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映画『キング・オブ・エジプト』天空神がエジプトの王座奪還を目指す

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 大阪市は10万円を現金で支払うことを検討している。地域によって対応が異なる。足並みは揃うのか?


 今回は映画『キング・オブ・エジプト』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Gods of Egypt

 監督:アレックス・プロヤス

 脚本:マット・サザマ / バーク・シャープレス

 製作:ベイジル・イバニク / アレックス・プロヤス

 製作総指揮:スティーヴン・ジョーンズ / トファー・ダウ / ケント・クベナ

 製作会社:サミット・エンターテイメント / サンダー・ロード・ピクチャーズ

      ミステリー・クロック・シネマ

 配給:ライオンズゲート

 上映時間:127分


[登場人物]

ホルス:ニコライ・コスター=ワルドー

 天空の神で、オシリスの息子。

ベック:ブレントン・スウェイツ

 盗人の人間。

セト:ジェラルド・バトラー

 戦争の神で、元エジプト王 オシリスの弟。

トト:チャドウィック・ボーズマン

 知恵の神。

ザヤ:コートニー・イートン

 ベックの婚約者。


[内容]

 オシリスから息子のホルスに王の座を譲る戴冠式にセトが現れる。祝福に来たように見せかけ、突如オシリスを殺し、ホルスの目を奪う。そして自らがエジプトの王だと名乗る。

 セトがエジプトを支配するようになってから人間は奴隷となっていた。王の建築家ウルシュの奴隷として働かされていたザヤにベックは時折こっそり忍び込んで会っていた。ホルスの目が隠されている場所の地図を見たベックはホルスの片目を取り戻す。しかしそのことがバレて追われてしまう。ザヤを連れて逃げていく途中にザヤは追っ手の攻撃に倒れてしまう。

 ベックはホルスに目を渡す代わりにザヤを生き返らせてもらう約束をする。ところがホルスは両目がないと生き返らせられないと偽り、ともにもう片方の目を取り返すためにセトのもとを目指すのだった。


[感想]

 戦争の神セトと天空の神ホルスの戦いを後押しする人間ベックの奮闘を描く。

・エジプト神話でも神は人類よりも大きい

 最近見たばかりの映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』では神は人類の十倍近い大きさ。この作品では人間の三倍程度ではあるものの人類よりも大きい。神は人類よりも大きいものなのか、と感じさせられる。そういえば、『陰陽師』で出てきた天照大神も大きかったような気がしてくる。

 そうした大きさで特徴を出ししつつ、この作品では、神が黄金の鎧をまとった化身になるのが、特徴的だった。その変身の仕方も颯爽としていて、場面に溶け込んでいたのがよかった。

 エジプト神話の創世記についても学ぶと面白いと感じさせる展開だった。


・ベックの魅力

 口先ばかりっぽく見えるベック。それでも最後まで諦めずに行動を続ける。その根性、ひたむきな姿勢は神をも動かす。そんな何処か頼りないけれど、やり切るベックはある意味、神の領域。ホルスも最後に「お前は不可能の神だ」と認めていたのが印象的。


・古代エジプトを作り出す

 セトが200メートルを超える塔を建設させていた。ピラミッドや砂漠、エジプトの都市などエジプト文明らしさを感じさせる様子。死後の世界への道も、結構雰囲気が出ていて、興味深い。

 そういった世界観の中で、太陽神ラーは宇宙空間で船を飛ばしている。この様子だけはかなり違和感。そこだけ非常に文明が進んでいるように見えてしまった。

 この部分を除けば、エジプト文明の世界観がよく伝わってくる映像だった。


・一番印象に残った場面は…

 最後の場面となるけれど、ホルスが全てを片付けて、ベックのところに行った時が印象的。ホルスが初めて、ベックのことを心の底から認めて、勝利を共に讃えようとして、ベックのところに駆けつけると、ベックはやったと言い残して、そのまま力尽きてしまう。彼が死んでしまった姿を見た時のホルスのなんとも言えない表情が、心に響いた。これまで散々、人間を足元に見てきていたホルスが初めて、人間をベックを同等と見ていたと感じさせる場面だった。熱いものが込み上げてくる瞬間だった。


 神に人間が協力すると、偉業が達成できることを見せた作品。


 鑑賞日:2021年12月4日


 皆様の感想も是非お聞かせください!


 それでは、また次回!



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