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小説『赤と青のエスキース』すべてがつながった時に物語は完成する
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『赤と青のエスキース』を紹介します! [基本情報] 著者:青山美智子 出版社:PHP研究所 出版年:2021年 ページ数:239ページ [登場人物] レイ 一年間メルボルンに留学する学生。 ブー...

Dancing Shigeko
2022年7月12日読了時間: 5分


小説『椿山課長の七日間』逆走装置でセカンドチャンス
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『椿山課長の七日間』を紹介します! [基本情報] 著者:浅田次郎 出版社:集英社 出版年:2015年 ページ数:450ページ [登場人物] 椿山和昭 デパートの課長。過労で急逝。 武田親分 ヤクザの親分。他のターゲットと間違われて殺される。 根本少年 小学生。車に撥ねられ亡くなる。 [内容] 椿山課長はバーゲンの在庫を勝ち取るために業者と接待していた。ところが、突如意識が遠のき、気づくと沙羅の花が咲く道にいた。そこは天国への通り道。 役所の人の指示に従い、講習を受けるが、邪婬の罪を問われ、異議を唱える。現世に思い残すことがあると言って、交渉の末、逆走されることになった。 時同じくして黄泉の国に来ていた武田、根本少年ともども現世に戻って、やり残したことを遂げる行動に出るのだった… [感想] 死後七日間の世界を三人の登場人物を中心に描く作品。 ・椿山課長の七日間 邪婬の罪に納得せず、家族のことも気になって現世に戻っていく椿山。現世では、生きていた頃と真逆のイメージの

Dancing Shigeko
2022年7月5日読了時間: 3分


小説『アイネクライネナハトムジーク』重なり合う人生が絶妙
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は伊坂幸太郎作品 小説『アイネクライネナハトムジーク』を紹介します! [基本情報] 著者:伊坂幸太郎 出版社:幻冬舎文庫 出版年:平成29年 ページ数:341ページ [登場人物] 美奈子 美容師。常連の板橋香澄に弟を紹介される。 ウィンストン小野 日本人初のヘビー級チャンピオン。全国民にエネルギーを与える。 [内容] 美奈子は19年前のことを思い出していた。常連客の板橋香澄から弟を紹介される。電話で話すようになった二人。やがて美奈子はその男性がウィンストン小野だと知るのだった。 [感想] 美奈子とウィンストン小野を中心に物語が進んでいく作品。 ・複数の登場人物が個々の物語を作り上げる 六つの章に分かれて構成されている。最初の五つのエピソードに登場する人物が最後のエピソードで関係を持っていくと言う展開。 個々のエピソードと登場人物も個性的。どこか身近な出来事のようですこしだけ非現実なところが面白い。次はどんな展開が待っているのかと、興味が続く。 中でも免許更新の話は印象的

Dancing Shigeko
2022年6月7日読了時間: 3分


小説『人魚の眠る家』脳死判定の実施は臓器提供の意思次第という現実
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『人魚の眠る家』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:幻冬舎文庫 出版年:2018年 ページ数:469ページ [登場人物] 播磨薫子 本編の主人公。夫の浮気がきっかけで離婚を考えていたが、娘の水難事故がきっかけで離婚は白紙に戻される。 播磨和昌 脳神経に関して研究する会社ハリマテクスの社長、薫子の夫。別居中。 播磨瑞穂 薫子と和昌の娘。プールで事故に遭って、植物状態になる。 星野 ハリマテクスの研究員。彼の研究している内容が和昌の目に留まる。 榎田 薫子のクリニックの担当医であり、食事に出かける関係。 進藤 脳神経外科医で瑞穂の担当医。 [内容] 薫子は和昌と瑞穂の小学校受験の模擬面接に来ていた。ところが面接の直前に家族から電話がかかってくる。瑞穂がプールで溺れたと言う。急ぎ病院へ行く。治療を担当した進藤医師は脳死をしている可能性が高いと言い、臓器移植について打診される。 その夜、薫子と和昌はどうするか考え、結論を出して翌日病院へ行く。身内も皆、

