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映画『マヤの秘密』記憶だけが頼りというのは…

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は映画『マヤの秘密』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The Secrets We Keep

 監督:ユヴァル・アドラー

 脚本:ユヴァル・アドラー

    ライアン・コヴィントン

 製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチェラ

    グレッグ・シャピロ

    スチュアート・フォード

    エリク・ハウサム

    アダム・リバック

 製作総指揮:ヴィクトリア・ヒル

       ノオミ・ラパス

       ベン・ロス

       マルコ・ヘンリー

       グレッグ・クラーク

       アンドレア・スカルソ

       ミゲル・パロス

       ジェイミー・ジェソップ

 音楽:ジョン・パエザーノ

 撮影:コーリャ・ブラント

 編集:リチャード・メトラー

 製作会社:ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ

      AGCスタジオズ

      エコー・レイク・エンターテイメント

      カークハウス・フィルムズ

 配給:ブリーカー・ストリート

 上映時間:97分


[登場人物]

マヤ・リード:ノオミ・ラパス

 本作品の主人公。ルーマニア出身。戦時中にナチスの収容所にいた。

 ぷかぷかタバコをたくさん吸うと思う演技。

トーマス・スタインマン:ジョエル・キナマン

 スイス出身。戦時中にマヤに暴力を振るった男性として、マヤに拘束される。

 ひたすら拘束されている様子だけの演技って大変。

ルイス・リード:クリス・メッシーナ

 マヤの夫で医者。アメリカ人。マヤが拘束してきた男性の出現で戸惑う。

 気弱そうなのに、しっかりしている。

レイチェル・スタインマン:エイミー・サイメッツ

 トーマスの夫。夫が失踪して心配している。

 この作品に登場する人々は全体的に地味。。

 

[内容]

 マヤは息子を公園で遊ばせていた時に、一人の男性に気が付く。自分の忌まわしい過去の記憶を掘り起こすその男性が気になって後をつけていく。すると、それは彼女が記憶している男そのものだった。

 そうと分かって、マヤはその男性を拘束に行く。記憶の中ではカールと呼ばれていた男はトーマスだと名乗る。スイス出身で戦争にも行ったことがないと言われるが、マヤは信じず、トーマスを殺そうとする。

 しかし思いとどまり、一旦家に連れ帰る。そしてルイスに相談するのだった。


[感想]

 戦時中の暴行を加えてきた男性を偶然見かけたマヤが殺意を見せる作品。

<過去に囚われて>

・偶然目撃

 マヤが公園で遊んでいると、犬を呼ぶために口笛を鳴らす男性がいる。その鳴らし方に覚えがあって、見てみると、戦時中に自分と妹に暴行をしたドイツ兵の気配がある。気になって家まで追っていく。そして確信する。

 家に行って驚いている様子が何を意味しているのはこの時点では分からないものの、何か不穏な感じ。

 この後、どんな展開が待っているのかと見ていると、男性を叩き倒して車に入れて、殺そうとする。一体、何が起きているのか?

 そんな感じで進んでいく序盤。映画のタイトルから、マヤが何かしら秘密を抱えていることが想像されるから、その秘密絡みなのだろうな、と思うものの、まだ分からない。

 

・記憶と妄想と

 すると、15年以上も前の戦争の時に、自分と妹を苦しめた男だと言う。あなたの名前はカールよね、という。しかし、男はトーマスだと言い張る。

 この展開が終盤まで続くのだけれど、それが妄想なのか、それとも記憶が正しいのか、どっちなのかと思う展開。正直最後まで、分からない感じ。

 最後の場面を見ても、「えっ?」って感じ。

 奇妙な展開だった。


<誰が真実を言っているのか>

・人違いと言い続けるトーマス

 マヤが言っていることが勘違いなのか、どうか。そう思わせる原因を作っているのは、その男性トーマス。ずっと、自分はトーマスだし、戦争にも行っていないし、さらにはスイス出身だと言う。

 その様子は本当のことを言っているようにしか見えない。マヤとトーマスとどっちが本当のことを言っているのか。

 こんなにも広い世界で偶然にも戦争中の男に会うことの方が、可能性が低いのでは?と思い始めてしまうし、夫のルイスの発言も重なって、ますます疑問が続く展開。

・巻き込まれた夫ルイス

 突如として妻マヤが男を拉致してきたと言って巻き込まれた形の夫ルイス。マヤを信じたい気持ちから、なんとか証拠を掴もうとする。スイス出身だということがカルテで確認取れると、今度はマヤの妄想が始まったのかもしれない、と以前お世話になっていた精神科医に話を聞き始める。

 この展開を見ていたら、マヤが妄想を見ているだけなのではと感じずにはいられない。

 記憶を頼りにするタイプの作品は、最後まで何が真実なのかが分かりづらいところがスッキリしない。

 この作品では、最後に真相が分かるのだけれど、どこかスッキリ感が残らない結末だった。

<1960年代を再現>

・街並みも自動車も

 そんな展開の本作品。どうやら第二次世界大戦の後の世界。自動車の形や、街並みがどことなく1960年代くらいのものに感じるのだからすごい。これだけの規模の街並みをどうやって再現しているのだろう、とそんなことを考えながら鑑賞していた。

 もしかしてあの辺りの建物は全てCGだったのだろうか。映画というのは、こうやって今は存在しない街並みを再現するのだから、すごい。

 この作品、内容的には並といった感じだったけれど、街並みに再現力は十分発揮していたと思う。

 一歩間違うとサイコパスなだけに見えるマヤの暴走を描いていると感じる作品だった。

 鑑賞日:2022年12月24日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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