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独り言:小説”いま、会いにゆきます”の考察

  • 執筆者の写真: Dancing Shigeko
    Dancing Shigeko
  • 2021年2月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:3 日前


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こんにちは、Dancing Shigekoです!


緊急事態宣言が3月7日まで延長されました。これで、かなりの効果が出ることを期待。自分も感染しないように気をつけます!


さて、先日読み終わった小説”いま、会いにゆきます”の結末について、考えを巡らせてみる。


※ これより先はネタバレとなります、ご注意ください。


雨の季節に帰ってきた澪。


その澪が一体、何者なのか?その設定は一旦、深く考えないこととする。


一度死んだはずの人物が戻ってくるというのだから、幽霊っぽく感じてしまう。


しかし、実は違う。


それは8年前の澪だったという設定。21歳の夏に交通事故に遭った澪は8年後の雨の季節に飛んだというのである。その内容を記された手紙が、巧がノンブル先生のところに訪れた時に渡される。


21歳の澪は29歳のはずの澪に成り代わって、巧と佑司と生活を送っていたという。巧は、澪の記憶を呼び覚まそうと、いろんな昔話を聞かせる。その聞かされた昔話を、21歳に戻った澪は実行に移したという展開なのだけれど、こういうタイムスリップ関係の作品は、考えを巡らせたくなってしまいます。


1番の気になる部分、それは未来に行った澪が、元の時代に戻るという時間関係。未来に行った澪を待っていたのは、8年間生活をした巧。その巧には、澪が21歳以降の生活についても知っている。この8年後の巧は、一体、どの澪と生活を共にしていたのか。


時間が無限にループしていることになるのではないか?


21歳の澪が29歳の雨の季節を体験。そして21歳に戻って、28歳まで生活。そして亡くなる。


しかし、その1年後に再び21歳の澪が現れる。


ということなのだから、澪は無限ループしていることにならないのだろうか。


彼女は28歳でなくなったように見えて、永遠に21歳から抜け出せないループに入ったように感じてしまう。


このニュアンスつかめますか?


皆様はどう思われますか?


それでは、また明日!

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