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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『13F』 仮想現実と現実を行き来するダニエルが出す結論に注目

更新日:2021年10月12日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回は映画『13F』を紹介します!


[基本情報]

 監督:ジョセフ・ラスナック

 原作:ダニエル・ガロイ「Simulacron-3」

 製作:ローランド・エメリッヒ / ウテ・エメリッヒ / マルコ・ウェバー

 製作会社:セントロポリス・エンタテイメント

 配給:コロンビア映画

 製作年:1999年

 上映時間:100分


[登場人物]

ダグラス・ホール/ジョン・ファーガソン:クレイグ・ビアーコ

 ソフト開発をする会社の重役。フラー氏が亡くなったことで代表となる。

 フラー氏の死の真相を探るために自ら仮想現実に入っていく。その時に見た世界のリアルさに感動している様子が印象的。自ら開発したソフトでも、まだ体験していなかったというのが驚きの事実。そして色味をもう少し鮮やかにしたほうが良いという開発者の視点も忘れていない部分が面白い。


ジェイソン・ホイットニー/ジェリー・アシュトン:ヴィンセント・ドノフリオ

 ソフト開発者でダグラスが仮想現実に入っていくのを手伝う。

 仮想現実の危険性を訴え、1時間までと伝えるが、ダニエルの気迫に押され2時間に設定してしまう。どの世界でも権力を持つものの前で現場は振り回されているという縮図が描かれているように感じる場面。


ハンノン・フラー/グリアソン:アーミン・ミューラー=スタール

 ソフト開発会社の代表。何者かに襲われ、死亡する。

 仮想現実の中でのフラー氏、グリアソンがダニエルに連れられ、高級ホテルに入っていく時の戸惑いっぷりが実に上手。本当に何も知らないという感じがよく出ていた。


ジェイン・フラー/ナターシャ・モリナロ:グレッチェン・モル

 フラー氏の娘。フランスから帰国したばかりと言うが、調べていくとフラー氏に娘はいなかった事が分かる。

 レジでバイトをしている時の見た目の違いとジェインとして登場した時のギャップが印象的。ここまでメイクの仕方で与える印象が違くなるものなのだと驚き。

ラリー・マクベイン刑事:デニス・ヘイスバート

 ロサンゼルス市警の刑事。フラー氏の殺害事件の犯人を追う。

 どこかで見たことがあると思ったら”24 TWENTY FOUR”のデイビット・パーマー大統領だった。映画見ているときには全く気づかなかった。


[内容]

 フラー氏はとんでもない事に気付き、それを知らせる内容の手紙をダグラス宛に書く。その手紙を、ダグラス・ホールと名乗る男に渡して欲しいと言って、バーテンダーのアシュトンに託す。自宅に帰ったフラー氏は眠りにつく。

 仮想現実から戻ったフラー氏はダニエルと連絡を取ろうとするが、何者かに襲われる。

 ダニエルは目覚めると警察から留守電が入っていた。話を聞きにいくとフラー氏が殺されたと言う。その時、フラー氏の娘と名乗る女性が現れる。何かを知っている気配の彼女は、会社の代表権を手に入れようと動いていた。

 ダニエルはフラー氏が手紙を仮想現実の中で残してきたというメッセージを留守電に残していることを知り、仮想現実に行くことを決意。初めて乗り込んでいった仮想現実で、フラー氏が会った人に一人ずつ当たっていくが手紙には辿り着けず時間切れとなってしまう。

 現実に戻ったダニエルを待っていたのは、マクベイン刑事。ダニエルに会いにきていたバーの店主が惨殺された件の容疑で逮捕される。しかし、その彼を釈放してくれたのがジェイン。自分がこのまま犯人になるわけにはいかないと、再び仮想現実に入って行ったダニエルは、フラー氏が転送されていた人物ダリアソンの協力を得て、手紙を渡した相手を突き止める。それはアシュトン。彼に話を聞きにいくと手紙には、自分たちのいる世界が偽物なのだと記されていたという。手紙通りに”この世の果て”まで行って、それがつくりものだと知ったというのだ。手紙をめぐって争いになり危なく溺死させられそうになっていたところを、現実に引き戻される。

 ジェインに話を聞きに行こうとするが、いなくなったという。彼女のことを調べ上げて、行った先には全く違った気配のジェインがいた。それでダニエルはある事実に気付いていくのだった。


[感想]

 仮想現実と現実とを舞台に、事件の真相を探っていく作品。

・秘密を持った女性ジェイン

 ダニエルの記憶では、フラー氏には家族はいなかったとなっていたが、突如現れた娘ジェイン。フランスから帰ってきたばかりという彼女。いかにも怪しい存在。会社の代表権を引き継ぎ、会社を閉鎖することが彼女の目的。なぜそんなことをしようとしているのか。その理由が、話が進むに連れてはっきりとしてくる。

 さらにジェインがいなくなり、彼女の辿った道を調べ上げて、ダニエルが会いにいく。しかしそこには全く雰囲気の違うジェインがいて、周りからはナターシャと呼ばれていた。その様子を見てダニエルは理解してしまう。なかなか興味深い見せ方。彼女の存在が、鍵を握る展開。


・仮想現実を体験しながら危険性を示唆する

 ダニエルが仮想現実に入ると言ったとき、ホイットニーは危険だという。彼らが提供するその世界に入っていくことが危険とは、一体どういうことなのか。その理由をダニエルが戻ってきたときにホイットニーはいう。危なく仮想現実の人物に人格を乗っ取られるところだったという。現実の自分の意識の中に、仮想現実の中の人物の意識が乗り移る可能性があるという。

 その時に軽くそんな説明をしていて、一体それがどんな意味を持つのかと思っていたら、後半にホイットニーが仮想現実に入ったときに明らかにされる。アシュトンの意識に入ったホイットニー、1937年の仮想現実を体験して舞い上がっていると警察に止められる。その場はしのげたように見えたが、トランクから人の声が聞こえて、逃げ場がなくなる。てっきりダッシュボードに入っている銃を見つけていたから警官を撃ち殺すのかと思いきや、そういう展開にはならず、自らがトラックに撥ねられる展開が待っていた。そして現実に戻ってきたのはホイットニーではなくアシュトンだった。

 前半でホイットニーが説明していたから、その状況は比較的理解しやすい。さらにこのことから、最後の展開の予想がつく。なるほど、そういう結末に持って行きたかったのかと理解する。


・結末を知ってしまうと楽しみが薄れるタイプの映画かも

 ネタバレと行きたいところだけれど、この映画はネタバレしてしまうと、楽しみがやや減るように思う作品。すでにここまでに書いてきた内容からもある程度想像できてしまっていたら、ぜひその想像が正しかったかを確かめてもらいたい展開。

 実際、結末を知って2度目の鑑賞だったのだけれど、前回見た時からだいぶ時が経っていて細部は忘れていたので全体の流れを楽しむことができる。一方で、そういうことかって言うすっきりした感は初めて見たときに体感してしまっていたので、今回はその部分は薄い感動。それよりもその結末を知って見ていると、なるほどって理解しやすい。

 そういう意味では、何も知らずに1度見て、その結末を知った上で、もう1度見て、違って見える世界観が楽しめる作品と言える。


 仮想現実と現実、そしてそこにある意義を考えさせられる奥深い作品だった。


鑑賞日:2021年7月22日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!


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