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映画『HERO(2015)』大使館での攻めぎ合い

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 全国的に寒い朝を迎えた。コートを着ている人を見かけた。この時期、服装に困る。


 今回は映画『HERO(2015)』を紹介します!


[基本情報]

 監督:鈴木雅之

 脚本:福田靖

 製作総指揮:日枝久 / 松岡功

 製作:亀山千広 / 島谷能成

 配給:東宝

 上映時間:119分


[登場人物]

久利生公平:木村拓哉

 東京地検・城西支部の検事。真実を明らかにするために徹底的に調べていく。その姿勢は時に変わり者と言われ、時にしつこいと言われる。


雨宮舞子:松たか子

 大阪地検・難波支部の検事。暴力団壊滅の重要証人だった三城紗江子が事故で死亡したと聞き、城西支部へ情報を集めに行く。


麻木千佳:北川景子

 久利生の事務官。検事を目指している。


[内容]

 雨宮が担当している広域暴力団二崎会の恐喝事件の証人だった三城紗江子が交通事故で死亡する。その事件の詳細を聞くために東京地検・城西支部へと向かう。三城の事件を担当するのは久利生。二人は8年ぶりの再会を果たす。

 そして事故の調査を共に進めていく。事故現場はネウストリア公国の大使館裏だった。事故について知っている人がいないかネウストリア大使館の中に入って調査を行おうとするが、治外法権に手を出してはいけないと外務省からクレームが入る。

 久利生は諦めることなく、手を変えて、大使館関係者からの事情聴取に挑んでいくのだった。


[感想]

 劇場版HEROの第2弾。

 久利生検事がルール無視の大使館乱入で交通事故の真相解明していく作品。

・外交問題に発展しかねない難しい事故だけれど

 実際に久利生の行動が問題視され、再三外務省からクレームが入っていく。さらにネウストリア大使館の関係者も、検事に話すことはないという態度を示す。それでも諦めずに真相解明をしようとする久利生。

 その中で印象的な場面があった。久利生が、外務省欧州局長の松葉にネウストリア大使との会話を求めに行った時のこと。松葉は貿易交渉の大事な局面で、ネウストリアについて一番詳しいのは自分だという態度を示す。それに対して、久利生は、知るべきことは他にあるのではないかと反論。ネウストリアではソーセージを一日何本食べるのか、知っていますかとクイズを出す。

 貿易交渉するのならば、まずは相手の国について知る必要があるのではないか。そこから理解し合えるか合えないかの議論が始まるのではないかという。

 この海外との付き合う基本姿勢を上手に表現した場面だと感じた。政治に限らず、ビジネスにおいても、この考え方が大事なのだと思う。相手の国のことを知って、相手のことを知って、そこから希望を伝えていく。そういう姿勢の大事さを学ばせてもらえる場面だった。


・「たかが」の一言で切れる部長

 久利生がネウストリア公国の大使館で勝手に調査をしていたとして、川尻部長検事は外務省から呼び出される。そして事実確認をされる。外務省としては、ネウストリアとの貿易交渉を順調に終わらせたい思惑があり、交通事故を小さな事故として捉えている。それを感じさせる「たかが」発言が出て、川尻部長がキレてしまう。

 その時の発言が前作同様に「一人の命が亡くなっているのに、たかがとはどういうことだ。」と命の尊さを主張する。その主張が通って、久利生の処分は見送られることになったのだけれど、検察と他の関係省庁の間には命に対する感覚の違いがあるのを感じた。

 立場変われば、大切なものが変わる。自分の担当している業務が優先されるものなのかもしれない。とはいえ、やはり命が最優先であってほしいものだと思う。実際の現場ではこういった事故があった時には、親身になって対応していると信じたい。


・お決まり(?)の海外で終わっていく

 事故の真相を解明して、一件落着の本作のはずだったのに、最後におまけのカットがある。それは久利生と麻木がネウストリア公国のレストランで食事をしている場面。実際の撮影はフランスで行われたみたいだけれど、わずか数分のカットのために、どうやら本当にフランスに行っていそうだったのが驚き。

 キムタクだから、そういう特権を得られるのか?と感じるワンシーン。必要だったのかな?その場面。フランスのレストランでソーセージを食べて、街に出ていく姿が実に印象的だった。

 

 久利生と8年ぶり再会の雨宮との関係も気になるところだったけれど、ネウストリア大使館の関係者との接触のために、久利生がバーに行ったり、一緒にネウストリアの伝統スポーツ「ペタンク」をしたりして、なんとかしようとする姿勢が楽しめる作品だった。


鑑賞日:2021年10月16日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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