漫画『ベルセルク』第15巻 感想 | 「エルフになれば楽しい」は本当か


こんにちは、Dancing Shigekoです!
ジルを助けられるのか?
今回は漫画『ベルセルク』第15巻を紹介します!
[内容]
ガッツは霧の谷の妖精は害虫とみなして皆倒そうとしていた。パックはジルまで殺そうとするガッツに愛想を尽かしていた。ジルは女王が幼馴染にロシーヌだと知って、迷っていた。エルフになったら全てが楽しいと言う言葉に迷うのだった。
[感想]
ガッツは霧の谷の妖精たちを害虫とみなし、すべて倒そうとしていた。パックは、ジルまで殺そうとするガッツに愛想を尽かす。一方、ジルは妖精の女王が幼馴染のロシーヌだと知り、「エルフになればすべてが楽しい」という言葉を向けられる。
今回は、ガッツの迷いと、ロシーヌの言葉の危うさが印象に残った。
・ガッツもずっと迷っている
パックに「ろくでなし」と罵られて動揺するガッツ。
ジルを前にして躊躇したことも含めて、ガッツ自身の心が乱れているように見えた。冷酷に振り切っているわけではなく、常に迷いながら進んでいる感じがする。その迷いは弱さというより、人間らしさに見えた。
前巻でも、ガッツは自分のために戦っているように見えながら、弱い人を放っておけなかった。今回も同じように、切り捨てきれない部分が残っている。
その一方で、ガッツの孤独はどんどん強まっていくようにも感じた。
・ロシーヌの言い分はやはり信用できない
ロシーヌは、「人間でいても楽しくない。エルフになれば空も飛べるし、嫌なことはひとつもない」とジルに語る。言葉だけを聞けば魅力的にも見える。
ただ、これまでのロシーヌたちの行動を考えると、いいことだけがあるようには思えなかった。どこかに嘘が含まれているのではないか、という感じが最初からあった。
ジルも、本気で「エルフになるかどうか」に迷っているようには見えなかった。むしろ、幼馴染のロシーヌをどう断ればいいのか、その伝え方に迷っているように感じた。
・命を何とも思わない世界は楽しいのか
決定的だったのは、エルフの子供同士が殺し合いをして、それを楽しんでいる姿。
命を何とも思っていない。
さすがにそんな姿を見せつけられると、それが正しいこととは思えない。
「エルフになれば嫌なことはない」「すべてが楽しい」と言われても、その世界で命が軽く扱われているなら、本当にそれを楽しい世界と言っていいのか。
ロシーヌの言葉と、実際に見えている世界の姿が噛み合っていないように感じた。
ガッツは冷酷になりきれず迷い続け、ジルはロシーヌをどう断るかに迷っているように見える。その一方で、ロシーヌの語る「楽しい世界」には、ますます違和感が強くなる第15巻でした!
前巻感想→こちら
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!



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