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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『ラプラスの魔女』原作の世界観を確認

更新日:2022年3月1日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 夜だけれど、いつもコーヒーを飲んでしまいます。このいっぱいが1日の疲れを癒してくれます。


 さて、今日は東野圭吾原作、櫻井翔主演 映画『ラプラスの魔女』を紹介します!


[登場人物]

青江修介:櫻井翔

 大学の教授。今回の事故の調査を依頼されて、温泉地の立ち入り禁止を解除していいかの判断のために現地に赴く。刑事に殺人事件の可能性を示唆されて、研究室に戻っても考えを巡らせ続けるため、助手の奥西から本業をしっかりやってくださいと督促される。

 私の中のイメージでは、もう少し落ち着いた感じだったので、少し櫻井翔というキャスティングが合っていないと感じる部分があった。


羽原円華:広瀬すず

 甘粕謙人を探している女性。謙人同様の手術を受けて、自身をラプラスの魔女と呼んでいる。

 比較的、原作のイメージと合っている感じ。旅館のロビーで新聞などを読み漁っている時に、そのテーブルに子供がジュースをこぼす場面、スマホの向きをそっと変えるあたりの行動は、原作をよく表していた。一方で、もう少し謎っぽさを持っていたようにも感じるけれど、時間の制約で早々に正体が明らかになっていき、謎感は少なめ。


甘粕謙人:福士蒼汰

 甘粕才生の息子で、8年前に硫化水素の事故で植物状態になる。円華の父の手術で奇跡的に快復する。さらに国家を揺るがすほどの力を秘めることになる。

 比較的、原作のイメージに合っている感じ。一方で、見た目は他のドラマに登場する福士蒼汰と重なる部分があり、甘粕謙人というよりも福士蒼汰として見えてしまう部分が残念なところ。


中岡祐二:玉木宏

 麻布北警察署の刑事。赤熊温泉での事故を殺人事件と考え、青江に質問を投げかける。その後も、捜査で青江にこまめに連絡を入れてくる。

 中岡はタバコを吸わないものと勝手に思っていただけに、係長の成田と一緒に喫煙している場面があって、ちょっと意外。原作のイメージと比べて、ゴリゴリと迫ってくる感じ。


甘粕才生: 豊川悦司

 映画監督、8年前に硫化水素で娘と妻を失い、謙人も植物状態となる。以来、家族を失った悲しみをブログを通じて発信。

 なるほどって思うキャスティング。話し方など、雰囲気が伝わってくる存在感。


武尾 徹:高嶋政伸

 羽原円華を追う。原作では、武尾が雇われるエピソードも描写されていたけれど、映画では円華を追う展開から登場。と言うこともあって、悪い人と言う印象。実際にはもっと好感度高い感じの存在と思うだけに、だいぶ描かれ方が違う。

桐宮 玲:TAO

 羽原円華の世話役。本作では、武尾同様に追う役で登場。羽原教授との窓口の感じも少しあったものの、脇役感濃厚。原作を読んでいた時は、黒木メイサのようなイメージを持っていた。

水城千佐都:佐藤江梨子

 赤熊温泉で亡くなった映画プロデューサーの水城義郎の妻。歳の差は40近くあり、遺産目的の殺人ではないかと、嫌疑をかけられている。

 原作と異なる展開が後半に待ち構えていた。


奥西哲子:志田未来

 青江教授の研究室の助手。

 白黒はっきりしていて、キッパリしている。それでいて、必要以上に干渉してこない性格をイメージしていただけに、盗み聞きをしようとしている場面などがあったり、また眼鏡女子、ストレートまたは一つに括った髪型を想像していただけに、だいぶイメージと違った。

[あらすじ]

 赤熊温泉で水城義郎の死体が見つかる。事故原因の調査に来ていた青江、殺人事件と考えて現場に来ていた中岡が真相解明に向けて意見を交わす。殺人は無理と青江は断言していたが第二の事故があったことを知らされて、中岡と二人、現場に行く。その夜、青江が資料を調べていると、赤熊温泉でも見かけた女性が部屋を通り抜けていく。彼女を追う者がいなくなった時、部屋には出て行ったはずの女性が居座って資料を読みあさっていた。そして事故現場に連れて行ってとお願いしてくる。その女性の名は羽原円華。自分のことをラプラスの魔女と呼ぶのだった。


[感想]

 原作を読み終わった直後に映画版を鑑賞。2時間で表現する必要性から、だいぶ内容が変更されている。この変更を楽しむのが原作がある作品の映画を見る時の楽しみ方だと個人的には思う。

 映像で見ることで事故現場の雰囲気が分かるのが面白い。雪が積もっていて、川が近くを流れているのが分かったり、ジュースがかからないようにスマホを少し避けてみたり、ドライアイスが青江に向かって広がっていく場面など。それに円華と母が竜巻に襲われる場面、あんなにひらけた土地で竜巻迫ってきたら、助からないと感じてしまう。

 中でも映像化されていることでイメージがつきやすかったのは、廃墟の鐘の舞台となった廃屋。あの建物は立派だった。その部分は映像として見られてよかったと感じる部分。またそこに入り込むダウンバーストがどんなものなのか、この辺りは映像で見るからこそ迫力がある部分。

 一方、内容については、かなりアレンジされていて、それに省略されている感じがある。内容の深さを楽しむなら、原作を読むのがいいと感じずにはいられない。それでも、一つ一つのセリフが伝わってくるのは、映像の強み。豊川悦司演じる甘粕才生の、ネチっとした感じの話し方は実に味があってよかった。

 原作を読み終わった直後で、ついつい比較しながら見てしまったものの、映像としての良さを探しながら見るのを楽しむことができる作品だった。


 鑑賞日:20年10月11日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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