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映画『ノー・グッド・シングス』運悪すぎない?

更新日:7月15日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 サミュエル・L・ジャクソンとミラ・ジョボビッチが出演しているので鑑賞してみました。


 今回は映画『ノー・グッド・シングス』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The House on Turk Street No Good Deed

 監督:ボブ・ラフェルソン

 脚本:スティーヴ・バランシック

    クリストファー・カナーン

 原作:大シール・ハメット『ターク通りの家』

 製作:バリー・バーグ

    デヴィッド・ブラウン

    ハーブ・ナナス

    サム・パールミュッター

    アンドレ・ルーロー

    マクシム・レミラール

 製作総指揮:ピーター:ホフマン

       デヴィッド・E・アレン

       ジャン・ファントル

       フランク・ヒューブナー

       ジュリアン・レミラール

 音楽:ジェフ・ビール

 撮影:ファン・ルイス・アンチア

 編集:ウィリアム・シャーフ

 製作会社:REMSTAR

      セブン・アーツ・ピクチャーズ

 配給:MAC Releasing

 上映時間:97分

[登場人物]

ジャック・フライア:サミュエル・L・ジャクソン

 窃盗課の警察官。糖尿病患者。休暇をとってパークシャー高原のファンの集いに行く予定。

 巻き込まれても、嫌な顔をせずに行動を移す姿勢は見習いたいところ。

エリン:ミラ・ジョヴォヴィッチ

 恋人のためにタイロンの協力をしている。

 足の指を切られているのを見せる場面がある。あまりにも痛々しくて目を逸らしたくなった。

タイロン・アバナシー:ステラン・スカルスガルド

 強盗を計画している。殺人は望んでいない。

 目が見えない人として銀行に入ったはずなのに・・・突っ込みたくなる瞬間があった。

フープ:ダグ・ハッチソン

 タイロンと共に行動をしている。キレやすい。

 金髪にしていてもXファイルのイメージが強い。


[内容]

 ジャックは休暇を取ってチェロのファンの集いへ行くつもりでいた。しかし、お隣さんから、娘が帰ってこないから捜索してほしいと写真を渡される。窃盗課の仕事ではない、と断ろうとするが、結局、彼女を見かけたと言うターク通りに聞き込みに行くことにする。

 ジャックはターク通りで聞き込みをしている時に夕立に遭う。車で雨除けをしていると、老婆が雨の中、大きな荷物を持って家に入って行こうとする途中で転倒するのを見かける。人助けのつもりで、駆け寄っていくと家に招き入れる。ついでに聞き込みをしようとすると、その家にいた男性に襲われて、拘束されてしまうのだった。


[感想]

 不運にも事件に巻き込まれてしまったジャックと、そこで見張りにあたった女性エリンの行動を描く作品。

<どうしてそうなるの?>

・親切のつもりが・・・

 ジャックは老婆が雨の中、家に入ろうとしていて転倒したところを偶然見かけ、手助けしただけだった。それだけのことだったのに、まさか、その家の住民が銀行強盗を企てているという展開。

 運が悪すぎ。と感じずにはいられない。それでもほとんどムキになる事もなく、静かに解放してくれと頼み込むだけだからすごい。なんと冷静なのだろうと。彼らのやろうとしていることには興味がない、無罪放免にする、というオーラをジャックは出しているのに、聞き入れてもらえないのだから、これまた大変。

 余計なことに口出しはするものではない、と言う教訓だろうか。


・犯人たちは・・・

 タイロンを中心に強盗の計画を練っている。今日、実行に移すと言い出し慌ただしくエリン、フープらが準備を始める。

 ジャックを見張るように言われたエリンは、ジャックの前に座って見張っている。するとジャックが意識を失い始める。エリンはジャックの首にかけている札を見てみると糖尿病患者と知る。それで薬を取りにジャックの家に向かう。

 って、どうしてそんなに精度良くジャックの家がわかるのか?免許証で住所を調べている様子はあったから大体のところは分かったとしても、迷いなく到着しているのだから驚き。さらに驚きなのは、ジャックの家からチェロも持ってくるのだから、びっくり。死ぬかもしれない感じのジャックを助けるために家に薬を探しに行ったのなら、少しでも早く帰ろうと思うはずなのにチェロを用意する?と言わずにはいられない。

 その後、チェロの演奏を教えて、と言ってジャックがエリンの後ろに回った時には何故かエロス全開。

 なんだったのだろう、この展開。


 タイロンは殺人は好まないというから、殺人は起きないと思っていたのに、そんなことはなく、終わってみたら悲惨なことになっていた。一体全体。何が起きているのか?


・肝心の人探しはどうなった?

 ジャックがターク通りに向かったのはお隣さんに娘を探してほしいと頼まれたから。ところが、訳のわからない事件に巻き込まれて、カナダ国境まで行ってしまう。その後、果たして、ジャックはどうしたのだろう。肝心の人探しの方はやらずじまいだったのだろうか。

 とんだ災難と言った感じの作品。


<印象的な発言2つ>

・いい身分なものね

 ジャックがお隣さんに娘探しを頼まれる。それは窃盗課の仕事ではない、と断ろうとしていると、旅行カバンが用意されているのを見て、「あら、休みをとって旅行とはいい身分ね」と詰る。

 人の行動に対して、そこまで言えるものなのか。自分の娘を探すのを手伝ってくれなかったら、警察は全員悪なのか。その発想が実に。


・自分が思っている以上の人間のはず…

 エリンがジャックにチェロを教えてもらおうとしている時に、過去の話を少しばかりする。子供の頃は、「自分は思っている以上の人間のはず、と思っていた。しかしこれが自分と悟る瞬間があった。」と話す。

 この自分は思っている以上の人間のはず、自分には可能性があるはず、と思う気持ち。その気持ちは大切にしたいと感じる。大人になるにつれ、現実を知りすぎて、自分で限界を決めてしまう傾向にあるよう思うだけに、この発想は戒めっぽく思えた。


<どのあたりだったのだろう>

・6時間走ったらカナダ国境

 ジャックはターク通りに人探しに行った。その通りは、アメリカの住宅街らしい、各家の間隔が広く取られていて、一軒一軒が大きな家。アメリカらしい。

 そこから6時間走ったカナダ国境に向かわないといけない、とタイロンが言っている。そこから逆算すると、この辺りはどこなのか。ニューヨークなのだろうか。ニュージャージー高速を使うって言っていたから、ニュージャージーなのか。

 車で何時間も移動するという感覚も、国境を超えて隣の国に行くと言う発想も、自分にはないだけに、住む場所によって、感覚は違うものだと感じた。


 強盗を描きたかったのか、ジャックとエリンのロマンスを描きたかったのか、目指したい場所が分かりづらい作品だった。


 鑑賞日:2023年1月15日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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