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映画『最後の決闘裁判』妻の真実を守るために挑んだ決闘

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 高校サッカーは青森山田が優勝して、三冠を達成した。ここから日本代表になっていく選手がいるのだろうか。

 今回は映画『最後の決闘裁判』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The Last Duel

 監督:リドリー・スコット

 脚本:ニコール・ホロフセナー / ベン・アフレック / マット・デイモン

 原作:エリック・ジェイガー『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』

 製作:リドリー・スコット / ケヴィン・J・ウォルシュ / ジェニファー・フォックス / ニコール・ホロフセナー / まっと・デイモン / ベン・アフレック

 製作会社:スコット・フリー・プロダクションズ / パール・ストリート・フィルムズ / TSGエンターテイメント

 配給:20世紀スタジオ

 上映時間:153分


[登場人物]

ジャン・ド・カルージュ:マット・デイモン

 従騎士から騎士になる。城塞長官の息子で国王のために仕える。

ジャック・ル・グリ:アダム・ドライバー

 従騎士でジャンの親友。領主に気に入られている。

マルグリット・ド・カルージュ:ジョディ・カマー

 貴族の娘。ジャンと結婚する。

アランソン伯ピエール2世:ベン・アフレック

 領主、ジャンを快く思っていない。


[内容]

 ジャンは城塞の長官の息子として、戦場で全力を尽くしていた。しかし領主のピエール公には、あまり好かれていなかった。金銭的な不自由を貴族の娘マルグリットと結婚することで解消して、戦い続けるが、城塞の長官の座は親友のジャックの方に渡る。納得が行かない中、我慢して戦い続け、騎士の称号を手に入れる。

 ある時、ジャンが遠征の給料をもらいにパリに出かけている間に、ジャックはマルグリットを強姦する。マルグリッドはそのことをジャンに告白。それが事実ならば、ジャックに裁きを与えるために決闘裁判をするために国王に働きかけるのだった。


[感想]

 中世イングランドで起きた決闘裁判を描いた作品。

・三人の視点から描かれていく

 最初はジャンカラ見た事実、その次にはジャックから見た事実、最後はマルグリットから見た事実という流れ。いずれも同じ出来事を描きながら、少しずつ見せ方を変えていく。しかし、見ている人が異なるので、とらえ方が少しずつ異なっているのと、実際に何が起きたか、ジャンの見ている点からは分からないようになっている。

 『ダンケルク』でも三つの視点で描かれていたけれど、そちらとはちょっと違くて、一つずつ事実が語られるという作りが興味深い。ジャックから見た出来事でも、自らの強姦は認識しているけれど、それをピエール公の指示に従い、なかったこととして済ませようとする。そういった事情が語られている。それぞれが接した人物が少しずつ異なるために、違ったように見えるという見せ方は、現実の世界でも同じようなものなのだろう、と感じて興味深い見せ方だった。


・マルグリットは幸せになったのか

 ジャンと結婚することになったマルグリット。果たして彼女は幸せだったのか。どうも表情が読みづらく、どちらかというと無感情という印象を受けた。それにも関わらず、ジャックと本の話などをしているときは、気があるのか?と思う表情にも見えて、一体、彼女の心のうちはどうなっているのか、ということに興味が沸いた。

 そう思っていたのに、留守中にジャックが現れたら、「私は人妻です」と突っぱねる表現に早変わり。男の側からしてみたら、本などの話をしていた時点で、勘違いしていたのだろうと思う。

 男というのは簡単に勘違いして、自滅していく。実際のところ、マルグリットはどう考えていたのか。さらに強姦後にジャンと子作りをしていたとはいえ、果たして誰の子供だったのか。

 この辺りの男女関係というのは、どこまで愛情があって、どこまで誰が真実を言っているのか。どうも掴みづらいと感じる展開だった。


・中世のイングランド

 衣装も城下町も全てが1385年頃の描写。こういった時代物を見るたびに思うのは、これだけの衣装を用意して、城壁を用意して、城下町を用意するというのは、映画の製作費としてすごいのだろうということ。実にリアリティ溢れる世界観で、鑑賞中は中世に入っていったような気持ちになれた。

 

・一番印象に残った場面は…

 なんと言っても、一番の見せ場は最後の決闘場面。ジャンとジャックが鎧を纏って、兜をかぶり、槍を持つ。そして馬を全速力で走らせてお互いの胸を目掛けて槍を突き出していく。盾で攻撃を防ぐものの、衝撃が大きく、後ろに倒れ込みながら、決闘場の端にたどり着く。新たな槍を受け取って、再び向かい合い、駆け抜けていく。

 結末がどうなるのか、を知らない中での鑑賞。どっちが勝つのか、緊張感あふれる戦い。槍の攻撃が馬の喉を突き刺して、転倒させたり、斧を持ってきてふり回り、剣と剣のぶつかり合いでは片方の剣が折れて砕ける。短剣を出してきて太ももに一刺し。血が滲み出て、ジャンの方が不利に見える戦い。形勢は二転三転と見応え十分だった。


 鑑賞日:2022年1月10日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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