Dancing Shigeko
2022年4月27日読了時間: 5分


小説『監禁』今を大切に、に気付かされる
こんにちは、Dancing Shigekoです! 結構、良いペースで読み終わることができた。 今回は小説『監禁』を紹介します! [基本情報] 著者:秋吉理香子 出版社:双葉社 出版年:2021年 ページ数:263ページ [登場人物] 三田由紀恵 看護師。娘の舞衣子の育児に専念するためにクリスマスイブを最後に辞める。 雅之 由紀恵の夫。クリスマスイブ、留守番をして舞衣子の面倒を見ている。 舞衣子 由紀恵の娘。推定一歳。喘息持ち。 [内容] 三田由紀恵は育児と看護師の両立が難しいと考え、看護師を辞めることにした。そしてクリスマスイブ、最終日を迎える。家で夫 雅之がしっかり舞衣子の面倒を見ているか、不安に思いながら最終日も忙しく動き回っていた。 雅之は舞衣子の世話をしながら、料理を準備。ゴミ捨てに行った時に何者かに捕まり、監禁されてしまうのだった。 [感想] 監禁からの脱出、そうと知らずに看護師最終日を過ごす由紀恵。交互に描写される展開。 ・これは単なる脱出劇ではなかった 一見すると、監禁されている夫と、何も知らない妻。そんな

Dancing Shigeko
2022年4月15日読了時間: 4分


小説『アリバイ崩し承ります』過去最速の推理力登場
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『アリバイ崩し承ります』を紹介します! [基本情報] 著者:大山誠一郎 出版社:日本社文庫 出版年:2019年 ページ数:306ページ [登場人物] 美谷時乃 鯉川商店街の時計店店長。アリバイには時間が必ず関係する。時計屋こそがアリバイ崩しにふさわしいと祖父から学び、アリバイ崩しを受ける 主人公 警視庁捜査一課 刑事。春に異動になってきた若手刑事。休日に腕時計が止まっていた事がきっかけで偶然、美谷時計店に入った。 [内容] 若手刑事が休日に偶然入った時計店。その貼り紙に「アリバイ崩し承ります」とあり、守秘義務違反と思いながらも、現在抱えていた事件について相談する。一通り話を聞いた後に、時乃は 「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました!」 と言って、アリバイを崩すのだった。 [感想] 全7つの章で構成される。時計屋の時乃がアリバイ崩しを華麗に見せる一冊。 ・ウサギのような顔つきの時乃 主人公の刑事の名前は最後まで出てこなかったように思うのだけれど、彼曰く、時

Dancing Shigeko
2022年4月13日読了時間: 3分


小説『残り全部バケーション』悪いことをしていても悪い人とは限らない
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『残り全部バケーション』を紹介します! [基本情報] 著者:伊坂幸太郎 出版社:集英社文庫 出版年:2015年 ページ数:302ページ [登場人物] 溝口 毒島のもと、当たり屋や恐喝などをして生計を立てている。 岡田 溝口の相棒だったがカタギの世界で生活をしたいと言って辞めていく。 太田 岡田の後の溝口の相棒。 高田 太田の後の溝口の相棒。 [内容] 溝口は当たり屋や恐喝をしてお金を巻き上げていた。その実行は相棒の岡田が担当。その岡田が仕事を辞めたいと言い出したため、友達ができたらいいと答えられる。そして岡田は見ず知らずの人に電話をかけて友達になって、去っていくのだった…。 [感想] 溝口の悪行をコミカルに描く作品。 ・悪いことをしているのに… 溝口と岡田、太田らとの会話が軽快に行われる。その会話のテンポがよく、コミカルな感じ。どうもその会話を聞いていると悪い人たちではないような気がしてくる。しかし、実際には悪いことをしている。 テールランプが光らないようにブレ

