こんにちは、Dancing Shigekoです!
ヤンマーホールディンスが水素で動く小型船の航行に成功させた。脱炭素に近づく大きな一歩。少しでも日本の企業が牽引していってくれたらと切に願う。
さて、今回は国内ドラマ『秘密』を紹介します!
[基本情報]
原作:東野圭吾
脚本:吉田紀子
プロデューサー:中川慎子 / 太田雅晴
企画協力:文藝春秋
制作協力:5年D組
制作:テレビ朝日
主題歌:初音「つよがりソレイユ」
[登場人物]
杉田藻奈美/直子:志田未来
バス事故で直子は他界。しかし魂が藻奈美の体に乗り移る。直子は藻奈美の体で高校生として生活を送る。
感想を残すときに、藻奈美と言えばいいのか、直子と呼べばいいのか。混乱。
杉田平介:佐々木蔵之介
妻 直子を事故で失う。しかし藻奈美の体をして生きていると知り、直子と暮らしている意識で生活を送る。
橋本多恵子:本仮屋ユイカ
藻奈美の担任の先生。平介に甘えてくる。
小坂洋太郎:橋本さとし
平介と直子の大学の同期で、医者。平介のことを心配する。
[内容]
杉田平介は妻 直子、娘 藻奈美の家族三人で暮らしていた。夏、直子と藻奈美が長野に向かう。ところが、そのバスが転落事故を起こす。不幸にも事故で直子は命を落とした。藻奈美も意識不明の重体。悲しみにくれる平介。
やがて藻奈美が意識を戻すと、自分は直子だと言う。平介は最初は信じられなかったが、話をするうちに直子だと信じるようになる。そして、この事実を秘密にして、日常生活に戻っていく。
平介はバス事故遺族の会に参加後、事故を起こした運転手の妻と偶然見かけ、そこから会話をする機会ができる。
直子は藻奈美として高校生活に溶け込もうとしていた。家事と学校、友達との会話の中で生き方を見つめるようになっていく。
平介と藻奈美は秘密を抱えたままでの生活を続けていくが、少しずつ歪みが生じ始めるのだった。
[感想]
原作を読んでいるので、大筋は知っている作品。結末も知っていたので、どのように描かれていくのか、に興味を持ちながらの鑑賞。
母を亡くした家庭の日常生活に見える非日常な家庭事情を描くドラマ。
・自分だったらどうするか?
自分が直子のように入れ替わったとしたら、どうしただろうか。やはり自分が直子だと平介に最初に宣言するだろうか。それすらせずに、藻奈美としてずっと生きていくだろうか。入れ替わっていることに気づかずに、いつもの調子で話しかけてしまうかもしれない。そして異変に気づく。そんな気がする。
では、異変に気づき、自分が藻奈美になっていたら、どうするか。自分が高校の時にできなかったことをやろうとするだろうか。勉強は頑張るだろうか。2回目の授業だから、多少は理解が進んで楽しいのかもしれない。なかなか想像できない。
一方、平介の立場だったらどうだろうか。直子だと思って接するだろうか。いや、そこは藻奈美として接するのではないだろうか。橋本先生に誘われたら、そのまま親しくなるだろうか。そもそも誘いに乗らないかもしれない。どうだろう。
そして、自分が由梨絵や小坂のように平介と藻奈美の周りの人物だったら、どうだろうか。きっと異変に気づく。さらにその異変が不自然と思うのではなかろうか。その結果、何かあるのかもしれないと探り出しそうな気がする。
と、それぞれの立場になった場合を想像してみても、予測不能な出来事ばかり。そう考えると、平介の反応は自然だったのかもしれないと納得。藻奈美の反応、苦悩も理解できる。
しかし、実は描きたかったのは、そこではないのだと思うと、実に奥深い展開だと思う。
・第二の人生を得た藻奈美
直子は藻奈美として高校から人生をやり直す。それがいつまで続くかは分からない。そんな難しい状況に置かれながらも、一度経験しているをどう過ごすかを真剣に考える。さらに藻奈美が戻ってきてもいいようにしっかり勉強しておくと言う。二重人生のようで一人の人生のような、そんな混乱する状況。冷静に考えたら、かなり苦しい。しかし平介は見えたままの出来事に右往左往している。もう少し、そこで理解を示す事ができていたなら、藻奈美は苦しまなくて済んだだろうにと思う。
そしてその苦しみがあったから、最後の展開になったのだと思う。八年間、藻奈美はどう過ごしてきたのだろう。その事実に藻奈美の決意を感じずにはいられない展開だった。
・家庭空間と学校と公園とオフィスと
ドラマは杉田家、藻奈美の高校、平介の職場、そして藻奈美と相馬が会う公園の4箇所が中心の展開。どれも日常生活で見かける景色の印象が強く、その分、平介と藻奈美が日常生活を送っているように感じてしまう。二人の間には人には言えない大きな秘密があるものの、生活感が自然すぎて、自分も同じ空間で日常生活を送ったような錯覚を覚える展開が多かった。
二人の複雑な関係が原因でドラマ後半では、トラブルが起きて、その秘密が原因で起きる問題なのだろうと非現実に目を向けることになるのだけど、どこか日常生活感が溢れていて、見終わった後に懐かしさを感じる事が多かった。
秘密に秘密を重ねたような結末、そこまでの二人の関係が実に切なくもどかしく、それでいて力強く生きていると感じる見せ方だった。
[各話感想]
第1話 あの秘密に向けて始まる親子の物語
第2話 静かにできる溝
第3話 内面で変化が起き始める
第4話 直子を封印する!?
第5話 平介と直子の間に溝ができ始める
第7話 平介が暴走を始める
第8話 平介が悟る時
第9話(最終話) 秘密は続く
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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