こんにちは、Dancing Shigekoです!
今日から9月です。今月は映画館で鑑賞したい作品が2つあって楽しみです。
さて、今回はサミュエル・L・ジャクソン主演映画『ザ・クリーナー 消された殺人』を紹介します!
[基本情報]
原題: CLEANER
監督: レニー・ハーリン
脚本: マシュー・オルドリッチ
製作: アヴィ・ラーナー / サミュエル・L・ジャクソン / スティーヴ・ゴリン
アリックス・マディガン=ヨーキン / マイケル・P・フラニガン / ラティ・グロブマン
製作年:2007年
配給: リベロ / AMGエンタテイメント
上映時間: 90分
[登場人物]
トム・カトラー:サミュエル・L・ジャクソン
死体で汚れた現場の掃除屋。元警官。
エディ・ロレンゾ:エド・ハリス
警官。トムが警官時代の相棒。
アン・ノーカット:エヴァ・メンデス
トムが清掃をした家の妻。夫が失踪したことを知って、トムに何を清掃したのかを問い詰める。
ジム・バルガス:ルイス・ガスマン
ノーカット氏の失踪について捜査する警官。
[内容]
トムは警察の依頼で、ノーカット家のリビングの清掃をした。その時に利用した鍵を返すのを忘れてしまい、後日返却に行ったところ、アン・ノーカットは全く何も知らない様子だった。その反応に違和感を覚えたトムは、自分の受けた依頼が正式な依頼だったのか調べ始める。
元相棒のエディにもその不自然な状況について相談に乗ってもらう。そんな中、警察での賄賂の疑惑がニュースになっていた。トムが清掃したノーカット氏が賄賂の件について情報を持っていたと知り、少しずつ真相に近づいていく。
そして掴んだ証拠から導き出した答えは、意外なものだった。
[感想]
死体のあった現場の清掃をする職業をテーマにした作品。
・トムの黙々と作業をする姿勢に敬服
血が激しく飛び散った現場の掃除。考えただけで背筋がゾクゾクっとしてしまう。そんな現場を清掃する仕事をするトム。最初の清掃現場も白基調のリビングに飛び散った血。時々肉片らしきものが付着している血のたまり。それらを丁寧にとっていく。実に丁寧に確実に汚れを落としていく。ソファの隙間に付着した血は綿棒を使って、拭き取る。作業が終わる頃には、何もなかったような状態になっている。
とにかくその作業を黙々とやってのけるトムの様子がすごい。これをプロの仕事っていうのだろうと思うほど徹底している。清掃の仕方が確立されている感じが出ているのがとても印象的。道具を準備して、現場の状態を記録してから作業に取り掛かるあたりも抜かりない感じで、プロらしさを感じた。
映画冒頭の同窓会で死体のあった現場清掃をしていることを淡々と語る様子に、仕事に対する自負みたいなものを感じた。実際にこういった仕事があるのかは分からないが、あったら重宝されそうな仕事に感じた。もっとも日本でこの仕事は縁遠いかもしれない。
・どうしても裏があるように見えてしまうエド・ハリス、それを打ち消す怪しい警察
エド・ハリスやケビン・ベーコン、エドワート・ノートンあたりが登場すると、どうしても裏切る系の俳優というイメージを持ってしまう。今回もエディことエド・ハリスが登場した時には、何か裏がありそうな気配。しかし、今回はさらに怪しそうな警官が登場。バルガス刑事ことルイス・ガスマンはもっと裏がありそうな気配。
どっちがより怪しいか、最後まで読めない展開は上手な見せ方だったと思う。
・建物内が多かったように感じる作品
この映画がどの都市だったのかは、掴みづらい描写だった。その理由の一つは、屋内の映像が多かったからのように感じる。トムのオフィスや、ノーカット邸のリビング、玄関先、、あとはトムの家。途中、トムの娘が学校でサッカーをしている様子があったけれど、あの場面は全体的に屋内が多かったように感じる。エディとはバーで飲んでいたし、あとはトムが何軒か、現場の清掃場面ととにかく屋内が多かった印象。
こう言った屋内が多い映画というのは、実際にどこかの街で撮影しているものなのだろうか。それともセットなのだろうか。興味深い。死をたくさん飛び散らせるのだから、セットなのかもしれない。そう言った撮影の裏側を想像するのも楽しい作品だった。
鑑賞日:2021年8月27日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!