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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『さよなら、僕のマンハッタン』悩み多き青年の行方を描く

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 アメリカとロシアは戦争を始めるのだろうか。最悪の事態は避けてほしい。

 さて、今回は映画『さよなら、僕のマンハッタン』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The Only Living Boy in New York

 監督:マーク・ウェブ

 脚本:アラン・ローブ

 製作:アルバート・バーガー / ロン・イェルザ

 製作総指揮:ジェフ・ブリッジス / マリ・ジョー・ウィンクラー=イオフレダ / ジョン・フォーゲル

 製作会社:アマゾン・スタジオズ / ビッグ・インディー・ピクチャーズ / ボナ・ファイド・プロダクションズ

 配給:アマゾン・スタジオズ / ロードサイド・アトラクションズ

 上映時間:88分

[登場人物]

トーマス・ウェブ:カラム・ターナー

 物書きを目指す悩める青年。

ジョアンナ:ケイト・ベッキンセイル

 トーマスの父の不倫相手。

イーサン・ウェブ:ピアース・ブロスナン

 トーマスの父。出版社で勤める。

ジュディス・ウェブ:シンシア・ニクソン

 トーマスの母。

W・F・ジェラルド:ジェフ・ブリッジス

 トーマスの近所に引っ越してきた謎多き男性。

ミミ・パストーリ:キアシー・クレモンズ

 トーマスが気になっている女性。クロアチアに行くと言う。


[内容]

 トーマスは進路を決められずにいた。ある時、近所に引っ越してきた男性 ジェラルドと話をするようになる。 トーマスは最初、ミミに惚れていたが、父の不倫相手ジョアンナを知り、心が移っていた。彼女と関係を持つようになり、ますますハマっていく。親身になって話を聞いてくれるジェラルドに父が不倫している話をしたり、その女性と寝たことなどを語る。

 やがてジェラルドは彼が物書きであり、今書いているのは三人が登場する物語だというのだった。

[感想]

 ニューヨークで悩む青年と、彼を取り巻く人物関係を描いた作品。

・ふらりと現れたご近所さん

 トーマスがアパートに帰ると、階段のところにいる謎の男性。そしてトーマスの心境を見透かしたように、質問を投げかけていく。

 この男性が一体どういう存在なのか。その謎が後半に明かされる。さらにトーマスがもっと深い事実に気づく。その事実を持って、ジェラルドに話を聞きにいく。ジェラルドははっきりとは言わないものの、その事が分かるように話をしていく。

 こう言った裏があるとは思わずに鑑賞していたので、意外性に驚かされたというか、複雑な気持ちをもたらす結末だった。


・流されていくトーマス

 物書きを目指しているトーマス。しかし父に見せたエッセイの感想が、まずますと言われたのがきっかけで迷う。

 さらに女性関係ではミミに惚れていたと思ったら、父の不倫相手ジョアンナをつけて行って、そのまま接近。関係を持つまでになる。それ以降はミミよりもジョアンナにぞっこんという展開。

 父にジョアンナとの関係を言いに行くなど若さゆえの行動と感じる。その彼に待っていた事実。そういう経験をして、次のステップに上がっていくのを描きたかったのだろうと思わせる。


・マンハッタン北部と南部を行き来

 トーマスが住むのはマンハッタン北部。先日鑑賞したばかりの『ウエスト・サイド・ストーリー』のあたりかもしれない。道路沿いにマンションが並ぶ。

 一方、トーマスの父イーサンはマンハッタンの中心街で働いていそうな感じ。しかし摩天楼と呼ばれるような高層ビル街と言う感じではなく、こちらも住宅街って感じの場所。

 ビジネス街というイメージがあるマンハッタン。それだけに、こうした生活している人たちもいるのだと言うのが興味深かった。


・一番印象に残った場面は…

 イーサンにジョアンナと寝たことを話すトーマス。それを聞いてトーマスは、お前のことをいつも大事に思っていたのに、と悲しそうに伝える。その親心。通じていないものなのだと感じる。彼の言ったことは本当よ、とジョアンナは飾ってあった記事をトーマスに見せる。と言う流れ。ところが、トーマスはその記事から違うことに注目するという流れが、また印象的だった。


・自分だったらその時…

 ミミが恋人と別れたと言う。その理由をトーマスに話す。クロアチアに行くからだけではなく、トーマスと一緒に行きたいから、と想いをぶつけてくる場面がある。それまでの流れでいったら、トーマスはミミにアタックし続けていたからミミとしては、それなりの返事が聞けると思っていていただろうと思う。しかしトーマスは冷たく、自分はジョアンナと寝たと言ってミミを傷つける。

 その場面。もっといい返しはなかったのか。ジョアンナと関係を持ったとしても、せめてニューヨークで作家の道を目指したいなどで済ませられなかったものか。と考えてしまう。自分だったらそう伝えていたように感じる。しかし、そんな中途半端な感情を与えては行けないのかもしれない。そう考えるとトーマスの反応は、結果的に相手思いだったのかもと感じた。


 青年が自分の人生に迷っているときに現れた一人の男性。その男性の過去を知ることで、自分の生きていく道を見つけ出す。若者の悩みが滲み出ている作品だった。

 鑑賞日:2022年2月13日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



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