映画『HOW TO HAVE SEX』背景描写が薄いからこそ浮き彫りになる“リアル”
- Dancing Shigeko

- 8月17日
- 読了時間: 4分
こんにちは、Dancing Shigekoです!
ギリシャらしい作品?
今回は映画『HOW TO HAVE SEX』を紹介します!
[基本情報]
原題:How to Have Sex
監督:モリー・マニング・ウォーカー
製作:エミリー・レオ、イバナ・マッキノン、コンスタンティノス・コントブラキス
製作総指揮:ファルハナ・ブーラ、ベン・コーレン、クリスティン・アービング、
ヨルゴス・カルナバス、ナタナエル・カルミッツ、
フィヌーラ・ジェイミソン、フィル・ハント、コンプトン・ロス
脚本:モリー・マニング・ウォーカー
撮影:ニコラス・カニッチオーニ
美術:ルーク・モラン=モリス
衣装:ジョージ・バクストン
編集:フィン・オーツ
音楽:ジェームズ・ジェイコブ
キャスティング:イザベラ・オドフィン
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
上映時間:91分
[登場人物]
タラ:ミア・マッケンナ=ブルース
友人二人とバカンスに来ている女子。本作品の主人公。処女。
スカイ:ララ・ピーク
タラの友人。
パディ:サミュエル・ボトムリー
タラが旅先で知り合った男性。
バジャー:ショーン・トーマス
タラが旅先で知り合った男性。最初に声をかけてくる。
エム:エンバ・ルイス
タラの友人。
ペイジ:ラウラ・アンブラー
パディたちのグループにいる女性。
[内容]
タラは友達二人とバカンスに来ていた。連日、浴びるほどお酒を飲んで、ホテルの隣室に泊まっている男子グループ・パジャーらと夜はディスコに出かけて遊び呆けていた。
この旅で処女をなくしたいタラはお気に入りの男子と親しくなろうとはしゃいでいるのだった。
[感想]
若者がバカンスを堪能する作品。
・もう少し背景描写があってもよかった?
この作品、イギリスとギリシャの合作となっている。タラたちはイギリスからどこかに行っている感じなのは分かる。そしてギリシャとの合作だから、おそらくギリシャなのだろうと言うことも想像される。
しかし詳細の描写がないから、それ以上のことが分からない。
主人公の女子たちが大学生なのか?それとも高校生なのか。成績の話をしていて、進学云々という話も出ていたから高校生のようにも見える。では、タラは高校生で留年したということなのか。
そのあたりの人物像の背景や、行っている場所の詳細がわかると、彼女たちが何を考えているのか、のイメージが身近になってよかったのかもと思う。
・どこを目指したいのか
バカンスに来ている女子3人。歳を誤魔化して、お酒を浴びるほど飲んでいる。吐くまで飲み続けて、次の日の朝にはぐったりしている。というのを繰り返す生活。彼女たちは一体、何をしたいのか。そこまではっちゃけて何が残るのか?
若い頃は、とにかく楽しければいい、という世界だったということかな。
・それでよかったのか
このバカンス中に処女喪失したい、と言った話が何度か出てくる。タラはその相手に、どうもバジャーを考えていた感じ。しかし、バジャーではなく、彼の友達のパディが積極的に迫ってくる。半ば強引に、合意を取り付けて、処女喪失をしている。
その経験がタラにとっては若干、予定外だったのか。ショックだったのか。みんなのところに帰らず、別のグループに紛れ込んではしゃいでいる。
初めての相手が、本意ではない。しかしもう取り返せない、という感じが滲み出ている。
タラはそれでよかったのか。よくなかったから、冴えない表情でイギリスに帰っていくことになったのだろうと思う。
ただ、そういった想定外の人と関係を持つことになるかも、ということは覚悟しておかないといけなかったのでは?とも思う。
人生で一度だけの、”初めて”の経験。大事にしましょう?ということを訴えたかったのだろうか。
若さを感じる作品だった。
鑑賞日:2025年8月17日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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