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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『グランド・ブタペスト・ホテル』不思議なテンポで進む

 こんにちは、Dancing Shigekoです!  米モンタナ州で列車の脱線事故がありました。何があったのでしょう。テロではないことを願いたい。


 今回は映画『グランド・ブタペスト・ホテル』の紹介をします。

[基本情報]

 原題:The Grand Budapest Hotel

 監督:ウェス・アンダーソン

 脚本:ウェス・アンダーソン

 原案:ウェス・アンダーソン / ヒューゴ・ギネス

 製作:ウェス・アンダーソン / スコット・ルーディン / ジェレミー・ドーソン

    スティーヴン・レイルズ

 製作会社:American Empirical Pictures / スコット・ルーディン・プロダクション

      Indian paintbrush / バーベルスベルク・スタジオ

 配給:フォックス・サーチライト

 製作年:2014年

 上映時間:100分


[登場人物]

ムッシュ・グスタヴ・H:レイフ・ファインズ

 グランド・ブタペスト・ホテルのコンシェルジュ。


ミスター・ムスタファ:F・マーリー・エイブラハム

 グスダヴとの出会いを作家に語る。


ドミトリー:エイドリアン・ブロディ

 マダムDの長男。遺産を全部相続できると考えている。


セルジュ・X:マチュー・アマルリック

 マダムDの執事。


ジョプリング:ウィレム・デフォー

 ドミトリーが雇っている私立探偵。

 

コヴァックス:ジェフ・ゴールドブラム

 マダムDの遺書の処理を進める弁護士。


作家:ジュード・ロウ

 さびれたグランド・ブタペスト・ホテルに宿泊に来た作家。


ゼロ:トニー・レヴォロリ

 グスダヴと行動を共にするベルボーイ。


[内容]

 グランド・ブタペスト・ホテルはかつては富裕層がたくさん宿泊していた。しかし現在ではすっかり廃れてしまっていた。そこに作家が泊まりにくる。ミスター・ムスタファが過去の栄えていた頃を知っているということで、作家はその話を聞かせてもらう。

 話は1932年に遡り、コンシェルジュのムッシュ・グスダヴについて触れられる。当時、宿泊客に人気のあったコンシェルジュのグスダヴに「これが最後かもしれない」と言い残していったマダムDがいた。その彼女が一ヶ月後に亡くなる。遺産相続の場に居合わせたグスダヴは、絵画を寄贈された。

 ホテルに戻ったクスダヴを待っていたのは軍。グスダヴはマダムの殺人容疑で第19収容所に入れられる。しかし彼はそこから脱走を図るのだった。


[感想]

 グランド・ブタペスト・ホテルにまつわる物語が複数の時間軸で語られる作品。

・アカデミー作品賞ノミネート作品らしく

 第87回アカデミー作品賞にノミネートされていたと見終わった後に知った。そして納得。だから、描写がやや小難しいのかと。3つの時間軸があって、偉大な作家の像の前で『グランド・ブタペスト・ホテル』を読む女性の姿から始まり、廃れたホテルの姿。さらに煌びやかだった時代のホテル。

 この煌びやかだった時代の流れが、ドタバタとしている感じ。


・ムッシュ・グスタヴの行動(に限らず)が嘘っぽい

 そう感じさせるのは、グスタヴが嘘を言っているように感じるからなのか、ゼロの表情がいつもキョトンとしているように見えるからなのか。収容所から脱出する場面や、絵をすり替える場面など、そんなことしたらバレる!って思うことが次々とされていたのが、全体的に虚構の世界に感じられる原因だったのかもしれない。


・辺鄙な山奥にあるグランド・ブタペスト・ホテル

 直近で豪華なホテルが登場する『マスカレード・ナイト』を見たばかりだったので、カラフルな色彩のホテル外観、それでいてやや廃れている感じ、そこに行くまでに登場する山登りのロープウェイ(ケーブルカーかも)など、豪華とは言い難い。ところが、グスタヴ全盛の頃のホテルは、煌びやか。賑わっている様子がホテル・コルテシア東京ともちょっと違う雰囲気なのが印象的だった。


 1度目の鑑賞では、どこか茶番っぽく見えてしまう印象が残る。ただ内容を知った上で見たら、いろんな良さも感じられそうな作品だった。


鑑賞日:2021年9月20日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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