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映画『レリック』巨大化物が博物館を食い散らかす

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は映画『レリック』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The Relic

 監督:ピーター・ハイアムズ

 脚本:エイミー・ジョーンズ / ジョン・ラッフォ / リック・ジャッファ / アマンダ・シルヴァー

 原作:ダグラス・プレストン / リンカーン・チャイルド

 製作:ゲイル・アン・ハード / サム・マーサー

 製作総指揮:マーク・ゴードン / ゲイリー・レヴィンソン

 配給:パラマウント映画

 上映時間:110分


[登場人物]

マーゴ・グリーン博士:ペネロープ・アン・ミラー

 シカゴ博物館で働く博士。

ヴィンセント・ダガスタ警部補:トム・サイズモア

 シカゴ警察。今回の事件の捜査にあたる。


[内容]

 ブラジルで発掘された遺跡を運んできた船の乗組員が異常な死を遂げていた。そしてシカゴ博物館でも同じように殺された死体が出る。関連があると見て、ダガスタ警部補はシカゴ博物館の中を調べ始める。


[感想]

 久々にホラーを見てしまった。

 古代巨大生物に変化した人間が、次々と人を襲う作品。

・見るも無惨な殺され方が次々と起きる

 ブラジルから到着した貨物船。その中で密に詰め込まれた死体。その不気味さから始まり、次は博物館の中での警備員。首が切り落とされている状態が映し出される。この調子で死体が出続けると辛いと思って見ていると、案の定、次々と首が切り落とされていく。

 一度は、切り落とされる瞬間をわざわざ見せてくれる展開。

 そのうち首落としはなくなるものの、次々と殺されていくのは変わらず。シカゴ警察が応援に駆けつけ、天井から中に侵入していくときは悲惨さマックス。一人ずつ中に入っていくのだけれど、一人ずつ殺されていく。結局、入っていった警官は皆殺し。恐怖のあまり逃げ出そうとする警官も下半身が切り取られて死亡するという。とにかくひどい有様。

 そんな凶暴な生物にマーゴも襲われるのに、彼女だけは見事に逃げ切る。後ろから追われているのに追いつかれない、という強運の持ち主。ヒヤヒヤ感よりも、さすが主人公。無敵と思ってしまった。

・縁起屋のヴィンセントと科学者のマーゴ

 対照的な二人が一緒に行動する。警部補のヴィンセントは死体を跨ぐのは縁起が悪いと言ってみたり、新米刑事の時に命を救われた銃弾をお守りに持っていたりと縁起屋。彼が捜査のためにシカゴ博物館にやってきて、マーゴにも話を聞く。ヴィンセントが縁起屋だと知ると、どこか珍しいものを見る感じになる。マーゴはコンピュータを使ってDNA解析をする典型的な科学者。

 この二人が後半、一緒に逃げているのか、追跡しているのかという展開になる。その辺りからは、もはやこう言った前提は関係なくなっていた。もっとその特徴を全面に出し続けるのかと思っていたのだけれど、意外とそうでもなかったような、そうだったような。不思議な設定。


・シカゴ博物館で繰り広げられるパニック

 内容の8割くらいがシカゴ博物館で繰り広げられる。博物館の中というのは、変化に乏しい感じ。自然史博物館などと同じように見えるけれど、日中だったら、もっと違うように見えるのかもしれない。

 博物館の中だった上に、夜や地下での行動で、だいぶ顔を認識するのに苦労する場面が多かった。


・一番印象に残ったのは…

 マーゴが研究室に逃げ、ヴィンセントが研究室の外で獣の出てくるのを待つ。ところが、その獣は地下を通って研究室に現れる。肝心な時にヴィンセントは外にいて、マーゴが一人で獣と戦うハメになる。他の人たちは、容赦無く殺されていくのに、マーゴだけは、獣に超接近されて、さらに先の割れた舌で顔を舐められる展開。

 こう言ったホラーではあるあるなのだろうけれど、なぜか主人公の時だけは、獣の対応が変わってくるというあたりにお決まり感があった。そしてふと感じたのは、この場面、エイリアンの場面に似ていないか?ってこと。構図が極めて似ていたように思う。

 獣に追い詰められる主人公が一度は経験する場面ということかな、などと思った。


 姿を見せるまでの心理的な恐怖と、姿を見せてからは無差別殺戮の恐怖と、とにかく不気味さいっぱいの作品だった。

 鑑賞日;2021年12月23日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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