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国内ドラマ"桜の塔" 最終話 上條と千堂の対決の行方


こんにちは、Dancing Shigekoです!


今回は国内ドラマ"桜の塔" 最終話を紹介します!

目標通りに週末に最後まで見終わりました。


前作の感想はこちら→第8話


[内容]

 蒲生は三日間意識不明の重体が続いていた。そのまま証拠十分で逮捕をしようとする捜査会議に、富樫が入って来る。蒲生のアリバイを見つけたというのだった。事件の夜、スーパーに胡椒を買いに行っている姿がしっかりと録画されていた。

 事件は振り出しに戻った。上條は警視庁のホールで優愛と会っていた。そして彼女は”自首しに来た”という。刈谷を撃ったのは自分だと言うのだった。

 水樹が取り調べを進める中、上條は千堂と会っていた。そして自分の計画を語る。5年間かけて、優愛との関係を深めてきていたと。さらに自宅に帰らせたことで、家宅捜索は千堂の家に入ることを説明する。千堂の個人のコレクションの中に派出所のビデオが残っているのだろうと、さらに28年前の証拠品の横流しに矢上警視総監が関与していたのだと言う推理を示す。

 こうして千堂、矢上と失墜。優愛は決して上條が刈谷殺しに関与していることは口にすることはなかった。しかし水樹は、状況から上條が教唆したことを確信。お店で真実を聞く。そして上條を撃つ。ところが銃弾はウィスキーボトルに減り込み、上條は助かった。水樹は薩長の悪魔は死んだ、これからは上條蓮として働けと伝えるのだった。

 権藤が警視総監に就任し、改革派は勢力を強めていくのだった。

[感想]

ついに長期間にわたる上條に戦いに幕がおりた一話。

・その状況に陥っても、まだどこか余裕がある千堂

 上條が5年前からの計画を語り、さらに家宅捜索が入る。絶体絶命の状況に陥っているにも関わらず、最後まで千堂が”クールだね”って言うあたりに不気味さが残る。もちろんこの一件で警視総監への道は途絶えるのだけれど、どこか含みがある。あの余裕は一体、どこから来るのか。

 もしかしたら、上を目指す人たちは、皆いつかは自分の悪事が明るみに出るものという覚悟を持って仕事をしているのだろうか。だから、いざって時に潔いのだろうか。

 そんな千堂の信念、この腐った日本の社会を良くするためには、規律が必要なのだという。規律を守らせる社会が必要で、そのためには厳しい警察が必要なのだというのが、彼の言い分。その言い分は分かる部分もあった。緩んでしまっている日本の社会を良くするために、警察が権力を発揮するのはある程度は必要なのかもしれないって感じる意見だった。


・上條のことを本当に想っている優愛

 取調室で上條と会う優愛。上條が”俺のことは話さなかったのか”と聞く。それに対して、優愛の言い分はこうだった。日記を読ませて、私に刈谷を殺そうと思う気持ちを芽生えさせようとしたのかもしれないけれど、そうではないのだと。その日記が意図されたものであることは分かっていたけれど、自分の意思で刈谷を撃ったのだという。犯罪を美化してはいけないけれど、上條の苦労を知っていた優愛ができることはそれしかなかったからだという。その告白には、流石に上條も響いたのではなかろうか、そう感じた。表情の変化からは読み取れない部分もあったけれど、何かが動いたものと思う。


・上條と水樹の決着

 そして全てを裏で手を引いていたと分かっている水樹にとって、この事件の落とし所が上條の射殺(といっても死ななかったので、射殺ではない)。上條の心臓目掛けて発砲。そこにボトルを入れていることを知っていての行動。撃った理由は、薩長の悪魔を殺すためだという。その後に、”おかえり”と声をかける。上條はうちに秘めていた思いから解放されたのか、大粒の涙を流す。この二人の長い戦いも決着が付いた瞬間だった。

 このドラマ、上條の復讐を描いていたのか、それとも水樹による上條の再生を描いていたのか、どっちとも取れる終わり方。水樹が上條と結婚することがなかったのは、そういうものだったのかな。富樫の最後の活躍はかなりポイント高かったように思うし、当然の成り行きなのだろう。この二人は今後は幼馴染みとして接していくことになるのだろうと思わせる結末だった。


事件が片付き、勢力図が大きく変わっていく最終話でした。


皆様の感想もぜひお聞かせください!


それでは、また次回!

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