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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『ロード・オブ・モンスターズ 地上最大の決戦』もしかしてパクリ?

 こんにちは、Dancing Shigekoです!

 雨がたくさん降る夜だった。


 今回は映画『ロード・オブ・モンスターズ 地上最大の決戦』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Ape vs. Moster

 監督:ダニエル・T・ラスコ

 脚本:ジョージ・マイケル・フィリップス

 上映時間:88分


[登場人物]

リンダ:アリアナ・スコット

 NASAの研究者。30年以上も前に父が携わっていた研究で宇宙に打ち上げられた猿が戻ってきたことで、調査に携わる。

 研究者の割には感情移入が強い。あまりプロという感じはない。

エヴァ:ケイティ・セレイカ

 ロシアの研究者。米ソで共同で研究していた宇宙開発の研究員の一人。リンダの友人。

 今のタイミングでロシア人と聞くとどうしても裏があるように思えてしまう。実際、彼女もリンダに対して隠し事をしていて、裏表がある感じ。


[内容]

 30年以上前に宇宙へ研究目的で打ち上げられた猿を乗せた宇宙船が地球に落下した。NASAは急いで状況確認するためにリンダが現地へ向かう。そこには巨大化した猿エイブラハムがいた。危機に陥っていたところ、ロシアの研究員エヴァが援軍に入り、エイブラハムを拘束するのに成功。

 ラングレー研究所で、エイブラハムの調査が始まるが、その頃、落下現場付近では、新たに巨大トカゲが生まれ、被害が報告され始めていた。トカゲを阻止するためにリンダはエヴァと力を合わせるのだった。


[感想]

 巨大猿と巨大トカゲを阻止するために研究員たちが奮闘する作品。

<地球外物質で巨大化>

・宇宙船から出た猿

 宇宙船が落下し、そこから猿が出てくる。不思議なのは宇宙船のサイズは人一人が入れる程度の広さ。そこにキレイに収まっていた猿が、外に出るなり大きくなる。これってどうして?作品中に説明があったような無かったような。緑色の液体が影響していると言うことだったけれど、それを最初から体内に吸収していたのなら、宇宙船の中で大きくなってしまいそうな気がする。

 なぜだろう。疑問。

 そしてこういう疑問を持たせてしまうあたりが、この手のB級感が出る作品の特徴かもしれない。

 とは言っても先日鑑賞した映画『ロード・オブ・モンスターズ』よりは完成度は頑張っているような気がする。


・落下物の緑色の液体を飲むトカゲ

 猿が逃げて行った後に、宇宙船からこぼれ出ている緑色の液体を飲むトカゲがいる。そのトカゲもまた、巨大化するのだろう、と言うことが想像できる。

 これまた不思議なのが、元々はトカゲのはずなのに、巨大化するとなぜかゴジラっぽく見える部分。なぜ?とこれまた突っ込みたくなってしまう。

 それに巨大トカゲであって怪物ではないと思うのだけれど、タイトルがMonsterになっているところが気になってしまう。どこかゴジラをイメージしていたのだろうか、と製作陣の意図を勘ぐりたくなる設定。

 

・全体を通じて

 猿を捉えて、トカゲを退治する。と言う大きな流れの中で軍とNASAとロシアがそれぞれの思惑で絡んでくる。その流れに加えて、リンダは父との不仲を解消していくという親子のつながりの部分も見せようとしている。

 と色々と盛り込みすぎて、結局、どこをメインにしたかったのかが分かりづらい印象。巨大猿と巨大トカゲの戦いをメインに持ってきたかった割には、その場面は数分程度。あまり重要視されていないようにも感じられ、エヴァが身を犠牲にして突っ込んでいく部分が見せ場なのか、と思いきや、そこに対する喪失感もなく。

 結果的に全体的に薄い感じになってしまっているような作品。B級認定の作品だった。

<研究に携わる人たち>

・猿を助けたいと考えるリンダ

 巨大猿をエイブラハムと呼ぶリンダ。緑色の液体の正体を知るためにもっと研究すべきなだろうに、軍に対してエイブラハムをもっと大切にすべきだと異を唱える。何かその頑なな姿勢は単なるワガママにも見えて、この作品の主人公なのだろうけれど、印象に残らない存在感。なんだろうか。


・研究成果を優先するエヴァ

 エイブラハムに関する情報をロシア本土に報告することを怠らないエヴァ。研究成果をロシアで活用しようとしている気配が見え隠れしている。そのためか、どんどん成果を出すためにエイブラハムへの緑色の液体を打ち込むことも迷わない。その結果がどうなるのか、と純粋に興味を持っているようにも思う。

 国のために、手段選ばず結果を出そうとするあたりは、研究者としては貪欲でいいように思う。一方、その結果がどのように使われるかを想像しているのかには疑問を感じる。巨大化する技術を作ろうとしたものなら、悪用されそうは気がしてしまう。

 研究者は国にいいように利用されているように感じる存在。

<アメリカ本土を襲う>

・NASAラングレー研究所

 NASAと言えばフロリダ・ケネディ宇宙センター。ここは自分も行ったことのある場所。『宇宙兄弟』で日々人が訓練を受けているテキサス・ジョンソン宇宙センター。この二ヶ所のイメージ。ジョンソン宇宙センターのことを知ったのは『宇宙兄弟』がきっかけなので、最近。

 そしてこの作品ではラングレー研究所が登場。NASA感が全くなく、ロケットなどは一才回りに無く、周囲は閑静な住宅が点在している感じの場所。

 ラングレーと聞くと、どちらかというと、Mi6の本拠地というイメージが強いだけに、実際にラングレーにNASAの研究所があることを知るきっかけになったのは大きい。どんな映画でも何かしらの発見はあるもの。

・国防総省ペンタゴン

 巨大猿と巨大トカゲが現れて、その対応を決めている国防総省。ペンタゴンの全体像を映してから、司令部の様子に画面が映るという見せ方が何度か出てくる。ペンタゴンだと言うのを理解させるための見せ方なのだろう。

 司令部だけ見せたら、どこか分からないし、もしかしてFBI?などと思われてしまうと言うことだろうか。将軍とか軍関係の人物が出てくるし、国防総省副司令っぽい人が指示を出していたから、わざわざ何度もペンタゴンを見せなくてもいいだろうに。監督にとってお気に入りの建物なのだろうか。

 かなり特徴的だから、分かる気もする。と勝手に結論づけてみる。

・ウェストバージニアから動き出す

 ラングレーはバージニア州。巨大トカゲはウェストバージニアに現れる。と言うことは宇宙船が落下したのもウェストバージニア。そこからワシントンD.C.を目指しているという話だったから、ウェストバージニアとワシントンD.C.は隣接しているのだろうか、と言うことを想像しながら鑑賞。こうして土地関係を知るきっかけになると言うのは楽しい。

 調べてみたら、ウェストバージニアの東の方にワシントンD.C.が位置しているみたい。少しずつアメリカの土地勘を学んでいけるのは面白い。

 巨大化生物同士の戦いは注目ポイントが難しい、と感じる作品だった。

 鑑賞日:2022年10月10日

 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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