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映画『君の名は。』二人のすれ違いは何のため?


 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 IMAXで鑑賞してきた!


 今回は映画『君の名は。』を紹介します!


[基本情報]

 監督:新海誠

 脚本:新海誠

 原作:新海誠

 製作:川村元気

    武井克弘

    伊藤耕一郎

    市川南

    川口典孝

    大竹圭三

 製作総指揮:古澤佳寛

 音楽:RADWIMPS

 主題歌:RADWIMPS『前前前世』

     『スパークル』

     『夢灯籠』

     『なんでもないや』

 編集:新海誠

 制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム

 製作会社:『君の名は。』製作委員会

 配給:東宝

 上映時間:107分


[登場人物]

立花瀧:神木隆之介

 東京都心の高校に通う2年生。レストランのバイトをしている。三葉と心が入れ替わる。

 ぼさっとした感じの髪型。三葉が入れ替わっていた時の動きが、どことなく女子っぽく見えるから不思議だった。

宮水三葉:上白石萌音

 岐阜県糸守町の高校に通う2年生。宮水神社の巫女も手伝う。髪を赤い紐でくくっている。瀧と心が入れ替わる。

 東京に出ていって瀧に電車で話しかけるまでの様子が印象的。

 

[内容]

 宮水三葉は奇妙な夢を見ていた。その夢の中では東京の男子高校生になっていた。全てのものが新鮮に見えて、憧れの東京生活を戸惑いながらも楽しんでいた。

 瀧は気づくと片田舎の女子高生になっていた。その生活に徐々に慣れていっていた。

 ところが、彗星が再接近した日以降、二人の入れ替わりが起きなくなる。瀧は気になり、彼女が住んでいるであろう飛騨高山の方に友人とバイトの先輩を連れて訪れるのだった。。


[感想]

 会うことのなかった二人が、何かのきっかけで意識が入れ替わるようになる作品。

<ただの入れ替わりではなかった>

・前半と後半とで趣がガラリと変わる

 予告などを見ていた時のこの映画のイメージは、高校生の男女が入れ替わって、それぞれの生活を送っていく。そのうち、二人は恋愛感情が芽生えて会いにいく、という流れの作品なのだろうって思っていた。

 ところがもっともっと深かった。

 そしていろんなところに含みがあったと言うのが面白い。

 一番最初に走馬灯の如く流れる映像。それが意味していることがなんだったのか。瀧がずっと手に巻いているお守りの意味。決して二人はいつか会おうと言う感じではなく、お互い入れ替わっているときは最低限を守って生活をしよう、程度で止まっている。その辺りが意外で、会いに行こうと思うきっかけというのも、実は違うところにあったという。三葉は純粋に気になって会いに行ったのかもしれない。

 しかし瀧は入れ替わりが亡くなってしまい、何が起きたのか、と気になって会いにいくという展開。そこで明らかになった事実。正直、その事実を知った時、軽いショックを受けた。やり場のない気持ちに襲われていった。

 こういう展開だったとは全く予想していなかっただけに、かなりダメージを受ける。そこから瀧が取った行動、その後の展開は見守らずにはいられない。

 ネタバレにならないように書くなら、ここまで。とにかく、見たことのない人は必見と思う展開だった。

<男の三葉、女の瀧>

・都会に憧れる三葉

 三葉は高校に行くたびにこの村から出て行きたい、とぼやいている。カフェもない、コンビニもない、ないないない、といろんなものがない事をぼやいている。そんな状況の中で、東京に意識が飛んでいったら、目が回るだろうって思う。そして大人になったら絶対に東京に出ようって思ってしまうのではなかろうか。こうして過疎化が進んでしまうのかもしれない。

 持ち前の器用さで先輩のスカートを直す辺りはすごい。そういった大胆な行動を取れるのは、自分が夢をみているからと思っているからだったのだろうと思うと納得。まさかそれが本当に起きていることなんて誰も思わないものね。

 それにしても気になるのは、初めて意識が瀧に乗り移った時、どうやって高校に行ったのだろうか。制服を見ただけでは場所もどの高校かも分からないだろうに。その辺りの順応力に驚きだった。


・女子になる瀧

 毎朝、自分が女子になっていることを、自らのおっぱいを揉んで認識する瀧。その様子を見て心配に思う妹の四葉。年頃の男子が女子の体に意識が移ると言うのは、健全に行動するものなのだろうか。と思っていたら、案外瀧は健全。むしろ男っぽさ丸出しで生活するものだから、女子にも注目されてしまう。さらには男子からも一目置かれる。バスケでもキレのいい動きでシュートを決めて、普段おっとりしている三葉とは対照的。そのギャップがあったから、周りも異変に気付きつつ、接してくれることができたのだと思う。


<日本の都心と伝統深い村が繋がる>

・東京の高校生活

 瀧は東京都心の高校に通っている。東京タワーを背景に中央線、山手線などが行き交っている。首都高が張り巡らされている。

 東京に憧れている三葉には全てが新鮮。カフェがあり、一品あたりの価格にも驚いている。こういった反応を見ると、実際に高校生の行動範囲と言うのは限られていて、人によってはいく機会がないのだと言うのを強く感じる。岐阜からなら、東京行くよりは名古屋だろうし、高校生で行くにはあまりにも遠く、お金もかかる。時間もかかる。

 それだけに三葉の反応に共感と、日本の広さを痛感。そういった普段触れることができないものを楽しんでいる様子が羨ましくも思える。


・岐阜の山奥の高校生活

 一方、通常の三葉は岐阜の伝統を重んじる村に住んでいる。宮水神社を守る過程として組紐を作ったり、巫女として口噛酒を作ったりする役割を果たす。そんな自然と伝統あふれる村。

 そこに瀧が入れ替わって生活を送る。岐阜から東京に意識がいくのと、東京から岐阜に意識がいくのでは、どっちの方が順応性が高いのだろうか。どちらにも慣れない部分があるだろうし、一体、どう見ているのか興味深い。

 あの湖とか実際にどこを舞台にしているのだろう、と想像も膨らむ。河口湖のようにも見えたなぁ。


 甘くて切ない恋愛物語とは一味違う、すれ違う二人の奇跡の結末を描いたという印象の作品だった。

 鑑賞日:2022年10月2日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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