書籍『良質読書』「読書が身になる」とは?多ジャンルに学ぶ“良質”な一冊
- Dancing Shigeko
- 22 時間前
- 読了時間: 3分

こんにちは、Dancing Shigekoです!
身につく読書とは?
今回は書籍『良質読書』を紹介します!
[基本情報]
著者:名越康文
出版社:かんき出版
出版年:2018年
ページ数:191ページ
[内容]
精神科医が勧める読書法。多ジャンルで遅読でも発見のあるものは読み進めよう、というのを教える。
[感想]
これまでと違う一冊を手に取ろうと思う一冊。
・多読のススメ
これまでも多読、多ジャンルがいいと言うのを見かけてきた。その多ジャンルというのは専門書の多ジャンルを指しているのだと思っていた。しかし、ここではどちらかと言えば、推理小説、時代小説、文学などのジャンルを指している感じ。
北斗の拳なども話に挙がってくるほど。その結果、著者曰く
「さまざまなジャンルの本を組み合わせながら読んでいくことで、観察力や洞察力がつき、考えを深めていくことができるのです。」と。
ただ読み進めるのでなく、細部にまで目を向けることも大切なのを感じる。
・1つのテーマを二つの側面から
あるテーマの本を読む時(ここでいうテーマとはどちらかと言えば専門知識の方)は、3冊ほど読むと良いと言われる。最初は入門に近いものを読み、そのベースを持った上でベーシックな内容、そして踏み込んだ内容という感じでステップアップしていくと、そのテーマについてある程度の知識が身につくと。
ここに著者は
「「正道」と「邪道」の組み合わせが読書を面白くする」と言っている。
アカデミックなきちんとしたものだけではなく、少し違った視点で逆説を唱えるようなものも手に取るのが勉強になるという考え方。
いろんな視点で捉えていくようにしましょう、という基本姿勢だろうか。
・時には見極めることも大切
本を読み進めていくときに
「①3行ごとに感じ入る本
②5ページに1か所は「お!」と思わせてくれる本
③20ページにひとつくらいは学ぶことある本」
とあると。そしてこれにも当てはまらない本も中にはあるもの。そういう時は思い切って諦めて次の本にするという選択肢と、もう一つはそれは今はタイミングが合っていないだけで、どこか別の時に読んだら分かる本なのかもという考え方があるというのが発見。
どうしても読み進められない、でも読みたいと思うのなら、それは時間をかけてでも読み進めるもよし、少し他の本で回り道してから読むもよしという感じ。
なんにしても自分にとっての良書であれば良いのだから、気長に取り組みましょう、ということだと感じた。
小説への興味が再び盛り上がってくる一冊だった。
読了日:2025年5月16日
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それでは、また次回!
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