国内ドラマ『最後の鑑定人』第3話 火が語る真実──科学で動機を紐解く
- Dancing Shigeko
- 7月28日
- 読了時間: 3分
更新日:8月2日
こんにちは、Dancing Shigekoです!
次は誰を救う?
今回は国内ドラマ『最後の鑑定人』第3話を紹介します!
[内容]
#3 放火事件の真実に迫る!高倉の過去と後悔・・・
相田が技術実習生として日本に来ているベトナム人の放火事件について弁護を受け持っている。彼がなぜ放火をしたのか、その動機を探って欲しいと土門のところに相談に来る。
動機を科学で調べることは無理と反対しながらも、火災の詳細を調べることから始めるのだった。
[感想]
放火の動機を調べる1話。
・事実の積み上げの先に真実
高倉がなぜホアンが火をつけたのか。真実を知りたいという。しかし土門は科学でできることは事実を一つずつ明らかにしていくことのみ。真実というのはその事実を一つ一つ積み上げて行った先にあるのだという。
科学によって事実を明らかにし、その結果、真実が明らかになっていく。科学捜査というのはこういったものなのかもしれない。真実だけに目を向けようとするのではなく、根気よく一つ一つの事実を調べ上げていく。可能な限り、事実を調べ上げたら、その先に見えてくる真実に考えを巡らせるという流れ。ものづくりでも同じかもしれない。こうしたら、こうなる、という事実をひたすら積み上げていく。その結果、最終のアウトプットが決まる、というのと似ていると感じた。
・火の周り方を分析
今回の科学の力で興味深かったのは火災の動きシミュレーション。どんなに火をつけてもあの場所が、今回のような燃え方にならないという。そこが今回のような燃え方をするためには2回燃えたようにしか見えないという。
火災シミュレーションからどのように火がものを燃やして行ったかが分かる。その結果、火災が2回起きたことを突き止める。
2回燃えた理由がわかれば、自然と動機にもつながっていくという流れが興味深かった。
・仮説検証のためには膨大な確認
火災現場から検出された成分。その中に特徴的な成分を持つものがあった。観葉植物のような植物だと思われる、ということで、とにかく現場近くから取れる植物を可能な限り採取してきて、それらの成分を確認している。しかし一致するものはなし。
何が燃えたのか、を見つけるために実に100近く、あるいはそれ以上のデータを分析。仮説を立証するためには、その証拠を見つける必要があり、そのためにはたくさんの検証がなされる。
科学の現場の根気強さを感じる場面だった。
土門と高倉がそれぞれの角度から事実を調べ上げていく真実を導き出す流れが印象的な1話だった。
前回感想→こちら
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それでは、また次回!
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