Dancing Shigeko
2022年4月10日読了時間: 4分


小説『パラレルワールド・ラブストーリー』二つの世界が繋がる時、真実が明らかになる
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今回は小説『パラレルワールド・ラブストーリー』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:講談社文庫 出版年:1998年 ページ数:449ページ [登場人物] 敦賀崇史 バイテック社の研究員。リアリティ工学研究室で視聴覚認識システムの研究をしている。 三輪智彦 バイテック社の研究員。リアリティ工学研究室で記憶パッケージの研究をしている。足が不自由で引きずって歩く。 津野麻由子 バイテック社の研究員で敦賀、三輪の後輩。三輪の恋人であり、敦賀は学生の頃に電車の中で彼女を見かけていた。 [内容] 敦賀崇史は親友の三輪智彦に紹介された恋人 津野麻由子に戸惑う。麻由子は崇史が一年前、いつも乗っている電車と並走する電車に乗っていた女性だった。ずっと見つめていた女性が、今、目の前にいる。親友を祝福したい気持ちと、彼女に想いを伝えたい気持ちとの葛藤が始まるのだった。 [感想] 記憶とは何か?を考えさせられつつ、三角関係の末路が気になり続ける作品だった。 ・二本立ての物語が進んでい

Dancing Shigeko
2022年3月17日読了時間: 4分


小説『だから殺せなかった』罪とは何かを問う
こんにちは、Dancing Shigekoです! 原油高が進んでいる。ガソリンも高くなっていく。燃料自動車へのシフトが急がれる。 さて、今回は小説『だから殺せなかった』を紹介します! [基本情報] 著者:一本木透 出版社:東京創元社 出版年:2019年 ページ数:288ページ [登場人物] 一本木透 太陽新聞の記者。連続殺人犯から挑戦を受ける。 江原陽一郎 両親と三角山に出かけるのが習慣の一般家庭の青年。大学生。 吉村隆一 太陽新聞 編集担当兼営業統括の取締役。前橋支局時代の一本木の上司。 牛島正之 警察庁長官官房審議官(刑事局担当)。二十年前群馬県警捜査二課長時代に一本木とネットワークを作る。一本木にとってのディープスロート。 [内容] 神奈川、埼玉、東京で殺人が起きた。全く関係がないように見えたその事件が連続殺人事件に発展していく。 太陽新聞の記者 一本木透は過去の自分と恋人の白石真琴の間に起きた出来事を赤裸々に語り、記者の慟哭を記事にしていた。その記事を読んだ連続殺人犯は、自らをワクチンと名乗り、一本木に手紙を送って

Dancing Shigeko
2022年3月2日読了時間: 4分


小説『終末のフール』仙台で迎える終わりの時
こんにちは、Dancing Shigekoです! 今日は人生で2が一番多い日。写真撮りたかった… 今回は伊坂幸太郎作品 小説『終末のフール』を紹介します! [基本情報] 著者:伊坂幸太郎 出版社:集英社文庫 出版年:2006年 ページ数:382ページ [登場人物] 八つの物語でそれぞれ二、三人の登場人物 [内容] 地球に八年後に小惑星が衝突する。報道当時は自暴自棄になった人々がありとあらゆる行動をとっていた。強盗、殺人、自殺。 その事実が知らされてから五年。仙台の街は落ち着きを取り戻していた。 これは、仙台で生き残った人たちの八つの物語。 [感想] 人生が後三年で終わる。その時、どう過ごすかを描いた一冊。 ・それぞれの人生が興味深い 娘と絶縁状態だった老父婦。何年ぶりかに再会する。絶縁になった過去を振り返り、そして未来に向かって助言を言い残すという展開。 優柔不断な男。妻が妊娠したと告白する。残り3年で赤ちゃんを産むかどうかの決断に迫られる。悩み悩んで決断を出した男に意外な結末が待っている。 ニュースキャスターの薄情な

