いすぎたりしていることもある。
生徒の問題を見ながら、自分自身の親としての関わり方まで考えることになった。
・時代に逆行しているように見えた
扱っている問題は今っぽい。でも、その問題に向き合う鬼塚のやり方は、かなり昔のまま。
そこに、この作品の独特な違和感があったように思う。
何でも自分で突っ込んでいく。無茶をする。
時には暴力的でもある。そして最後には生徒が心を開く。
昔ならそれも「鬼塚らしい」で受け入れられたのかもしれない。
ただ、今見ると、かなり時代に逆行しているようにも見えた。
昔の鬼塚をそのまま今に連れてきたからこそ『GTO』なのだとも思う。でも、鬼塚自身がもう少し変わっていてもよかったのではないか。
そんな感覚が最後まで残った。
・初回予想は「そっちだったか」
第1話を見た時、自分はこう予想していた。鬼塚はグレートっぷりを炸裂させすぎて何度も問題視される。
それでも徐々に味方が増え、最後には生徒たちの声によって学校に残る。そんな結末になると思っていた。
実際には違った。
鬼塚は最後、自分から学校を辞める。生徒を守るための選択だった。
「そっちだったか」という感じ。
首の皮一枚で持ち堪えていたのに、自分から辞めると言うとは思わなかった。しかも、その選択が本当に生徒を守ることになったのかという疑問も残る。
学校を辞めることでしか守れなかったのか。
鬼塚らしい自己犠牲ではあるけれど、賢明な選択だったのかは最後まで分からなかった。
・最後まで相変わらずめちゃくちゃ
最終話では、鬼塚が28人の生徒それぞれに言葉を残す。
この場面は印象に残った。
よかったとまで言うつもりはないけれど、一人ひとりに違う言葉をかけられるのは、それだけ生徒たちを見てきたからなのだと思う。
そこは鬼塚なりの教師らしさだったのかもしれない。
それでも、全11話を通した最終的な感想は変わらない。相変わらずめちゃくちゃだなぁ。
生徒のために本気で動く。その姿勢は分かる。
でもやり方は無茶で、時代に逆行しているようにも見える。
昔の映像を見ながら年月を感じ、変わらない鬼塚を見ながら、自分はこの年月でどれだけ変わったのだろうかとも思った。
懐かしさと時代の変化を同時に感じた『GTO』でした!
[各話感想]
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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