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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『ラスト・クリスマス』上を見よう!

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今年初映画鑑賞はちょっと季節を逃した感がありのこちら。

 

 今回は映画『ラスト・クリスマス』を紹介します!


[基本情報]

 原題:Last Christmas

 監督:ポール・フェイグ

 脚本:エマ・トンプソン

    ブライオニー・キミングス

 原案:エマ・トンプソン

    グレッグ・ワイズ

 製作:エマ・トンプソン

    エリック・バイヤーズ

    デヴィッド・リヴィングストーン

    ジェシー・ヘンダーソン

 音楽:セオドア・シャピロ

 撮影:ジョン・シュワルツマン

 編集:ブレント・ホワイト

 製作総指揮:サラ・ブラッドショウ

 製作会社:フェイグコ・エンターテイメント

 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

 上映時間:103分


[登場人物]

ケイト:エミリア・クラーク

 クリスマスショップでバイトをしながら歌手を目指す女性。ユーゴスラビア出身。

 ユーゴスラビア出身の割には、上手な英語と感じてしまった。

トム:ヘンリー・ゴールディング

 配達の仕事をしている。

 どこか惚けているようで、真面目な感じが印象的。まさかの。。

サンタ:ミシェル・ヨー

 クリスマスショップの店長。

 ケイトも言っていたけれど、化粧濃い!

アデリア:エマ・トンプソン

 ケイトの母。元歌手。

 気難しさが滲み出ていた。


[内容]

 ケイトはサンタのクリスマスショップで働きながら歌手になるためのオーディションを受けていた。しかしことごとく落選。実家に帰りたくなく、いろんな知人のところに居候させてもらっていたけれど、粗相をしてしまい、次々と追い出される。散々な生活が続いていた。

 クリスマスシーズンでいろんな客が来る日々に、外で空を見上げている一人の男性トムに目が止まる。話しかけると、鳥を見ていると言う。その出会いをきっかけにケイトは少しずつその男性が気になるようになっていくのだった。


[感想]

 いろんなものの歯車が噛み合わない感じになっているケイトがクリスマスシーズンを迎える作品。

<恋愛を求めて>

・上を見て

 トムに話しかけたケイト。トムは壁に止まっている鳥や、看板などいろんなものに興味を持っている。何かあると、上を見てごらんと言う。ケイトがハンバーガーを食べている時も、ベンチの上って、後ろから声をかけて上を見てごらんと言って、ケイトのことを覗き込んでいる。

 上を見る、この映画のキーワード。何をしてもうまくいかないケイト。下を向いて生活している感じになっているところを、上を向いて、元気を出そう、というメッセージが含まれているよう。

 何か嫌なことがあった時、下向きになってしまう時に上を向く。単純なことだけれど、それだけで気持ちが上向くのだから、不思議なものである。

・トムとのデート

 最初はトムがケイトを散歩に誘っても連れない感じだったのだけれど、その後、落ち込んでいるケイトを見かけて散歩することになる。夜のロンドンを散歩していく。その中でも印象的だったのは、トムがついて来てと言って連れて行った場所。

 無人のスケートリンクに連れて行って、二人で滑り始める。そのスケートリンクのど真ん中の天井にはシャンデリアのような照明があって小洒落ている。

 そこでスケートをする二人。この場面、どこかで見たことがあるような気がする。無人のスケートリンクでカップルが滑っているというのは、定番の場面なのかもしれない。

・吹っ切れたケイト

 その後、しばらくトムがいなくなり、久しぶりに会えた時に、トムはケイトに「あまり自分に頼り過ぎないでほしい」とやや突き放すことを言う。それでケイトはフラれたと感じになる。しかし、それを機にケイトはこれまでの悪い流れを変えるような行動を取り始める。ホームレスのシェルターの前で募金のための活動を始めてみたり、これまで迷惑をかけてきた人たちにお詫びの品を返して行ったり、クリスマスショップでも仕事をしっかりとこなすようになる。

 そんなケイトに待っていた事実が、あまりにも辛いものだった。その辛い事実すらも、生きる糧にしていったケイトの変貌っぷりが印象的な展開だった。

<自分の存在>

・心臓移植で自分を失ったと感じているケイト

 手術を受ける前までは、仕事も頼りになったから、雇ったのに、と言ったのはサンタ。

 今では何をやってもだめ。仕事の間にも電話に出たり、外に出て行ったり、挙句の果てには、戸締まりを忘れて、強盗に入られてしまうほど。

 知人の家で泊まらせてもらっても、その家のものを破壊したり、水槽の魚を殺してしまったりと、散々。とうとう、泊めてくれる人がいなくなっていく。

 実家では母親が気難し過ぎて、近寄りたくないと思っている。姉ともどうもうまく行っていない。

 そんな状況になった理由をトムの部屋に行った時に語られる。心臓手術で、自分の心臓がポイッと捨てられて、誰か別の人の心臓になってしまったと感じているという。自分はその時点で死んでしまったような、空っぽになってしまったように感じていたという。

 心臓手術というのは、こういった気持ちへの影響を与えるものなのかもしれない。

 そしてこの心臓手術に隠されていた事実に驚き。

<冬の各地>

・ユーゴスラビア 1999

 ユーゴスラビアのチャペルらしき場所で幼い頃のケイトがセンターで歌っている。その様子を家族が見守っている。その場面から始まる。そのまま画面が2017年のロンドンで歌っているケイトの様子に変わっていく。

 ユーゴスラビアと言う地名が映画の中で出てくるのが珍しく、なかなか興味深い。

 作品中、クロアチアという国名も登場して、ワールドカップで活躍していたクロアチアの選手が一瞬重なる思いもあった。

・ロンドン 2017

 2019年の作品のはずのこの映画。舞台は2017年のロンドン。トムに連れられて、街中を歩くケイト。結構、路地裏っぽい細い道が何度も登場したのが印象的。どこの国でも夜の細い道というのは、危険な感じがする。この映画では安全に通り過ぎていたけれど、避けて通りたい場所と感じる。

 印象的な場面は川の向こうに観覧車が見えるところで、ケイトがハンバーガーを食べるところ。遠くに見える観覧車のイルミネーションがきれいだった。遠くから見える観覧車っていいなと思う。


・トムの部屋

 帰る場所が再びなくなったケイトにトムがうちに来る?と質問をする。そして連れて行った部屋。すごく片付いていて、驚き。最初から誰かが来てもいいように片付けていたのではないか、と思うほど。

 しかし、実はそうではなかったのかもしれない。と思わせる展開が待っていたのだから、衝撃。純粋な恋愛映画なのか、と思っていたら、意外な結末だった。

 落ち込んだ時は上を向くのがいい、と感じる作品だった。

 鑑賞日:2023年1月3日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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