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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『Mr.&Mrs.スミス』夫婦仲が徐々に変わっていく

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 箱根駅伝の復路も青山学院大が1位で駆け抜けた。しばらく箱根駅伝は優勝校の入れ替わりが激しそう。


 今回は映画『Mr.&Mrs.スミス』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Mr. & Mrs. Smith

 監督:ダグ・リーマン

 脚本:サイモン・キンバーグ

 製作:アーノン・ミルチャン / アキヴァ・ゴールズマン / ルーカス・フォスター / パトリック・ワックスバーガー / エリック・マクロード

 製作総指揮:エリック・フェイグ

 製作会社:リージェンシー・エンタープライズ / ニュー・リージェンシー・プロダクションズ / サミット・エンターテイメント / ウィード・ロード・ピクチャーズ

 上映時間:120分


[登場人物]

ジョン・スミス:ブラッド・ピット

 建築会社に勤める。裏の顔は、暗殺組織の一員。

ジェーン・スミス:アンジェリーナ・ジョリー

 コンピューター・サーバの管理会社に勤める。裏の顔は、暗殺組織の一員。

エディ:ヴィンス・ヴォーン

 ジョンの同僚。

ジャスミン:ケリー・ワシントン

 ジェーンの同僚。

ベンジャミン・ダンズ:アダム・ブロディ

 ジョンとジェーンの標的となった人物。


[内容]

 ジョンとジェーンは別の組織に所属する暗殺者。コロンビアのボゴタで警察から逃れるために夫婦のふりをしたことがきっかけで知り合い、そのまま二人は結婚。それから5~6年が経過していた。

 お互い職業を偽り、暗殺任務をこなしていく。ある時、二人は同じ人物が標的の仕事を受けた。標的のベンジャミンを殺すために、それぞれ用意をする。しかし、お互いが邪魔をして、作戦は失敗。その妨げになった人物が誰なのかを調べていくうちに、ジョンは、ジェーンがその時に現場にいた人物だと特定。彼女に真相を聞きに行こうとするが、反撃に遭い、お互いが殺し合うことになるのだった。しかし。。。


[感想]

 夫婦でライバル企業に勤める暗殺業者という設定の作品。

・お互いに秘密を隠しながら生活を続ける

 ベンジャミンを標的にする前までは、二人がお互い暗殺業をしていることを隠しながら、日常生活を送っていく様子が描かれる。その中でも印象的だったのは、ジェーンがSMの女王様的な服装をして、任務をこなしにいく。その時に履いていた網タイツ。そのタイツを履き替えずに、隣人の家のパーティに参加。ソファで座っているときにその網タイツが見えてしまって気まずい空気が流れる。秘密を隠しつつも、日常生活でこう言った際どい様子があるのが面白い。

 武器を電子レンジの裏に隠しているところも印象的だった。

 日常生活を送りながら、暗殺業もこなしていく。職場が普通に設計事務所って名前だったりするのも面白い。上手に組織を隠しているあたりの徹底っぷりも非常に興味深かった。


・ちょっとドジなジョンと緻密に計画して行動したいジェーン

 全体的にジェーンの方が能力が高そうと感じる流れ。ベンジャミンを殺害する作戦も、ジェーンは、輸送車が通る時間を計算して、爆弾を仕掛けておくという計画。その爆弾の枠の中を通ったら、四方から爆発を起こして、作戦成功とさせる計画。

 それに対して、ジョンはラフな格好で、輸送車の進行方向に現れて、ロケットランチャーを構えて、一発で仕留めようとする雑な作戦。そして失敗する。この場面に代表されるように、どうもジョンの方がドジ、ジェーンの方が上って感じがある。

 その印象を決定づける場面がもう1つ。ベンジャミンが監禁されている場所から連れ出そうとする作戦の時、地図などの情報をしっかりと見て、指示を出すジェーンに対して、直感で行動するジョン。その辺りでもジェーンとジョンの関係性が見え隠れしたように感じる。

 実際のところは、どちらが上とかは関係なくて、二人がお互いに足りない部分を補い合っているという関係が大事なのだろうとも感じた。


・マンハッタンを舞台に繰り広げられる

 ジェーンのオフィスはマンハッタンのどこかの高層ビルの50階あたりにある。上から映し出されるその建物は非常に特徴的。煉瓦造りっぽい色に見えた。屋上も王冠のような形をしていたように思う。そんな摩天楼のど真ん中にあるオフィスにジョンが乗り込んでいく。そしてジェーンが応戦。ド派手にエレベーターホールを爆破するのだから、なんとも豪快。

 また印象的だった場所は、ジョンとジェーンが逃亡していた時に走っていたハイウェイ。随分と直線が長いって印象のハイウェイ。あれはどのあたりなのだろうと、興味が沸いた。


・一番印象的だったのは…

 ジョンとジェーンが殺し合いをやめ、お互いに一緒に逃亡する方向に舵を切る。そして隣の家の車を奪って、逃げていく。敵が3台の車で追ってくる中、ジェーンが車を運転して、ジョンが相手の追撃に対して、対応する。すごく緊張感のある場面のはずなのに、ジョンの格好が下着同様の白いシャツとステテコパンツという状態。その姿で必死に銃撃に応戦しているのだから、どこか緊張感に欠けて、コミカルな場面に見えた。その光景が非常に印象的だった。


 最初はお互いに距離感があったが、最後にはその距離感が縮まって行き、夫婦のあり方を考えさせられる作品だった。


 鑑賞日:2022年1月3日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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