こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は漫画『デザイン思考』を紹介します!
[基本情報]
監修:田村大
まんが:坂元勲
シナリオ・記事:小田ビンチ
出版社:小学館
出版年:2017年
ページ数:207ページ
[登場人物]
三島雄介
カフェチェーン『SHEE-n』の店長。万年赤字の支店「丸の口店」へ異動させられる。
大西幸正
大手文具メーカ『ブブング』の会長。三島の沈みっぷりに助け舟を出す。
高梨千枝
『SHEE-』でアルバイトをする美大生。
[内容]
三島は品河店から丸の口店への異動を命じられた。万年赤字支店の立て直しは到底無理と弱音を吐いていたところ、『SHEE-n』に来ていたお客の一人大西が相談に乗る。デザイン思考を使ったらイノベーションを起こすことができると言われ、アルバイトの高梨らと協力して、店舗の改善に取り組んでいくのだった。
[感想]
デザイン思考について紹介する一冊。
・デザイン思考とは?
一言で言えば、イノベーションを起こすための考え方。
大きく分けて着想、発案、実現のステップ。
ステップ自体は多くなく、非常にシンプル。ものづくりに携わる人であれば、基本はこの行動をしているように思う。ただ一人で着想から実現までしている人は少ないのではなかろうか、と感じてしまう。
自分だったら、どちらかというと実現側の立ち位置。それだけに前段の着想や発案の内容は興味深い。
・まずは観察
着想で一番大事なのは観察。潜在ニーズを見極めるために、注意深く観察していく。観察する上でのポイントなどが紹介されている。ここでは省略するけれど、ポイントは、自分にとっての当たり前が他の人の当たり前ではないことや、普通という概念は存在しないという点で観察するのが重要と言った印象。
実際に観察する場所はどこがいいのか。店を経営する人だったら、自分の店のお客様を観察したりライバル店の観察が必要になってくるのだろうか。
自分みたいに開発に関わる場合はどうなのか?自分の作っている機器の売り場に行ってそこにくるお客様を見るのがいいのだろうか。この辺りが難しい。
ただ、商品開発の過程でユーザビリティ試験を実施することがあり、そういった場の観察に使える考え方かもしれないと考えてみた。
・ブレストは自由度を高く
潜在ニーズから、改善したいポイントが見えてきたら、どうやって解決するかの発案のステップ。その進め方としてブレインストーミングが紹介されている。
ブレスト自体は自分も業務の中で実施したことがある。その時との差は、時間制限を持たせて、その時間内に幾つのアイデアを出すという目標を設定することや、発想しやすいようにキーワードを用意しておくこと、スピードを重視しておくと言ったあたりが、これまでのブレストをよりよくするのに使えそうと感じた。ぜひ実践してみたい。
・試作は小さい失敗を
いざ、コンセプトが決まったら、いかに実現していくのか。実際に作ってみる。試作してみることで課題が顕在化していく。試作するときのポイントは気合い入れて立派なものを作ろうとするのではなく、確認したい部分を小さくすばやく手軽に試作してみるということ。小さく失敗して、改善していくというのが大切だというのがポイント。
プライベートでもこういった試作をできるようになると、さらなる自己成長につながるのではと感じる。小さく失敗して、改善する。これは試作に限らず、目標に向けて踏むステップにも言えることなのだろうなと思った。
当たり前のことのようで発見多い一冊だった。
読了日:2023年9月21日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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