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国内ドラマ"テセウスの船"最終話 そしてテセウスの船は完成する


こんにちは、Dancing Shigekoです!


緊急事態宣言でシネコンが閉館している地域の方々は越境して映画を観に行かれる方もいるようです。最新作、できることなら映画館で見たい。その気持ちとてもよく分かります。コロナが終息する日が待ち遠しいです。


さて、今回は国内ドラマ"テセウスの船" 最終話を紹介します!

※ネタバレあります。ご注意ください。


前作の感想はこちら→第9話


[内容]

 佐野文吾が警察に連行されて、再び家族の絆が揺らぎ始める。和子は文吾のことが分からなくなり始めていた。周りからも非難の目が向けられる。

 文吾は誰からか届いた本を読んで、罪を認める。和子と田村心が面会に来ても、もう俺のことは忘れろと言うだけで追い返すのだった。鈴と慎吾は学校に行ったが虐められて帰ってきていた。心は何かあるに違いないと考えを巡らせて、タイムカプセルの文吾の入れたものを見ようと提案。そこには30年後の子供たちに向けたメッセージが書かれていた。それを聞いて子供たちはお父さんを信じるとさらに強く言う。和子ももう迷わないと言って、信じることにする。

 心は全てを知る加藤みきおのところに行くがさつき先生に阻止される。さらに後日、様子を見にいくとみきおがいなくなったと言う。そこで音臼小学校に向かうとみきおが待っていた。全ては鈴の正義の味方になるためにやったことだったと自供する。そして今できる計画は、佐野文吾を無罪にすることだと言って、録音機をポケットから取り出し、青酸カリを服毒する。心は急いで止めに入り、みきおは一命を取り留める。

 自供テープを聞いたことで佐野文吾は釈放される。家族の元に戻って、再び明るい家庭になっていく。その後、心と2人で共犯者を探す。一番怪しいのは石坂校長だと考え、行方を探すが見つからない。捜索から帰った時に文吾宛の手紙があるのに気付いた心は先にその内容を読む。文吾を誘き出す手紙を心は1人で片付けようと決心。

 3/19 心は手紙で指定された場所に向かうが何も起きない。そして派出所の文吾には心らしき人物が倒れていると言う連絡が入り、小屋へと向かう。そこに現れたのは田中正志だった。12年前の祭りで、きのこを入れた母親を逮捕したことで、家族は犯罪者呼ばわれされ続けたことを逆恨みしての犯行だったと言う。そして文吾を殺そうとナイフを突きつけるが、駆けつけてきた心が阻止に入る。揉み合う3人、ナイフは心の腹部を突き刺すのだった。

 それから30年、佐野家は心と由紀も交えての食事をしていた。由紀が妊娠していることを知って、家族全員でお祝いするのだった。文吾は、この現実と過去の出来事とどちらが真実なのかと、1人疑問を胸にしまっておくのだった。


[感想]

ついに最終話。事件の真相が明らかになった。

・ 子供たちが教える信じる心

 文吾が逮捕されて、和子が分からなくなっていく。そんな様子を知ってか、鈴は普段通りに学校へ行くと言う。今日はやめておいたほうがいいと言う和子に対して、行くと力強く学校へ行く。結果、予想された通りに学校ではいじめに遭う。しかし、そんな境遇にめげることなく、父 文吾を信じると言う。前回、逮捕された時に疑った自分を後悔しているというのが理由。その思いが通じてか、和子も少し気持ちは信じたい方に揺らぐ。

 そして、文吾の手紙を聞いて、和子は自分が間違っていたと思い直す。文吾が帰ってきた時に文吾も和子もお互い謝り合っていた光景が印象的。子供たちが信じてくれていたから、和子は諦めずに音臼村に残る決心ができたのだと感じる。時には子供が親に大切なことを教えてくれる。そういうものを感じる。


・ 最後まで怪しさ満載の石坂校長

 12年前の事件以後、石坂校長の息子がどうなったのか分からないとみんなが言っている。その息子に会いに行っていたと言う石坂。みんな遠慮して直接本人に聞かなかっただけであって、本当に息子は東京にいたと言うことなのか。

 和子に会いにきた石坂。文吾と心の2人を見ていたら親子みたいな絆を感じ、自分も家族を大切にしたいと言う気持ちが芽生えたのだと言う。その説明が、またどこか嘘臭く感じてしまう。キナ臭さが残る。しかし実際には石坂校長は無関係だったと言うことなのだろう。どうもここは気落ち悪さが残った。


・ そして30年後

 心が腕の中で息を引き取った(のかどうかは明確に出なかったが、おそらく亡くなった)場面は見せず、心と文吾の別れから30年。現在では、佐野家は全員健在。文吾は犯罪者になることなく、家族と一緒。二度目の歴史のように和子と慎吾が亡くなっていると言うことにもならずに幸せな家族として過ごしている。

 さらに心は由紀と結婚を控えている。そんな家族感になっていた。その時に文吾が口にはせず、”テセウスの船”について考えを巡らせている。ここにいる心は、昔一緒に事件を阻止しようと力を合わせた心ではない。しかし、紛れもなく自分の息子の心である。あの時に感じた父を信じる心ではないけれど、由紀と幸せに暮らす息子をどう見ていたのか。その心のうちも非常に気になる。

 結果的には幸せに終わったことが良かったと思う。加藤みきおも無事回復したようだったし、さつき先生も、鬼の形相ではなくなっていた。そう言う未来になってくれていたのは、実に良かった。


最終話も最後まで結末が読めない緊張の連続でした。



皆様の感想もぜひお聞かせください!


それでは、また次回!

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