
こんにちは、Dancing Shigekoです!
今回は漫画『エリザベス・ブラックウェル 世界で初めての女性医師』を紹介します!
[基本情報]
監修 公益社団法人日本女医会会長 大谷智子
カバー・表紙 椎名優
まんが作画 梅屋敷ミタ
出版社:KADOKAWA
出版年:2022年
ページ数:159ページ
[登場人物]
エリザベス・ブラックウェル
アメリカで女性として初めて医師免許を取得する。
ウェブスター教授
エリザベスを受け入れてくれた教授。
マリ・サクルゼウスカ
エリザベスの元に医学を学びに来たドイツ人。
フロレンス・ナイチンゲール
イギリスでエリザベスと同じく予防医学に志を持っていた女性。
[内容]
エリザベス・ブラックウェルは男女平等を重んじる父親に育てられ自由奔放に育って行った。そして好奇心旺盛で、常にパイオニア精神を持っていた。
女だと言うだけで仕事に制限がかかることに疑問を感じていた彼女は何かを成し遂げようと考えていた。偶然、体調が悪い女性を診た時の言葉がきっかけで医師を目指すようになる。しかし当時はどの大学も女性を受け入れようとはせず、唯一受け入れてくれたジェネヴァ大学に入ったが、なかなかまともに授業を受けられずにいた。その逆境を跳ね除けて、首席で卒業。
パリに渡って、外科医としての病院を探していたが、産婦人科で働くようになるのだった。
[感想]
女性初の医師の道を切り開いたエリザベス・ブラックウェルの人生を描いた作品。
・高い目標を抱く
とにかく女性だから差別があるということに問題意識を持ち、常に何かできることはないのか、と考えて生活している。まだ漠然としていたゴールに対して、課題意識を持っていたから、女性の医師がいたら、もっと救われる女性がいただろうにという一言に目標を見出す。
そして女性の医師を増やしたい、その一心で、まずは自分がいばらの道を突き進んでいって、医師となり、次はもっと女性の医師を増やそうと活動をしていく。
目標を持ち続け、その目標に向かっていると実感しながら、今を過ごす。目標を持ち続けられたのは、常にいろんな人に言っていたからなのかもしれない。みんなが知っているから、みんなに言っているから、頑張れたのかも。その目標に向かって行こうとしているのを周りも知っているから応援できたのかも。支えることができたのかも。
まずは目標を公言することから始めるのがいいのかもしれない。
・挫折にも負けず
左目を失明する大きな事故に遭いながらも、そこで全てを投げ捨てるのではなく、それでもできることがあるはずと考えて、次の目標に向けて行動を起こしていく。その精神力はかなり常人離れしていたのではないか。とにかく偉大。その一言に尽きる。
・家庭環境が彼女の基礎
エリザベスが当時のアメリカで男女平等の意識で世界と向き合うことができたのは、父親のおかげなのだと感じる。9人の子供達に対して、平等に接して、自由にさせていた。その教育方針が、活発で好奇心旺盛な彼女の基礎にあったのだと思う。
子を持つ親としては、幼少期にしっかりと大事にしたいものを伝えていくことが大事なのだろうなと思う。自分はどうだったのだろうか。エリザベスのような娘が育つような親ではないのだろうなと反省してしまう。
今からでも少しずつ。
高い目標を公言することは実現するための第一歩と感じる作品だった。
読了日:2023年9月13日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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