こんにちは、Dancing Shigekoです!
年末は寒くなるようです。
さて、今日は映画『言の葉の庭』を紹介します!
[内容]
雨の日は午前中、庭園で過ごす高校生の秋月。そこにたまたま居合わせた大人の女性。朝からお酒を飲み、何をしているのか分からないその女性に少しずつ惹かれていく秋月。雨の日だけに会うその女性。何も知らない彼女に思いを寄せながらも、晴れの日は学校へ行き、夏休みはバイトに励み、靴職人になる夢を追う。
そして二学期になった日、彼女が同じ高校の古典の先生だったと知る。雪野先生は学校を去ることになった。その経緯を聞き、三年生に殴り込みにいく秋月。雨の日以外は雪野先生に会えないのかと思いながらも庭園に行ったら、そこに彼女はいた。
夏の夕立に遭い、雪野の部屋に立ち寄る秋月。その時間に、今一番幸せと感じる二人。しかし傷つくことを恐れた雪野は秋月の素直な気持ちを受け止めることができなかった。
[感想]
50分弱と言う短めの映画で、平日にもかかわらず最後まで見てしまった。
僕個人としては、実によく描かれた世界観。高校生は恋に素直に向かっていき、傷つくことを知ってしまった大人は、今、自分がどこにいるのか、どうやって前に向かって進んでいくのかを悩み、素直になれずにいる。最後にはお互い心の内をぶつけ合って、素直に心を開く。しかし、実際の社会はそんなに甘くなく、思いは通じてもお互い別の道を歩んでいくというね。切ない。高校生の彼にしてみたらかなり苦い思い。きっと一生、彼女の事を思い続けるのだろう。いつの日か別の人と出会うのだろうけれど、きっと常に思い出されてしまう存在になるのだろう。それをつらいと思うか、貴重なありがたい経験と思うか。今の僕だったら、素直に後者と言えそう。そういった部分に奥深さと言うか、切なさと言うか、いろんな思うところがある作品。
もう戻ってくる事の無い、自分にとっての高校生活。その時期に、自分はどんな夢を持っていたのか。そしてそれは今、どれだけ満たされているのか。15歳から今まで何も変わっていないとい叫ぶ雪野の思い。大人になり、周りに取り残されるように感じる。誰もが一度は経験するそのもどかしい思いなど、大人になったからこそ分かる感覚と、自分が若かった頃とを照らし合わせることができるというのが上手な構図なのだろう。ぜひ矢倉君と感想を分かち合いたいもの。
鑑賞日:16年12月13日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また明日!