漫画『Angel Heart エンジェル・ハート』第1巻 香の心臓を受け継いだ女性現る

　こんにちは、Dancing Shigekoです！

　今回は漫画『Angel Heart エンジェル・ハート』第1巻を紹介します！

[内容]

　最強の殺人兵器として育て上げられたグラスハート。自らの仕事から解放されたくて、自殺を図った。しかし、組織は彼女を死なせないために、心臓を移植して生命の維持を目指す。移植された槇村香の心臓。子供を助けるために事故死した香の心臓は新たにグラスハートの体の中で鼓動を始める。

　そしてグラスハートは、香の心臓から意識を受け取り、まだ会ったことのないシティハンターを探し求めて新宿へとやってくるのだった。

[感想]

　シティハンターが新しい形で戻ってきた一冊。

・心臓に意思があるのか

　グラスハートが心臓移植手術を受ける。それ以降、意識の中で香が現れる。この設定、心臓に記憶が宿るのか。漫画だからと言うことで、その設定を否定するわけではないのだけれど、面白い世界観を考えると思う。

　それにしてもそのために、香が事故死してしまっていると言うのは、どんな感じなのか。獠の心はきっともう立ち直れないのではないか、って心配になってしまう。

・元気を失っている獠

　実際に、獠が登場しても空元気という感じが残る。どこかに翳りがある。

　それだけに海坊主から香が来たと言われた時には、大いに期待したのだと思う。早速、街に駆け出していって、ついに見つけるグラスハート。さすがに見た目が全然違う彼女に香の心臓が移植されているとは、夢にも思わなかったみたいで、逆にもっこりしなかったことにショックを受けている始末。この辺りの無邪気さというか、空回り感は獠らしいのだけれど、いつになったら、あの真剣ともっこり虫のギャップが冴える獠が見られるのか、気になる。

・最強の殺人者x心優しい相棒

　グラスハートは最強の殺人者。その彼女に香の心臓が移植される。そして香の意思が都度、姿を見せる。殺しをしようとすると、香が止めに入る。この構図はいつの日か崩れてしまうのではなかろうか。

　香の優しさが上回るか、殺人マシーンとして育てられたグラスハートが上回るか、あるいはグラスハートの元の心が戻ってくるのか、今後の行方が気になる。

　獠とグラスハートと香がどんな感じで物語を作り上げていくのか、今後の展開が気になる一冊だった。

　皆様の感想もぜひお聞かせください！

　それでは、また次回！