こんにちは、Dancing Shigekoです!
トヨタの残業ゼロについて読んだ後は、問題解決について学んでみる。
今回は書籍『トヨタの問題解決』を紹介します!
[基本情報]
著者:OJTソリューションズ
出版社:KADOKAWA
出版年:2014年
ページ数:239ページ
[内容]
トヨタで行われていると言う問題解決をステップごとに紹介。
問題の特定、現状把握、目標設定、真因の探索、対策の立案実行、そして成果の定着と言う観点で示されている。
[感想]
問題解決に対する姿勢に気づきが得られる一冊。
・三つの階層の問題解決
発生型問題解決、設定型問題解決、ビジョン指向型問題解決の三つの問題解決があって、リーダークラスは発生型の対応、グループリーダークラスは設定型、部長はビジョン指向型と立場によって求められる問題解決の次元が違う。
こういった体系的な発想がなかったのでかなり刺激になった。自分が参加する定例会議でも是非とも提案したいと思った。
・問題設定の仕方も視点がたくさん
悩んだり困っていること、上位方針との比較、後工程への迷惑、基準との比較、標準との比較、過去との比較、他部署との比較で問題を洗い出す。
問題が見えてこないときは、お客様の視点で考える、汚れを見る、急いでいる人の近くを見る、アウトプットを見る、自分の仕事を見える化すると見えてくると。
解決したい問題は重要度、緊急度、拡大傾向など三つ以上の指標で数値化して決める。
問題が発生するのは人が悪いのではなく仕組みに課題があるとみなすことから始めるなど発見たくさん。
・対策は自分の範疇で
対策案を出すための10の視点は排除、正反、拡大と縮小、結合と分散、集約と分離、付加と削除、順序と入れ替え、共通の差異、充足と代替、平行と直列。対策案を出したら、次の絞り込みは効果、実現可能性、コスト・工数、リスク、自己成長の観点で決めていく。
自分でできない対策案は却下。問題設定から見直す。
対策案の優先度は安全、品質、コスト、難易度、効果の星取表を作ると決めやすい、と言った視点が盛りだくさん。
対策を決めたらスピーディに対応。そして誰でもできるかと言う観点で評価する。
問題解決の視点が多岐にわたって言語化されていて、バイブルとして使えそうと思う一冊だった。
読了日:2023年12月19日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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