Dancing Shigeko
2022年2月22日読了時間: 4分


小説『半沢直樹 アルルカンと道化師』半沢は皆を味方につけていく
こんにちは、Dancing Shigekoです! 明日、北京五輪が開幕する。コロナ禍ではあるけれど、日本勢の活躍を期待したい。 さて、今回は池井戸潤作品 小説『半沢直樹 アルルカンと道化師』を紹介します! [基本情報] 著者:池井戸潤 出版社:講談社 出版年:2020年 ページ数:344ページ [登場人物] 半沢直樹 東京中央銀行大阪西支店 融資課長。これまでに何度となく銀行の膿を退治している。 浅野匡 同 大阪西支店 支店長。お祭り委員会に出席しないことが大きな問題を引き起こす。 宝田信介 同 業務統括部長。半沢に過去に痛い目に遭わされており、敵対心を抱いている。 仙波友之 仙波工藝社の3代目社長。買収の話を持ってこられるが断る。 [内容] 東京中央銀行の岸本頭取はM&Aを一つの戦略として掲げていた。その方針に基づき、業務統括部は大阪西支店に一件買収の話を持っていく。取引先である老舗の仙波工藝社を買収したいと言っている企業があると言うのだった。 大阪営業本部の伴野とともに仙波工藝社を訪問する半沢。仙波社長が乗り気ではない

Dancing Shigeko
2022年2月3日読了時間: 3分


小説『パラドックス13』これは間違いなく恐ろしい世界
こんにちは、Dancing Shigekoです! 東京に緊急事態宣言が発令されるのか。早いこと終息して欲しい、 さて今回は東野圭吾作品 小説『パラドックス13』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:講談社文庫 出版年:2014年 ページ数:562ページ [登場人物] 久我冬樹 所轄の刑事。 久我誠哉 警視庁管理官。冬樹の兄。 [内容] 3月13日13時13分に13秒間の時間移動が起きる。基本的には何も変化がないとされていた。 その頃、久我誠哉は中国人犯罪グループの逮捕のために張り込みをしていた。課長から13時から20分間は何もしないように指示を受けていた。ところが所轄から現場に駆り出されていた冬樹は独自に行動をして、中国人犯罪グループに気づかれてしまう。 誠哉が必死に事態の収拾を試みるが、撃たれてしまう。その直後、冬樹も撃たれてしまうのだった。 冬樹は意識を取り戻すと辺りは誰もいない世界になっているのだった… [感想] 極限状態のサバイバルミステリーと感じる作品。 ・一体何が起きたのか?...

Dancing Shigeko
2022年2月1日読了時間: 4分


小説『スクープ』スクープの裏側を知る
こんにちは、Dancing Shigekoです! 本日も順番を変更して投稿。 今回は小説『スクープ』を紹介します! [基本情報] 著者:今野敏 出版社:集英社文庫 出版年:2009年 ページ数:324ページ [登場人物] 布施 TBNの遊軍記者。23:00からの『ニュース・イレブン』専属。 黒田 警視庁刑事部部長刑事。 鳩村 『ニュース・イレブン』の担当デスク。布施の上司。 香山 『ニュース・イレブン』の女性キャスター 鳥飼 『ニュース・イレブン』の男性キャスター [内容] 全七章の一冊。 第一章 スクープ 布施はバーでひとりで飲んでいると俳優の友坂凉に誘われて、マンションでのパーティに連れて行かれた。そこでは麻薬を使われていた。 第二章 傷心 HEARTBREAK 東名用賀インターで女優の沢口麗子が事故死する。そのことで世間は悲しみにくれていたが、布施は違う視線で、事故を捉えていた。 第三章 遊軍記者 東都新聞の記者 持田が布施に接触してくる。彼は布施と同じ遊軍記者だという。 第四章 住専スキャンダル...

Dancing Shigeko
2022年1月20日読了時間: 4分
小説『掟上今日子の乗車券』掟上今日子旅に出る
こんにちは、Dancing Shigekoです! 近畿圏にも萬防が適用されそうな気配。また営業時間の短縮になるのだろうか。 さて、今回は小説『掟上今日子の乗車券』を紹介します! [内容] 第一枚 今日子さんin寝台特急『ひらめき』 第二枚 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』 第三枚 高速艇『スピードウエーブ』 第四枚 水上飛行機『ウオータージェット』 第五枚 観光バス『ハイスピードロード』 掟上今日子の五線譜(序曲) の全6エピソード。 [感想] 西尾維新作『忘却探偵シリーズ』第11弾。 掟上今日子を第三者的にとらえて、物語が進むこの作風は独特。今回は厄介がいかにも悪役っぽく最後に登場したのが一番印象に残った。あの場面は一体何を意味していたのか。そしてこの先、どこにたどり着こうとしているのか。 残念ながらそれぞれのエピソードはややパンチに弱いと感じる集まりだったよう一冊。 読了日:2018年12月11日

