漫画『Angel Heart エンジェル・ハート』第29巻 暴走するカメレオン、冴子暗殺の行方

　こんにちは、Dancing Shigekoです！

　友喜は刑務所に戻るのか？

　今回は漫画『Angel Heart エンジェル・ハート』第29巻を紹介します！

[内容]

　沢木真実は友喜の前から去っていた。そして、友喜は彼女のことを胸に秘めたまま服役。

　二年後、友喜は出所してくる。彼がキャッツアイに顔を見せると、真実との間の赤ちゃんを連れているのだった。

　時が流れ、冴子から依頼が来る。自分の身を守って欲しいという。しかし、実はそれはカメレオンからの依頼。カメレオンが冴子を狙っているという宣戦布告のはずだったのだが。。。

[感想]

　カメレオン中心の一巻。

・狙いは冴子のはずが

　カメレオンが冴子を殺すよう依頼を受ける。それで、冴子に扮して獠に自分を守ってと依頼にいく。そんな悪ふざけをしていると、冴子に扮したカメレオンを狙うものが現れる。自分以外にも誰か別の人に冴子暗殺を依頼したと知ってカメレオンは逆ギレ。冴子を殺すことよりも、依頼人が雇った別の殺し屋を仕留めることを考え始める。

　という滅茶苦茶な展開。気がつけば、カメレオンがずっと冴子の姿で登場し続ける。この男？一体、何をしたいのか。

・カメレオンが署長になったら

　冴子は自分が殺す。だからまずは自分以外に雇われた殺し屋を突き止めるために、冴子の代わりに署長をやるという。そしたらやりたい放題。根っからの男好きなのか署の男たちを次々と誘惑しては、夜の飲みへと歩き回っている展開。

　毎日、そんな生活をして、一体、どこにお金があるのか？もしかして署長権限で経費処理しているのか？カメレオン、やりたい放題すぎる。

・悪者なのか何なのか？

　しかしカメレオンが署長になってから、犯罪率は低下。さらに冴子を狙っているのが誰かと言ったら、大臣の秘書だというのが明らかになる。大臣の息子の悪行をもみ消すために、署長を消そうとする安直な発想。

　カメレオンが可愛く見えてしまうのだから、不思議。悪者には2通りあって、自分の信念を貫き通すものと、自分の都合の悪いものに蓋をしようとするものと。政治家はどうも信念の為ではなく自分に都合の悪いものを一生懸命排除することに必死になっているように見える。

　信念のために悪を貫くカメレオンは悪だけれど、悪じゃないように感じてくるから不思議。

　カメレオンの暴走が止まらない一巻だった。

　読了日：2025年9月24日

　前巻感想→こちら

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　それでは、また次回！

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