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映画『マーベラス』親代わりの復讐のために!

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2024年1月14日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年7月7日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 マーベル作品みたいなタイトルが気になって鑑賞。


 今回は映画『マーベラス』を紹介します!


[基本情報]

 原題:The Protege

 監督:マーティン・キャンベル

 脚本:リチャード・ウェンク

 製作:アーサー・サルキシアン

    モシュ・ディアマント

    ロブ・ヴァン・ノーデン

    ヤリフ・ラーナー

    クリス・ミルバーン

 製作総指揮:アヴィ・ラーナー

       トレヴァー・ショート

       ジェフリー・グリーンスタイン

       ジョナサン・ヤンガー

       ボアズ・デヴィッドソン

       クリスタ・キャンベル

       ラティ・グロブマン

 制作会社:ミレニアム・メディア

      キャンベル・グロブマン・フィルムズ

      Seven Stars Entertainment Fourteen Films

      I Road Productions

      インジーニアス・メディア

 配給:ライオンズゲート・フィルムズ

 上映時間:109分



[登場人物]

アンナ・ダットン:マギー・Q

 ベトナムでムーディに拾われた女性。殺し屋。

マイケル・レンブラント:マイケル・キートン

 殺し屋。アンナを狙っている。

ムーディ・ダットン:サミュエル・L・ジャクソン

 殺し屋。アンナの親代わり。


[内容]

 アンナはムーディと共に仕事をしていた。

 ムーディの依頼でアンナはルーカス・ヘイズを探し始める。その直後、ムーディも、家の料理人も殺されてしまう。アンナは彼を殺した犯人に復讐を果たすために調査を始め、ベトナムに渡るのだった。


[感想]

 悲しき殺し屋の物語を描く作品。

・親代わりを失う

 1991年にベトナム・ダナンでムーディが一人の少女を見つけて連れて行く場面から始まる。それから30年。謎の女性アンナ(マギー・Q)が危険な仕事をしている。この女性があのベトナムでムーディに連れて行かれた少女なのだろうと想像がつく。

 それだけにムーディを慕っているのだと思いながら鑑賞していると、かなり早いタイミングでムーディが殺されてしまう。そこからアンナがムーディの仇を打つために戦い始める。

 と言った作品だったのだけれど、アンナの強さを見ていると、ムーディがそんなに簡単に殺されていいのか?と感じてしまう。彼女に技を教え込んだのは、他でもないムーディのはずだろうから、と最初のうちは思っていた。

 それでもどうやらムーディが殺されたことは揺るぎない、と感じざるを得ない展開が続く。

 そしてアンナの強さが光り続ける展開が続く。数人相手に常に優勢。

 運悪く車に撥ねられてしまったために捕まる場面はあったものの、拷問で落ちることなくそこからも脱出という展開。

 誰がラスボスなのか、まったく読めない展開だった。


・敵対する二人

 序盤、まだムーディが殺される前の場面。

 アンナの表向きの顔は古書店。そこに一人の男性レンブラントがやってくる。世界で一冊しかないとされるオーデュポンの本は置いているか、と質問してくる。オーデュポンという名前が出てきたあたりに興味。伊坂幸太郎作品の小説『オーデュポンの祈り』を思い出しながら、レンブラントが何者なのかと想像。きっと二人は敵対することになるのだろうと思っていたら、案の定、レンブラントはアンナが追っているボスに雇われた殺し屋。

 お互いが殺し合うように見えつつ、どこか手加減をしてしまう関係になっている二人。そんな関係になってしまって、仕事として成り立つのか。

 この二人が最後の最後まで追いかけ続け合うのだけれど、その結末があまりに切ないというか、そういうものなのか。

 殺し屋の世界に妥協というものは存在しないということなのだろうけれど、もっと違った結末にはできなかったのか?と思ってしまった。失うことはあっても手に入れることはないのだという世界観が悲しい。


・依頼人の正体

 ところで、ルーカス・ヘイズを探し始めた途端に関係した人々が次々と殺されていく。誰が彼らを狙っているのか?自身の行方を探していることに気づいたルーカスだというのが前半の仮説だった。

 ところが、追いかけていくとルーカスは病気で、入院して部屋に隔離された状態。では誰なのか。

 その依頼人の正体の意外性は、なかなか興味深い見せ方だったと思う。殺し屋の物語、というだけではなく、そんな隠し球が出てくるか、という意外性があったのは良かったと思う。


 殺しの末に残ったものは何だったのか、というのを最終的に感じた作品だった。


 鑑賞日:2024年1月14日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


 
 
 

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