Dancing Shigeko
2022年1月17日読了時間: 1分


小説『あの頃の誰か』短編8つで魅せる東野圭吾ワールド
こんにちは、Dancing Shigekoです! 円安が急激に進んでいる。どこまでいくのだろうか。 さて、今回は小説『あの頃の誰か』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:光文社文庫 出版年:2011年 ページ数:332ページ [登場人物] 短編集につき、省略 [内容] 8つの短編集 シャレードがいっぱい 津田弥生は恋人の北沢孝典をいつものようにプールサイドで待っていた。しかし、なかなか現れない彼を探しに家まで行ったら死亡しているのだった… レイコと玲子 夜中に女の子が酒屋の自販機の脇で立っている。その近くの公衆電話を使いにきた男に、背後から刺しに行くのだった… 再生魔術の女 根岸峰和と千鶴夫婦は男の子を養子にもらった。その後の手続きについて、担当の中野章代から説明を受けるために峰和は残るのだったが、話は章代の妹の話になるのだった… さよなら『お父さん』 杉田平介は妻 暢子と娘の加奈江の帰りを野球観戦して待っていた。その放送中に彼女らが乗った飛行機が着陸失敗と言うテロップを見る。病院に向かった平介。暢子は助から

Dancing Shigeko
2022年1月4日読了時間: 4分


小説『ダイイング・アイ』交通事故から始まった秘密
こんにちは、Dancing Shigekoです! 冬至を過ぎて、気持ち朝が明るくなるのが早くなったように感じる。少しずつ日の長さが延びていくと思うと嬉しい。 さて、今回は小説『ダイイング・アイ』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:光文社文庫 ページ数:408ページ [登場人物] 雨村慎介 バー『茗荷』で働くバーテンダー。以前はバー『シリウス』で働いていた。 岡部義幸 『シリウス』で働くバーテンダー。 江島 『シリウス』のオーナー。 木内 帝都建設で働く会社員。 村上成美 雨村の恋人。成美の部屋で同棲している。 千都子 『茗荷』のママ。 瑠璃子 『茗荷』に現れた女性客。一人で来ることから千都子が気にする。 岸中美菜絵 ピアノの先生。教え子の家から帰る途中に交通事故に遭い、死亡する。 岸中玲二 岸中美菜絵の兄。マネキンメーカーで働く。 小塚 西麻布署の警部補。 [内容] 雨村慎介の働くバー『茗荷』に閉店前、一人の男性が入ってきた。ぽつりぽつりと言葉を発して、会話をしたその男性客はアイリッシュクリームを

Dancing Shigeko
2021年12月25日読了時間: 5分
小説『下町ロケット ゴースト』新たな挑戦の始まり
こんにちは、Dancing Shigekoです! オミクロンが77か国・地域に拡大している。症状は無症状か軽症とは言え、早く終息してほしい。 さて、今回は池井戸潤作品 小説『下町ロケット ゴースト』を紹介します! [内容] 佃はヤマタニ 蔵田部長から新規取引は別会社になったと聞かされる。さらに既存エンジンも受注が減ると伝えられる。佃は窮地を打破するために、新規事業としてトランスミッションの開発に乗り出す。そのキーデバイスであるバルブ開発に着手。ヤマタニに売り込みいく。そして本格的なバルブ開発に着手するのだった。 [感想] 随分と中途半端な感じで終わってしまった。 ここから更なる展開が待っているのか?島津のかっこいいセリフもこの結末に少し拍子抜けと言うか残念な感じ。帝国重工がロケットビジネスをやめ、さらに新たなビジネスが頓挫するのなら、佃製作所は再び窮地に追い込まれるのではなかろうか? サラリーマンとしての存在意義を考えさせられる一冊だった。 読了日 :2019年8月17日 皆様の感想もぜひお聞かせください! それでは、また次回

