こんにちは、Dancing Shigekoです！
今回は映画『亡国のイージス』を紹介します！
[基本情報]
監督：阪本順治
脚本：長谷川康夫
飯田健三郎
原作：福井晴敏
製作：坂上直行
久松猛朗
千野毅彦
住田良能
製作総指揮：小滝祥平
遠谷信幸
製作会社：『亡国のイージス』アソシエーツ
配給：日本ヘラルド映画＝松竹
上映時間：126分
[登場人物]
仙石恒史：真田広之
「いそかぜ」先任伍長。絵を描くのが好き。
如月行：勝地涼
「いそかぜ」の一等海士。
宮津弘隆：寺尾聰
「いそかぜ」の副艦長。
渥美大輔：佐藤浩市
Dais内事本部長。如月の成功を願っている。
ホ・ヨンファ：中井貴一
北朝鮮の工作員。
[内容]
自衛隊の護衛艦「いそかぜ」が「うらかぜ」との演習訓練のために出航した。「うらかぜ」との演習訓練前の、日常訓練で事故が発生し、死者が出る。仙石は港に寄港するべきだと主張するが、宮津は今、北朝鮮のテロを誘き出そうとしているという。如月はそのテロの工作員だという。信じた仙石は如月を止めに入るが、実はテロは宮津を始め、ヨンファの方だった。
一度は船を降ろされた仙石だったが、テロを阻止、そして如月を救出するために再び「いそかぜ」に戻るのだった。
[感想]
護衛艦「いそかぜ」によるテロと戦う海上自衛官を描く作品。
・イージス艦を乗っ取られる自衛隊
宮津が口実をつけて14名ほど幹部を連れて乗り込んでくる。その説明を聞いた艦長は特に疑う事なく、受け入れる。ところが、その人たちはテロ。護衛艦を乗っ取って、東京に攻撃を仕掛けようとしている。日本を守る自衛隊がこんなに簡単に乗っ取られてしまっていいのか。自衛官同士の信頼が高い証拠なのか、管理が杜撰なのか。どっちとも取れるこの出来事、現実はもっとしっかりしていると信じたい場面だった。
・この艦は自分が守る
先任伍長という立場がどういうものなのかは分からないものの、仙石はとにかく艦を守ることに命をかけている。知り尽くしているというだけあって、敵の目を掻い潜って、目的の場所にたどり着く強者。こういう責任感のある自衛官がいる限り、まだまだ安心だと思うのだけれど。。
・日本は自ら攻撃を仕掛けたことがない
仙石のような立派な自衛官がいるにも関わらず、ヨンファの言い分は、日本人は自ら戦いを仕掛けた勝利を手に入れたことがないと嫌悪を示す。先に攻撃をしないことがダメなのか、と思うのは、日本人なのかなぁ？和を尊む国なのだから、当然のようにも思ってしまう。同時にそういった事実に問題を感じる人たちもいるのだという点が新たな視点だった。
・艦内のライトの違い
仙石たちがいるところと、幹部のいるところとで廊下のライトの色が異なるのが印象に残った。仙石側は赤色のライト。てっきり潜水艦の中なのかと思ったけれど、「いそかぜ」の中だった。どうして色が異なるのか。赤色だと何かいいことがあるのか。そのライトの違いが非常に気になった。
・如月も幹部も仙石の影響を受ける
仙石が説得を試みているところに如月が入ってきて迷わず発砲する。そして一人自衛官が死亡する。仙石はなぜ撃つ、と如月に問い詰める。撃たれる前に撃つのが鉄則だと如月は言う。しかし、仙石は、撃つ直前こそ人は考えるものだろ、と言う。それを聞いた如月が、次の時に考えた故に撃たれてしまう。それでも、如月はそれが正しかったと思っていたのがよかった。
もう一人。幹部でヨンファについてきていたものがいた。しかし仙石の言葉を聞いて、生きることにする。ヨンファが落とした爆弾を飛び込んでキャッチして、死亡してしまう結末が待っている。ここにも一人、仙石の言葉で、信じる道を選んだ人がいた。
仙石の影響が少しずつ広がっていく様子がよかった。
将来、この作品のように日本の軍の在り方に疑問を投げかける人たちが出てくるのだろうと感じる展開だった。
鑑賞日：2022年4月10日
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それでは、また次回！