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国内ドラマ『あなたを奪ったその日から』母と娘の10年――血より深い絆を描く衝撃作

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 7月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月6日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 25年4月期フジテレビ系月曜10時枠作品。


 今回は国内ドラマ『あなたを奪ったその日から』を紹介します!


[基本情報]

 企画:水野綾子

 脚本:池田奈津子

 演出:松木創

    淵上正人

    本間利幸

    大﨑翔

 監修:堀エリカ(医療)

    古谷謙一(警察)

 音楽:村松崇継

 エンディング:back number「ブルーアンバー」

 プロデューサー:三方祐人

 制作:関西テレビ

    共同テレビ


[登場人物]

中越紘海:北川景子

 3歳の娘・灯をアナフィラキシーショックで亡くす。その原因を作ったYukiデリの社長・結城旭を恨む。

結城旭:大森南朋

 惣菜店「Yukiデリ」の社長。惣菜パンに異物が混入していたと世間は言っていたが、結城は侵入経路不明として避けていた。

結城萌子/中越美海:一色香澄

 結城の次女。3歳の時に紘海に誘拐され、そのまま紘海に美海として育てられる。


[内容]

 Yukiデリで購入した惣菜パンに海老が混入していた。それを食べた紘海の3歳の娘・灯はアレルギー反応を起こしてそのまま亡くなってしまう。紘海はYukiデリの社長・結城旭をどうしても許せず、事故から一年が経過したある日、結城旭の家を訪れる。

 その時、紘海の車に紛れ込んできた結城萌子をそのまま誘拐する。一度は警察へ送り返そうとも考えたが、萌子に灯の影を見た紘海は萌子を中越美海として育て始める。

 それから10年が経過して、紘海は結城旭が混入について嘘をついていると知って、再び憎しみが戻ってくる。結城の働くタイナスに転職して、事実を探り始めるのだった。


[感想]

 惣菜パンの事故で娘を失った紘海と原因を作った結城、結城の娘:萌子の生活を描く作品。

・まさかの共に生活

 予備知識なしで鑑賞していたこの作品。第二話で衝撃。紘海が萌子を美海として一緒に生活をしている。一時的な気の迷いで誘拐したのかと思っていただけに、驚きの展開。美海が中学生にまでなっているという流れ。

 それまで美海が萌子の失踪について知る機会がなかったと言うのが驚き。園長先生も紘海のところに子供がいると言うことに10年近く気づかずにいたと言うのだから一体、どうなっているのか。

 紘海が結城に復讐しようと思わなければ、そのまま二人の関係は大きく揺らぐことなく済んでいたのかも、と思う展開だった。


・母娘の絆は血よりも強く

 美海は10年間、紘海のことをずっと母親と思って一緒に過ごしてきた。それが実は誘拐犯だったと知っても、なお母親と思う気持ち。「お母さんが悪い人でもいい。一緒に逃げよう」と言っていたのが印象的。

 結局は結城家に戻っていくけれど、それでも紘海をずっとお母さんと思っている。

 紘海と美海の関係を見ていると親子、母娘の絆というのは血のつながりではなく、一緒に過ごした時間の長さと濃さで決まってくるのだと感じた。

 お互いを信じ合い、頼りにしている感じが伝わってくる内容。


・贖罪の10年

 結城旭は、仕事の方では着々と結果を残していく。念願の関西進出まで達成するほど。その様子からはYUKIデリでの事故に対しては反省していないように見える。

 しかし本当はずっと苦しんでいた。どうやって遺族に謝罪をしたらいいか、ずっと悩み続けていたことが明かされる。紘海に対して謝って、それで少し前進。

 という流れだったのだけれど、10年間、ずっと重い十字架を背負ってきていたのを感じる内容だった。


 紘海と美海の親子関係が実に力強く描かれていると感じる作品だった。


[各話感想]


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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