Dancing Shigeko
2021年12月15日読了時間: 1分


小説『パン屋再襲撃』六つの村上ワールドが広がる
こんにちは、Dancing Shigekoです! 特別自治市を目指す政令指定都市は全国で9市。しかし、府県の方はその方針に難色を示している。一本化は遠そうである。 今回は村上春樹作品 小説『パン屋再襲撃』を紹介します! [基本情報] 著者:村上春樹 出版社:文春文庫 出版年:1989年 ページ数:221ページ [登場人物] 名前がほとんど出てこないため、特定難しい。 [内容] 短編6つからなる一冊。 パン屋再襲撃 真夜中に空腹に襲われた夫婦。僕が過去のパン屋襲撃の話をしたら、妻は今すぐ再襲撃しようと夜中の街出かけていった。そしてマクドナルドを襲うのだった。 象の消滅 街で飼っていた像が消えた。そのことを僕は気になっていた。 ファミリー・アフェア 妹が結婚することになった。僕は妹の婚約者と食事をす流のだったが。。 双子と沈んだ大陸 昔一緒に住んでいた双子が雑誌の写真に映っていた。僕はその写真から、彼女たちの今を想像した。 ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界...

Dancing Shigeko
2021年12月5日読了時間: 3分


小説『虚ろな十字架』殺人の贖罪のあり方を問う
こんにちは、Dancing Shigekoです! 韓国での感染者は4115人と増えている。日本の感染者が減っているのは何故なのだろう。 さて、今回は東野圭吾作品 小説『虚ろな十字架』を紹介します! [基本情報] 著者:東野圭吾 出版社:光文社文庫 出版年:2017年 ページ数:367ページ [登場人物] 中原道正 動物の葬儀屋をしている。11年前に娘を殺される過去を持つ。 浜岡小夜子 中原の前妻。通り魔に刺されて死亡する。 仁科文也 小夜子を殺した町村作造の娘 花恵の夫。 [内容] 浜岡小夜子が夜の帰り道に何者かに刺されて死亡した。そのことで、元夫の中原のところに警察が聞き込みにやってくる。 翌日、小夜子を殺したという男性が自首してきて、事件は解決したように見えた。 ところが、逮捕された男を死刑にするために小夜子の母 里江と話をする中、生前の小夜子の行動を詳しく知る。やがて中原はそこから、事件の違う面に気づき始めるのだった。 [感想] 一人の女性の殺人事件につながっていく過去の深い闇を感じる一冊。 ・一見すると通り魔事件

Dancing Shigeko
2021年11月25日読了時間: 3分


小説『サブマリン』命の重たさを考えさせられる
こんにちは、Dancing Shigekoです! 上田桃子選手は優勝に届かず。次に期待。 今回は小説『サブマリン』を紹介します! [基本情報] 著者:伊坂幸太郎 出版社:講談社文庫 出版年:2019年 ページ数:345ページ [登場人物] 陣内 家庭裁判所の調査官。思ったことを包み隠さずポンポン口に出していく。本気かふざけているのか、見分けのつかない発言が多い。 武藤 家庭裁判所の調査官。陣内の後輩。 棚岡佑真 無免許運転で歩道の通行人を轢いてしまった少年。10年前に車が突っ込んできて友人を亡くしている。 小山田俊 武藤が担当する試験観察中の少年。脅迫文をあちこちにばら撒いた過去がある。ITに強く、ネットの書き込みなどの情報から悪事を働きそうな人が分かるという。 若林 10年前に棚岡佑真がいるところに車を突っ込んでしまった青年。過去の事故を悔いていて、自分は生きていていいのか、疑問を感じている。救命士の資格を取得している。 永瀬 陣内の古くからの友人。目が見えないが、音の変化から相手の行動が手に取るように分かる。盲導犬を地

Dancing Shigeko
2021年11月15日読了時間: 5分
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