こんにちは、Dancing Shigekoです!
厄介はもう一声欲しい。
今回は国内ドラマ『掟上今日子の備忘録』第3話 を紹介します!
前回感想→こちら
[内容]
#3 2億円の名画が破られた!?
隠館厄介が警備員をしている美術館で、絵に穴を開けられる事件が発生。その結果、警備会社が契約解除の危機に陥った。それはなんとか避けたいとなって、掟上今日子に調査を依頼するのだった。
[感想]
掟上今日子がたくさんの衣装に着替える一話。
・相変わらずの失業体質
運悪く警備していた絵を破ろうとする老人に出くわしてしまった厄介。責任を取らされてクビになる。比較的順調に続けられているように見えたのに、あっさりクビ。警備していた絵の近くでトラブルが起きるのだから、運が悪い。この辺りが悪運の持ち主たる所以なのだろうって感じる。
・今日子さんに会いたくて
警備が休みの日に厄介は美術館に足を運ぶ。そして同じ絵画の前に今日子さんが来るのを待っている。その様子、来ないかもしれない、と不安が滲み出ている様子が印象的。そんな思いも知らずに、予定通りに現れる今日子さん。何事もなかったようにスッと現れて、スッと通り過ぎていく。その瞬間はどんな心境なのだろうか。憧れの女性が目の前に予定通りに現れる。話しかける絶好のチャンス。厄介の心の動きを想像すると、こちらまで緊張してしまいそうな場面だった。
・額縁を衣装にたとえて
今日子は美術展会場に戻って、厄介にオリエンテーションを始める。その中でスカートは4種類違うものを着ていたという。この違いに、実際にこのドラマを見ていた人はどれだけ気づくことができたのだろうか。巻き戻して見てみるのも楽しいかもしれない、と思った。実際のところはどうだったのか。
絵を破られた理由が額縁にあるのだろうということは気づいていたけれど、そこがすり替わっていること自体には、見ている途中には気づけなかった。この部分も巻き戻したら分かったのかもしれない。一回しか流れない時に気づけるか。その部分が観察力だろうと思う。
・恋愛には興味を示さない今日子
厄介が悪い人物ではないことに、今回の調査を通じて分かった今日子。それで厄介が最初についた嘘の理由が自分に対する好意だと結論づける。そうと分かっても、厄介に対する距離感を変えない。むしろ恋愛には首を突っ込もうとしない様子が描かれる。今日子の記憶が一日でリセットされるようになったのは、案外、こういった恋愛関係の過去からなのかもしれないと想像されてしまう。
・額縁匠登場
先日読み終わった小説『赤と青のエスキース』で額縁匠が現れる。そこで描かれていた内容。額縁は絵を最高に引き立てる役割があると言った内容が、この作品でも同じように言われている。そして和久井が丹念に額縁を作り上げていく様子が描かれている。その様子が小説と繋がって、興味深かった。別の作品が額縁匠という形で繋がっていくのだから、面白い。
いろんなところに散りばめられている伏線に注目していると二度楽しそうな一話だった。
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!