映画『最高の人生のはじめ方』心温まる交流が描かれている
- Dancing Shigeko
- 2021年9月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年9月15日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
台風14号は大丈夫でしょうか。
今回は映画『最高の人生のはじめ方』を紹介します。
[基本情報]
原題:The Magic of Belle Isle
監督:ロブ・ライナー
脚本:ガイ・トーマス
製作:ロブ・ライナー / アラン・グライスマン / ロリー・マクレアリー
デヴィッド・ヴォルデス / サリー・ニューマン
製作会社:キャッスル・ロック・エンターテイメント
リヴェレーションズ・エンターテイメント
サマー・マジック / ファイアブランド
配給:マグノリア・ピクチャーズ
製作年:2012年
上映時間:109分
[登場人物]
モンテ・ワイルドホーン:モーガン・フリーマン
西部小説の作家だったが、妻の死以降執筆をやめている。ベル島にひと夏を過ごしに行く。
シャーロッテ・オニール:ヴァージニア・マドセン
ベル島に娘三人連れて引っ越し。離婚調停中で、隣の家にやってきたモンテと知り合いになる。
フィネガン・オニール:エマ・ファーマン
シャーロッテの娘、次女で9歳。モンテが作家と知り、物語の書き方を教えてもらおうとする。
ウィロウ・オニール:マデリン・キャロル
シャーロッテの娘、長女。いつもスマホをいじっていて、やや反抗的。父親に会いたい気持ちをいつも母親にぶつけている。
[内容]
モンテは夏を過ごすのにベル島にやってきた。物語を書くのをやめ、酒浸りの生活をここでも始めるが、隣に住むオニール一家の子供たちと交流を通じるうちに、物語を書くことを再開するのだった。
[感想]
何もする気がなかったモンテが、オニール一家との交流を通じて、変化が起きていく作品。
・別荘地で出会ったシングルマザーとその子供たち
最初は車椅子姿のモンテを見て、ミミズを食べる怖い人と妹に吹き込んでいたフィネガン。ところが、近所の男が転落死し、その男の告別式に行った時に、モンテが西部小説を書いていたことを知って見る目が変わる。
モンテも最初はタイプライターを用意はしていても、もう書くつもりはなくお酒ばかり飲み始める。一日でウィスキーを一本カラにする。そのくらいの飲み方で、ただただ飲んで過ごそうという感じだったのが、フィネガンが物語の書き方を教えて欲しいと言ってきたのがきっかけで少しずつ変わっていく。
さらにフィネガンの妹の誕生日会があると聞いて、彼女のために物語書き始める。子供のたち相手に心を開いていくのがわかる展開。
最後にはシャーロッテとも心を開いた感じになって、実に心温まる展開だった。
・物語を書くモンテ
私自身が物語を書いてみたいって思うので、フィネガンの気持ちはよくわかった。書き方を教えて欲しいとねだる姿は印象的。それに対して、モンテは、見えないものを見ることが大切だと教える。道路に立って、何が見えると聞く。そして今度は何が見えないと聞く。そんな教え方をしながら、彼自身がさらさらっと象のトニーの物語を書き上げていく。物書きを仕事にしている人は違うと感じる。
フィネガンとともに勉強させてもらったと思える作品だった。
・湖畔の静かなリゾート地
モンテが甥の運転でベル島にやってくる場面。湖岸を走って、別荘に到着する。その景色は、先日、訪れた富士五湖の一つ西湖の湖畔を走っていた時の景色と通じるものがあった。湖が視界に開け、そのすぐ脇を車で走るというのが非常に共感。
ベル島の街に入って行った時の場面は、いかにも夏という感じなのが伝わってきた。その辺りはアメリカらしい景色に思えた。
そして別荘でのシーン。玄関先で椅子に腰掛けて夜空を見上げながらゆっくりと過ごすモンテ。その様子がとても気持ちよさそうで羨ましかった。
最後に、フィネガンが筏に乗って、湖にある島に渡る。そこで母のタイムカプセルらしき缶を見つける。その森の鬱蒼とした感じや、木の根っこあたりを掘り起こして、缶を見つける様子などは冒険って感じで懐かしさを覚える場面だった。
鑑賞日:2021年9月11日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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