こんにちは、Dancing Shigekoです!
北陸新幹線にオフィス車両が導入された。いろんなところでリモートワークを可能とする試みがされている。
今回は映画『カイジ 人生逆転ゲーム』を紹介します!
[基本情報]
原作:福本伸行
監督:佐藤東弥
脚本:大森美香
主題歌:YUI『It’s all too much』
劇中歌:YUI『Never say die』
製作:堀越徹 / 堀義貴 / 島谷能成 / 村上博保 / 平井文宏 / 阿佐美弘恭 / 入江祥雄 / 山口雅俊
プロデューサー:藤村直人 / 北島和久 / 山口雅俊
企画製作:日本テレビ放送網
配給:東宝
上映時間:129分
[登場人物]
伊藤開司(カイジ):藤原竜也
貧困生活で日々同じような生活を繰り返す。高級車に八つ当たりしたことがきっかけで、人生を変えるチャンスを得る。
遠藤凛子: 天海祐希
高利貸し会社の社長。
利根川幸雄:香川照之
地下帝国の幹部。
[内容]
カイジは毎日、冴えないバイト生活と無目的の日々を送っていた。ある時、友人の借金の保証人になっていたために借金取りに迫られる。借金をチャラにするために、船に乗る条件を提示され、カイジはそれを受ける。
カイジは夜、目的の船に乗り込んでいく。そこにはカイジのように路頭を迷う人たちが集まっていた。そして、借金をチャラにするためのゲームが始まる。その内容は時間内にジャンケンカードを使い切り、所定の星を手元に残すと言うものだった。そこに集う人々によるゲームが始まるのだった。
[感想]
賭博で人生一発逆転を目指すカイジの物語。
・
タイトルと賭博の映画らしい程度の予備知識で鑑賞した本作品。賭博中心の展開を予想していたため、中盤の地底生活は、最初理解が追いつかなかった。突然話が飛んだように感じたと感じた。その生活の理由がしばらくしたら語られて理解するまでにやや混乱してしまった。
と言った地底生活以外は勝負の展開。賭博と言うとカジノのようなルーレット、カードゲームのイメージが強い。そのため、最初のカードゲームでも予想を裏切られる。もちろん嬉しい意味での裏切り。配られたカードにはジャンケンの絵。カードでジャンケンをすると言うもの。ほとんど運任せのゲームをどうやって膨らませていくのかと思っていたら、見事な心理戦を演じていたので、面白い。賭け事といえば、駆け引きをどう見せるかで面白さが決まるように思う。そう言う点でみんなの知るジャンケンというシンプルなもので、駆け引きを巧みに見せていたのが良かった。
二つ目の賭け事は高い所を細い鉄棒を渡るというもの。何をかけているかといえば、自らの命。この部分は少し期待と違う。綱渡りに駆け引きはない。バランスをとりながら渡る姿に緊迫感を出していたのだけど、若干、その動きがコメディっぽかったのが印象的。
そして最後にはEゲーム。5枚の手札を一枚ずつ出していき、勝敗をつけるもの。これは見事な心理戦で楽しめた。
賭博の心理戦は見応え十分だった。
・カイジの顔芸に注目
何度か、そこまで顔が崩れるのかと思う印象的な場面があった。中でも二箇所。
一つ目はカイジが地下生活していた時の場面。ビールを飲んだ後の表情が、本当に美味しそう。「悪魔的にうめぇ」と言った発言も印象的。心底、ビールを楽しんでいるのが伝わってくる。
二つ目は利根川との対決。カイジの血走る眼、心の叫びを表情で存分に表現していたと感じる。あまりにも力が入りすぎて、顔がやや膨れ上がっているようにすら感じられた。
ここまで気持ちのこもった表情をする藤原竜也氏はすごい。この二つ以外にも、感情が滲み出ている場面が何度もあり、カイジの気性の荒さみたいなものも感じた。
・船内、地下、ビルの高層階外、そしてビル内の一室とピンポイントの場面設定
架空のビルが二棟、東京かどこかに建っている。そのビルの見た目はエンパイヤーステートビルにも感じたけれど、二棟あるところから違うと分かる。しかし東京の割には他に目立ったビルがないようにも感じる。そんな世界観で描かれていた。カイジがバイトの後に立ち止まり、眺めるスクリーンがある交差点などは東京らしい。
そんな外の景色は少なく、基本は屋内。たまに映る海上を行くクルーザーは、ちょっと合成っぽさが出ていて、あまりこうした映像で見せようとしている作品ではないのだと思わせる。内容で勝負の作品と言う印象だった。
参加者がとにかくよく叫ぶ。そんな中を心を燃やして突破していくカイジと感じる作品だった。
鑑賞日:2021年10月4日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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