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映画『HERO(2007)』僅かな手掛かりを求めて韓国へ

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 エアコンの省エネ基準が見直しされる。脱炭素に向けて厳しくなる方向。買うなら切り替え前のタイミング?その発想が脱炭素に反しているだろうか。


 さて、今回は映画『HERO(2007)』,を紹介します!


[基本情報]

 監督:鈴木雅之

 脚本:福田靖

 製作:亀山千広

 企画:大多亮

 統括プロデュース:石原隆

 エグゼクティブプロデューサー:清水賢治 / 島谷能成 / 飯島三智

 配給:東宝

 上映時間:130分


[登場人物]

久利生公平:木村拓哉

 六年ぶりに東京地検・城西支部に戻ってきた検事。独自の調査で変わり者と思われている。同時に必ず結果を出してくれると信じてもらえている。通販好き。


雨宮舞子:松たか子

 久利生の事務官。久利生からまともに連絡がなかったことに腹を立てている。


[内容]

 六年ぶりに東京地検・城西支部に戻ってきた久利生検事。離婚調停中の柴山に代わって傷害致死事件の公判検事を担当することになった。

 事件は被疑者・梅林が容疑を認めていたため、すぐに片付くように見えたが公判当日に容疑を否認。久利生は事実確認のために調査に乗り出す。

 実は梅林は、収賄疑惑があがっている代議士・花岡によって手を回された可能性が指摘されていた。花岡が収賄を行ったとされる時間に、花岡は収賄の場にいなかったとして、その目撃者の一人に梅林がいたと言っていた。梅林が傷害事件を起こした時間に、花岡代議士を目撃したと言う矛盾した証言を崩す事で花岡を追い詰められると考えている特捜・黛も裁判の行方に注目していた。

 久利生は真相を求めて、韓国にまで渡るのだった。


[感想]

 一度鑑賞したことがあると思っていたけれど、初めての鑑賞だった。


 変わり者検事の久利生が、六年ぶりの東京地検での裁判に挑む一話。

・問うているのは一人の命の重たさ

 特捜・黛が「俺たちが追っているのは政治家の大物」と言った感じのことを久利生に吐き捨てる。それに対して、久利生は、「相手が大物かどうかは関係ない。事件が傷害致死で一人の命が奪われている。それで十分に重たい」と反論。(ニュアンスであって本当のセリフは違う)

 久利生の感覚は至極当たり前に思える。同時に人はいかに目先のことにばかり注意が行きがちなのだと感じさせる。一人死んでいるのに、賄賂で捕まえることの方が大事と考えるのはいくらなんでも、おかしな話。それでも、当事者はそうなりがちなのだろうと感じる。時には冷静になって、いろんなことを見つめ直す意識が、客観性を保つために大事なのだと思う。そう言った教訓を得られる展開だった。


・チームで協力

 毎日、出社すると検事たちはそれぞれの部屋に入っていく。そして他の検事の仕事には興味を示さない。

 ところが取り扱っている裁判が社会的に注目され始めると、自分も関わっていますという態度に変わっていくのが面白い。

 そして最後には文句を言いながらも調査を一緒に手伝うという流れがいい。どうしてみんなあんなにも素直ではないのか。検事というのは手柄を意識するあまり、助け合わない文化なのだろうか。そんな疑問があったけど、最終的に協力して真実を明らかにしていたので良かった。


・釜山まで調査に行く久利生

 久利生は事件当日に梅林が、事件現場にいた事を示すために、彼が乗っていた自動車を探し始める。

 廃棄して、すでにスクラップされたと言われていたが、実は韓国に売ったことが判明。そこで久利生と雨宮が現地に行って探し回る。

 テレビドラマだった作品が劇場版になると、海外に行く率が上がると感じながら、久利生が韓国で調査している姿を見る。

 韓国のどのあたりなのか、と思っていたら釜山地方検察庁が登場したので、おそらく釜山だったのだと想像してみる。

 印象的だったのは、梅林が乗っていた車を買った人物を訪れた時の場面。平屋が斜面にずらりと立ち並ぶ。屋根は青色などがあって、カラフル。その斜面に平屋が並ぶ景色というのが、個人的には中東やトルコ(勝手なイメージ)を思い浮かばせる。韓国にもこういった場所があるのを知ることができたのは発見だった。


 いつの時代に見ても、正統派の訴えを受け止めることのできる作品と感じた。


鑑賞日:2021年10月15日


 皆様の感想も是非お聞かせください!


 それでは、また次回!


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