こんにちは、Dancing Shigekoです!
竜王戦第四局、豊島竜王の勝利で防衛に王手をかけました。羽生さんの100期目のタイトル獲得への道が険しい。しかし諦めず、見守っていきます!
さて、今日は池井戸潤原作『七つの会議』を紹介します!
[登場人物]
八角(やすみ)民夫:野村萬斎
営業一課係長。20年間ずっと係長で、居眠り八角(はっかく)と呼ばれることも。係長になる前はやり手だったとされる。
ちょっと首を傾けて話をするのが、八角の個性なのか、野村萬斎の芸風なのか、どちらとも取れる個性的な動きが印象的。長椅子に横たわってドーナツを食べている姿は、いかにもダメ社員って感じ。その場面の時は、あまりにも動きが小さくて、その場所にいることに気づけないこともあった。
北川誠:香川照之
営業部長。営業成績に厳しく、結果を出さないものをいたぶる嫌味な性格。
池井戸潤作品で、香川照之が出てきてしまうと、半沢直樹シリーズの大和田を連想させてしまう。キャラも大和田に被る部分があり、キャスティングとしてどうだったのか。
原島万二:及川光博
営業二課課長から、営業一課課長の坂戸が異動したことで、花の営業一課長になる。プレッシャーに弱く、あまりにも追い詰められると人前でも戻してしまう気の弱さ。
こちらもまた半沢シリーズに登場している及川。ただ、この作品の中での芸風はどちらかというと#リモラブの人事部長の朝鳴に通じるものがあった。
浜本優衣:朝倉あき
営業一課員。寿退社をすることになっていて、その前に一花咲かせようと社内で無人ドーナツ販売を開始する。実際には社内の不倫相手に騙され続け、頭に来て辞めるつもりでいた。
どこかで見たことのある女優と感じながらも結局、見終わるまで分からず。調べてみたら、24 Japanの明智菫役。最後まで24を連想させなかったあたり、見かけでキャラを十分に変えていたと言える。
[内容]
八角が営業会議で堂々と居眠りしていた。その日以来、坂戸からの風当たりが強くなる。その坂戸の行き過ぎた発言をとって八角はパワハラで訴える。その訴えが受け入れられ、坂戸は人事部付に異動させられる。
坂戸から営業一課長を引き継いだのは冴えない原島。それまで目標達成を続けていた営業一課の成績が途端に未達になる。営業会議で北川からその事を咎められ、原島は耐えられず椅子に座り込み、椅子を壊す。
しかし、その頃から八角の動きが不自然になっていく。
一方、その頃、試験運用中のドーナツ無料販売で無銭飲食が発覚。考案者の浜本は犯人探しを始め、八角を疑う。八角が無銭飲食をしている可能性を感じ始めると、その頃、経理から問題視されていた転注についても癒着の嫌疑をかけられるようになっていく。ところが、ドーナツ泥棒は別のところにいた。
そして、転注の真相を調べ始める原島と浜本。そこには大きな会社の闇が隠されているのだった。
[感想]
小説『七つの会議』で一度読んでいるこの作品。内容は把握していたので、それがどのように映像化されているかに興味がいく。キャスティングは、全体的に半沢シリーズと重複している部分が多く、特にゼノックスの社長が北大路欣也で、御前会議でみんなの前で座っている姿は中野渡頭取に通じるものがあった。それでも、七つの会議っぽく見えるのは、メインキャラの八角こと、野村萬斎が独特の動きを見せていたからだと感じる。
営業会議での課員の返事の仕方は軍隊みたいと感じる。営業というのは、そういうものなのか、それとも北川のオーラがそうさせるのか。私の知っている会社というのは、どちらかというと和気藹々、ざっくばらんという感じなので、このキビキビっとした仕事の様子を見ると、みんな何に忙しくしているのだろうって、興味が湧いてしまう。
そしてゼノックスでの御前会議。場所は大阪で、見慣れた建物が上空から映し出される場面があった。知っている建物が出てくると、共感持てる。
映像化で気になったのは社員の行動が社員携帯で追跡できてしまう事。どこにいるか分かってしまうと言うのは、悪用されそうで怖いと感じてしまった。
全体を通じて、半沢シリーズに割って入った野村萬斎って印象でもありつつ、野村萬斎が作り出す七つの会議の世界というようにも感じられる作品だった。
鑑賞日: 20年11月27日
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それでは、また明日!