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映画『ドメスティック・フィアー』どこまで信じることができるか、試される

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は映画『ドメスティック・フィアー』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Domestic Disturbance

 監督:ハロルド・ベッカー

 脚本:ルイス・コリック

 製作:ハロルド・ベッカー

    ドナルド・デ・ライン

    ジョナサン・D・クレイン

 製作会社:パラマウント映画

 配給:パラマウント映画

 上映時間:89分


[登場人物]

フランク・モリソン:ジョン・トラボルタ

 造船をして生計を立てている。離婚した妻スーザンとの間の息子ダニーと定期的に会っている。

リック・バーンズ:ヴィンス・ヴォーン

 フランクの前妻スーザンと結婚をする。街の実業家。

スーザン:テリー・ポロ

 フランクの前妻。リックと再婚する。

ダニー:マット・オリアリー

 フランクとスーザンの息子。リックと馴染めずにいる。

レイ・コールマン:スティーヴ・ブシェミ

 リックの古い友人。


[内容]

 フランクは前妻スーザンのところで生活している息子ダニーと定期的に会っていた。スーザンが街の実業家リックと再婚することになって、ダニーは晴れない気持ちでいた。それでもフランクに説得され、一緒にスーザンの結婚式に参列。

 そこでリックの古い友人だと言うレイと知り合う。リックはレイを見てひどく驚いていた。

 ダニーはリックに馴染めず、夜こっそり抜け出し、リックの車に身を潜める。途中フランクの家のそばで降りようと企んでいたがリックは、全く違う方向に行き、レイを車に乗せた。道に迷ったと言って、地図を探している時にリックはレイを殺害する。その様子を見てしまったダニーは見つからないように逃げ出してフランクと警察にいくのだったが…


[感想]

 豹変していく義父に注目の作品。

・いつ見ても怪しさ満点のスティーヴ・ブシェミ

 スーザンとリックの結婚式にふらりと姿を見せるレイ。見るからに怪しい。何か過去があるに違いない、そう感じさせる存在。最近、映画『ファーゴ』でスティーヴ・ブシェミを見たばかりのためか、ますます怪しい感じが残る。

 そんな怪しい人物と付き合いがあると分かると、急にリックも怪しい感じに見えてくるのだから不思議。そして期待を裏切らない単純行動に出る。リックにお金を渡すそぶりを見せて、刺し殺すという展開。

 若干、その展開が意外だった。スティーヴ・ブシェミと言ったら主役級脇役というイメージがあるだけに、最後まで生き残ると思っていた。ちょっと意外な感じがあったものの、その結末になることに違和感がないあたり、そういう役柄なのかもしれないと感じてしまう。

・所変われば心機一転できるのか

 リックは、レイと共に逮捕された経歴を持っている。それは別のところでのことで、今は街の顔にまでなっている。

 シカゴに住んでいた時に殺人で逮捕されていた人物が、メリーランドで有力者。そんなに綺麗に過去を水に流す事は可能なのか。

 それだけアメリカ本土が広いという事なのだろうか。そんなにも広いアメリカで、逃げ切ったはずなのに過去の知人と出会ってしまうという確率。

 そう言った諸々の事実が、現実ではどのくらいの割合で起こりうる事なのだろうと、考えを巡らせてしまった。


・木製ボート造りで生計

 フランクがボートを完成させ、客と一緒に進水させる。そして乗ってみていいかと客に聞かれている場面が最初にある。この作品の全体像を知らない中でのボートへの乗り込み。もしかして、そのまま転覆するのではないか、と想像してしまう。しかし違った。

 その後もボート作りの場面が出てきたり、ボートに乗る場面が出てきたり、ボートとの関係の多い展開。気になったのは、「今は木製のボートは流行らない、今ではプラスチックで作ったものばかり」とフランクがダニーに説明する。

 その説明を聞いて、ボートってプラスチックでできているのだろうか、と気になった。こうしたちょっとした発言から、興味が湧くというのはいいもの。


・父親頼りのダニー

 リックが殺人をしているところを目撃してしまったダニー。急いでフランクの元に行って一緒に警察へ行く。しかし誰ものダニーの言うことを信じてもらえない。どうやら過去にも散々嘘をついて迷惑をかけていたみたいで、信用されていないダニー。それよりは街の顔のリックの発言が信用されてしまう。

 そしてしまいには、フランクもいい加減にして、家に帰りなさいと突き放す。信じていた父にまで見放された感じになるダニー。そのことをフランクは気に病んでいる。これまで自分にだけは嘘をついたことがなかったと。それだけに今回の発言も嘘ではないとわかっていながら、リックの手前、ダニーを突き放したことを気に病んだのだろうなぁと想像する。


・行動を起こすフランク

 その思いがあってか、フランクは自ら調べる行動に出る。まず、殺されたのはレイに違いないと考える。それでレイが泊まっていたモーテルを探してみる。片っ端から足を運んで聞いていき、場所を特定する。

 さらにそこでレイの通話履歴から一人の女性にたどり着く。と言った感じで少しずつ足取りを追いかけて真相に近づいていく様子がすごかった。

 殺人事件を立証するために何をしたらいいか、を自分なりに考えて行動を起こしていった様子は、なかなかに勉強になった。結局、殺されたのはレイだという仮説を立てて、そこを証明するためにレイの消息を調べようとなったのだと思う。こういう行動力を身につけられるようにしていかないとと思う展開だった。


 事件がきっかけで親子の絆が強くなったように思う作品だった。


 鑑賞日:2022年3月19日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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