漫画『仮説思考』仮説、検証をスピーディに
- Dancing Shigeko
- 2023年9月27日
- 読了時間: 3分

こんにちは、Dancing Shigekoです!
マンガシリーズの漫画部分だけをハイペースで読み進めてみる。
今回は漫画『仮説思考』を紹介します!
[基本情報]
著者:内田和成
シナリオ制作:星井博文、松村バウ
作画:maki
発行人:蓮見清一
発行所:宝島社
出版年:2018年
ページ数:189ページ
[登場人物]
細井穂乃果
商品企画課で新商品開発のリーダーを任される。真面目にコツコツがモットー。
大島京一
経営コンサルタント。細井とは高校の同級生。
[内容]
丁寧に仕事を仕上げる細井が新商品の企画のリーダーに抜擢された。網羅的に市場調査を進めて、ターゲットを絞り込もうとするがうまくいかない。
そこに現れたコンサルタントの大島。彼から仮説思考を勧められて、渋々試してみるとターゲット絞り込みに成功するのだった。
[感想]
仮説思考を紹介する一冊。
・網羅思考より仮説思考
丁寧にいろんなことを調べて、真面目にコツコツと積み上げていくやり方を好む細井。そのやり方を真っ向から否定する大島。その理由は社会人のすることに正解はないこと、選択肢が増えることは検証に時間がかかり、決断しづらくすること。
だから、ある程度の情報から仮説を立てて、その仮説が合っているかの調査をする。その繰り返しで精度の高い仮説が立てられるというもの。極めてシンプルは発想。実際、時間は限られているのだから、仮説思考の方が圧倒的に有利と思う。
網羅主義が有効な時ってどんな時だろう。
日常業務でもこの考え方は使っているからあまり新鮮味には欠ける。
・上位の論点へ
仮説→検証を繰り返しても結果が出ない時、論点が間違っていないか、ということを疑ってみる。この考え方は今までに足りていなかった部分に感じる。
売り上げを伸ばしたい→コア商品のリニューアルをする→そのために〇〇と言ったとなっていた場合、リニューアルするという論点が間違っているかもしれないということを考えてみようという。
さらに興味深かったのは、もう一つ上の論点に上がっていってみるというのもありだということ。この辺りの発想は今までになかったから、何か行き詰まった時はこの思考を取り入れたい。
・印象的だった一言
大島が細井に説明するときに、「社会人は学生と違って答えが用意されていない。何より時間だって限られている」というあたり前の発言。そう、社会人には答えが用意されていない。どんな課題に対しても、答えがあるわけではなく、試行錯誤の繰り返し。
だから日々挑戦なのだろうし、スピードが求められる。当たり前のことを当たり前のように常に意識しておけるか。その心が大切だなと思う。
とてもシンプルで、部下育成の時にも仮説を持つように意識づけることが大切と思う一冊だった。
読了日:2023年9月27日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Comments