こんにちは、Dancing Shigekoです!
プロ野球の日本シリーズはヤクルト対オリックスになった。リーグ優勝するチームは実力が違うのだと感じる。
さて、今回は映画『ムスタング』を紹介します!
[基本情報]
原題:The Mustang
監督:ロール・ドゥ・クレルモン=トネール
脚本:ロール・ドゥ・クレルモン=トネール / モナ・ファストヴォールド
ブロック・ノーマン・ブロック
製作:アラン・ゴールドマン
製作総指揮:タンガイ・デカイザー / モリー・ハラム / ロバート・レッドフォード
制作会社:レジェンド・フィルムズ / Uメディア / Uファンド / Canal+
ネクサス・ファクトリー / Cine+
上映時間:96分
[登場人物]
ローマン・コールマン:マティアス・スーナールツ
妻に対する暴行で懲役12年で服役中。馬の調教をしている様子を立見していたところ、ローマンも暴れ馬の面倒を見ることになる。
マーサ:ギデオン・アドロン
ローマンの娘。結婚資金を手に入れるために家を売ろうとしている。その同意書を得るために服役中のローマンに会いにくる。
ヘンリー:ジェイソン・ミッチェル
ローマンに調教の仕方を教えてくれる服役囚。
[内容]
ローマンは雑居房に移動になってから、屋外での作業をするようになった。その作業とは馬糞の処理。作業をしていると、馬の調教をしている様子を見かけ、立ち止まっていた。興味を持っていることを知ったマイルズは、彼に翌朝来るように伝える。野生馬を前に無事でいられたら、調教をさせてやるという。
そのテストをパスしたローマンは野生馬の調教をする。そして5週間後に控えた競売に向けて、馬を慣らしていくのだった。
[感想]
服役囚が野生馬のトレーニングを通じて更生されていく作品。
・暴れる馬と接することで心を開いていく
自暴自棄になっている感じだったローマン。暴れる馬を見て、何かが心を動かす。さらに、馬を調教することになり、ちっとも思い通りに動かなかった馬が、少しずつ自分と思いが通じ始める。最後には、自分の思い通りに乗りこなす。
ところが、肝心の競売の日。最初は順調な走りを見せていたのに、ヘリコプターに驚いたのか、馬が暴走してしまう。ローマンが振り落とされて、さらに蹴飛ばされる。それがあって、馬を処分することが決まったと聞かされるローマン。
なんとか馬を生かしたい一心で逃す。一度は刑務所から逃げていった馬だったが、また戻ってきている姿を見せて、映画は終わっていく。お互いの心が通じあったといった印象を与える。そこからローマンの心も前を向いていったように感じられた。
こうしてローマンのように、自分の行いを深く悔いて、役に立とうとするようになる。自分はあの時とは違うと思うようになる人がいる。しかし、その本人の思いとは別で、過去を許してくれない家族。しかしその家族との溝も時間が解決していく、と言うことが描写されていた作品。
一時の感情の爆発が、人生を台無しにしたとも感じるし、長い時間、刑務所で過ごし、馬と接したことで新たな人生を手に入れたとも考えられる、複雑な思いが残った。
・服役囚にもいろんなタイプがいる
ローマンは自分の行ったことを悔いて、更生しようとしているのが見えるタイプ。逆にローマンと相部屋の男は素行が悪く、ローマンに麻酔薬を横領してくるように命じてくるなど、あまり反省の色が見られない。
馬と関わる人たちは全体的に更生している感じで、それ以外の人たちは温度差があると言う印象。
そして刑務所の中なのに、ヘンリーが殺されるという事態にまでなる。そんな様子を見ていると刑務所とは恐ろしい場所だと感じてしまう。
・ネバダ州の刑務所が舞台
最初に広大な大地を野生馬が駆け巡る場面から始まる。遠くには雪のかかった山が見え、大自然が気持ちよさそうな景色。
その広大さが一転、舞台は刑務所へと移る。ローマンは独居房から雑居房に移ることになる。その雑居房の環境に衝撃。二段ベッドとトイレが併設。衛生状態は決してよくなさそう。ローマンは入るなりトイレを流していたのが印象的で、この環境に何年もいられるものなのかと、想像すると根を上げてしまいそうだった。服役囚は人間らしさのある環境では暮らせないのかと、疑問。環境が悪いから、更生しないと言うことはないのか。
あまりの環境に独居房の方がいいのではないかとさえ感じた。ところが、途中ローマンが騒ぎを起こして独居房に移された時の場面。衛生面ではマシそうだったけど、孤独、無って感じで、別の精神的ダメージが強そうだった。
服役することになったら、なにかと不自由を感じるのが伝わってくる映像だった。
生き物と接することは、心に変化をもたらす効果があると感じる作品。
鑑賞日:2021年11月14日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!