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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『ザ・ウォーク』夢を持つこと

更新日:2022年12月22日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 週末雨が続くとは珍しいです。どんな週末をお過ごしでしたか?


 今日は映画『ザ・ウォーク』を紹介します!


[内容]

 1974年、ワールドトレードセンターが間もなく開業しようとしている時に、フランス人で綱渡士のフィリップがワールドトレードセンターで綱渡りを決行した。そこにたどり着くまでの人員集めや準備。下調べ。工事現場で足を怪我するハプニング。それでも8月6日にワイヤーを張り、南棟から北棟へと渡って見せたフィリップ。さらには北棟から南棟に戻り、警官がいるのを見て再度北棟に戻る。数度警官からの手を逃れたのち最後は観念してワイヤから下り、警官に逮捕されたフィリップ。最終的にはその芸が世の中で広く知れ渡り、罰せられることもなくフィリップは解放される。


[感想]

 幼少の頃にサーカスで生の綱渡りを見て以来、すっかり綱渡りに魅せられたフィリップ。独自で練習を重ねて大道芸人として生活していた。常にワイヤを掛けられる適当な場所を追い求めるようになり、そして偶然知ったワールドトレードセンターの存在。歯医者に行った時に偶然雑誌の記事で知り、綱渡りの練習に精が出る。そこを綱渡りすることを夢だと言い切り、知り合ったばかりのアニーにもその話をする。夢を語ることの勇気。どんなに周りの人から理解されなくてもそれを追いかける折れない心はとても印象に残る。実際にあった話だというのだから驚きというか、すごい人がいたものだと思う。これだけの歴史的な大道芸を成し遂げたにも関わらず、これまで一度もそういう事を聞いたことがないあたりは逆に不思議な気もする。熱気というのは一瞬なんだなぁと思ってしまう。

 そんな現実に反応はさておき、夢を追いかける姿勢以外にも、幾つか印象的な事があった。まずは決して負のイメージを持たないようにしていること。死ぬというマイナスの事は決して口に出さない、イメージしないようにしていたという部分がまずは共感、というかやはり成功する人がまず最初に持つ事なのかなと。マイナスのイメージを持つのではなく、できるイメージを持つこと。

 次に感謝の気持ちを持つこと。観客に感謝しなさいとか、協力してくれた仲間に感謝するとか。感謝の気持ちがいいように働きかけるのだというのが、伝わってくる。逆に綱渡り決行の日、準備をしていると警備員の巡回が現れ、フィリップは、高所恐怖症のジャンと一緒に隠れる。隠れたその場所が足が宙ぶらりになる梁の上だった。その場面で、ジャンの恐怖に怯えた目を見てマイナスのイメージを強く持ってしまったと。そしてジャンが落ちていく事を想像してしまうフィリップ。マイナスのイメージを持たないようにしているだけにそういった事を考えてしまった事を反省しているあたりは相当プラスに考えるように日頃から強く思っているのが分かる。さらにいざ綱渡りが始まった時のジャンのあの飛び跳ねて喜ぶ姿とか。

 アメリカでフランス人であるフィリップが商店で有線の通信機を買おうとしているのに無線の通信機を押してくる店員。説得した後に仲間とフランス語で話しているとその店員もフランス語が理解できてしまったという不思議な巡り合わせとか、海外だからってあまり油断してベラベラ母国語で話していたらたまたま分かる人に遭遇してしまうかもしれないから、なるべく悪い事は話さないようにしたいなぁって思ったり。

 これがフィリップの昔話を語る構成なのだけれど。これは実話だと宣言しているもののその細部はやはりどこか作り話なのではないかって思ってしまったり。なんというか、誰かがそれが正だと言ってしまえば、作り話が真実になってしまうのかなとか少しばかり事実と虚構の境界がわからなくなる感じもあった。

 ワイヤを張るために飛ばした矢がフィリップに刺さるという事故が起きやしないかってヒヤヒヤしたり、裸でワイヤを探す姿にはコミカルさがあったり。信頼関係の強さを感じる部分もあったりと。

 何にしても夢を持ってその実現にために頑張るのが大切。その事をど真ん中に持たせてくれる作品だった。


 鑑賞日:16年2月6日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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