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映画『RUN/ラン』この薬は何!?

執筆者の写真: Dancing ShigekoDancing Shigeko

更新日:2024年7月15日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 番組表で何かが気になって録画してみました。

 今回は映画『RUN/ラン』を紹介します!

[基本情報]

 原題:Run

 監督:アニーシュ・チャガンティ

 脚本:アニーシュ・チャガンティ

    セヴ・オハニアン

 製作:セヴ・オハニアン

    ナタリー・カサビアン

 音楽:トリン・バロウデイル

 撮影:ヒラリー・ファイフ・スペラ

 編集:ニック・ジョンソン

    ウィル・メリック

 製作会社:ライオンズゲート

 配給:Hulu

 上映時間:90分

[登場人物]

ダイアン・シャーマン:サラ・ポールソン

 本作品の主人公。娘クロエと二人暮らし。

 真意が掴めない場面が多い。

クロエ・シャーマン:キーラ・アレン

 ダイアンの娘。心臓病、糖尿病、喘息、下半身麻痺を患っており、車椅子生活をしている。

 車椅子での生活でも、機敏に行動している点に注目。


[内容]

 クロエはワシントン大学からの合格通知が届くのを心待ちしていた。ダイアンは、届いたら開封せずに渡すと約束をしている。ダイアンは体が不自由なクロエに1日のやっておくべき学習内容を伝えて仕事へと出かけていく日々。

 ある時、クロエはダイアンが買ってきたスーパーの袋の中にあった薬にはダイアンの名前が書かれていることに気づく。その薬が自分の処方箋として渡されて疑問を抱き始める。そして薬の素性を調べ始めるのだった。


[感想]

 薬から始まる疑念を描く作品。

<薬がきっかけで・・・>

・今思えば含み多い序盤

 ダイアンが巣立っていく子供たちを持つ母親の集まりに参加している。参加している母親たちが、子供が巣立っていくことで寂しさを感じ、情緒不安定になっている。

 司会が新しく参加しているダイアンにも話を求めてくる。すると、ダイアンは全く心配ではない、むしろ自分のことにも時間が使えるようになり、嬉しいとさえ言う。

 そう言った場面の後に、車椅子に乗る少女が登場する。ワシントン大学の合格通知を待っている。どうやらダイアンの娘だと分かる。どうやらワシントン大学へ行ってしまう娘との二人ぐらしを主体にした作品なのだろうか、と想像が膨らむ。


・なかなか届かない合格通知

 合格通知が届いたら、開封せずに渡すわよ、とダイアンはクロエに言っている。しかし、なかなか届かない。大学へ巣立ってしまうことに対する不安が主題ではないなら、何なのか。郵便物が何度か届いても、合格通知が届かない状況が続いていると、一体、この作品はどこに向かおうとしているのか、と疑問が大きくなっていく。


・きっかけはチョコレート

 糖尿病も患っているクロエは母親によって厳しく食事制限をされていた。チョコレートをふた粒食べたくても食べさせてもらえない様子が描かれる。それで、ダイアンがスーパーから帰ってきた時にこっそりチョコレートをくすねる。その時、偶然、薬を見つけてしまう。そこにはダイアンの名前が書かれている。

 しかし夜に渡された薬の中に、その薬が含まれている。それで疑問を感じ始める。「これ、ママのじゃないの?」と聞いても、違うと答える。この辺りから何かしら隠し事をしている気配が出てくる。

 そしてその薬をきっかけに徐々に事実が明かされると言う展開。予想していなかった流れに、結末がどうなるのか。一体、何が隠されているのか。その事実には、不気味さと現実社会におけるセキュリティの脆さを感じずにはいられなかった。ネタバレにつき、どんな事実があったかは、省略。


<行動力があるクロエ>

・疑問を解き明かすために

 母親の薬を出されたように思う。そのことが気になったクロエ。ダイアンの説明を鵜呑みにせず、自ら確認しようとする行動力に感心。ダイアンに気づかれないように細心の注意を払いながら、まずは薬のケースを調べてみる。

 薬の名前が分かったら、夜中にパソコンで検索を試みる。ネットがつながっていないと分かると、直接、薬局に問いかけてみる。しかし調べていたと言う事実がバレてしまいそうになると、すぐさま方針変更。

 この辺りの柔軟さも驚き。電話でダメなら、直接薬局へ行こうと考えて、映画を見に行きたいとダイアンに仄めかして、市街地へと行く。映画館の近くの薬局に乗り込んで行くほどなのだから、ここまで行くと神がかっていると思う。


・なぜか拘束される

 その後、家に連れて帰られたクロエ。部屋に閉じ込められてしまう。部屋の鍵がかかっているだけなのか、と鍵を開けることから挑戦。解錠できても依然ドアが開かず。ドアからは出られないと分かると、窓から屋根に出て脱出することを考える。電源コードで命綱を作る用意周到さにも目を見張るものがある。

 両足が動かないのに、屋根の上を一生懸命進んでいき。圧巻だったのは、隣の部屋へ入ろうとした時。当然、隣の部屋の窓には鍵がかかっていて開けることができない。クロエはそのタイミングでハンダゴテを使って、窓ガラスに傷をつけ、そこに口に含んでいた水を吹きかけ、急速に冷却することで窓ガラスを割るという行動に出る。その知識にも驚きだったし、その行動を一回で成功させる計画力の高さにも感服。かなりクロエ、レベル高い人物だと感じた。


<ワシントン州シアトルの郊外?>

・周りには何もない

 クロエが電話番号サービスを使った時にワシントン州シアトルと言っていたので、きっと彼女が住んでいるのはワシントン州。シアトルから少し(と言っても車で一本道を移動していく様子が出ていたので決して近くはないものと思われる)離れたところに市街があると言った感じ。

 クロエの家の周りは何もなく、家の前に畑がある程度。アメリカの郊外地とはこんなイメージなのかな?映画を見に行った市街地も、どちらかというと西部劇に出てくるような控えめな街並み。

 日本の郊外みたいに家が密集しているわけでもなく、のんびりとした感じの環境がとても快適そうに見えた。同時に、生活という点では、何かと不自由そうにも感じた。


 とある課題を投げかけた作品にも感じる展開だった。


 鑑賞日:2023年1月28日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また次回!



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