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執筆者の写真Dancing Shigeko

海外ドラマ『THE BLACKLIST/ブラックリスト』第7話 その決断はどうだったのか?

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 今回はわかりやすい。

 今回は海外ドラマ『THE BLACKLIST/ブラックリスト』第7話を紹介します!

 前回感想→こちら


[内容]

#7 フレデリック・バーンズ

 DCメトロで生物兵器を使った無差別殺人が発生。捜査に乗り出したFBIにレイモンドが情報提供。容疑者はブラックリストに載っているフレデリック・バーンズと言う。

 フレデリックを追うFBI。レイモンドは生物兵器を作るために使用したストロンチウムの販売ルートから場所を突き止められると言い、キューバの売人のところに話を聞きに行こうと提案。エリザベスはその要求は聞き入れず、レイモンド一人に行かせる。

 そして場所突き止めができて、バーンズ確保に向かうのだった…


[感想]

 無差別生物兵器犯を追いかける一話。 

<誰のため>

・カーツ病を治すために

 フレデリックが無差別殺人を地下鉄で行う。こういった事件を見るとどうしても地下鉄サリン事件を連想してしまう。DCメトロというアメリカの州都を狙った感じも霞が関のようで、嫌なことを思い出させる展開。一つの車両の乗客は全滅してしまう。

 そして次は法廷を狙う。一見、無差別テロに見えるこの事件。実はカーツ病を感染させるこの生物兵器で免疫を持っている人物を探していたというのが見えてくる。無差別に見えて、幅広い年齢層、人種が揃う場所を狙っているというのが徐々に明らかになっていって、そういう結論に辿り着く。

 実際、フレデリックにはカーツ病の息子がいて、彼を助けたい一心だったという。

 最終的にその思いは達成できずに、エリザベスに止められてしまうのだけれど、果たしてこの結末はどうだったのか。

 息子を助けたいために未承認の血清を使う。それがもし効果があったなら、どういう扱いなのか。この世界でカーツ病は不治の病とされていて、時間の差はあれど発症したら死に至ってしまうことがわかっている病気。放っておいても病気が進行して亡くなる。血清を打てば良くなるかもしれない。副作用でダメになるかもしれない。五分五分の可能性。それであるならば、もしかしたらフレデリックを止めない方がよかったのか。

 そんな風に感じる展開。


・一人の命、大勢の命

 今回はフレデリックの行動にも考えさせられたけれど、エリザベスの行動でも一箇所気になる部分があった。

 それは法廷でフレデリックが生物兵器を使った後の場面。エリザベスが法廷を出たところで追いつく。ところがフレデリックは警備の男性を人質に取る。銃を男性に向けて近づくなと警告する。さらにエリザベスに銃を捨てるように指示してくる。

 この場面、エリザベスは銃を離してしまう。そのことが後で上司からの指導につながっていく。理由はいかなる時もFBI捜査官は武器を手放してはいけないというルールを破ったからだという。

 さらにレスターは、自分だったら人質を犠牲にしてでもフレデリックを撃っていたと言い切る。一人の命を犠牲にして、多勢が救われるのであれば、仕方のない犠牲だという考え方。

 さて、FBI捜査官として、アメリカ全国民の安全を確保するのであれば、レスターの考え方があるべき姿なのかもと感じてしまう。

 一人が死んでしまう可能性は非常に高いけれど、果たしてどうだろうか。

 一人を犠牲にしてフレデリックを逃してしまう、などという最悪のシナリオが起きるかもしれない、と考えたらエリザベスの対応で良かったようにも思う。

 こればかりは両方を経験することはできないわけで、どっちも正論っぽく聞こえてしまうのだから困ったものである。

 結論はその瞬間に出した判断を信じるしかない、ということのようにも思う。


<忘れてはならない、犯罪者であることを>

・レイモンドに気軽に相談するエリザベス

 バージニアでフレデリックを逃してしまったエリザベス。キューバから戻ってくる飛行機にいたレイモンドに気軽に、フレデリックのいきそうな場所を教えてと電話する。この動きが、とても違和感。あまりにも頼りすぎていないかと。レイモンドは犯罪者で、本来なら逮捕すべき存在のはず。それが今ではすっかり情報を提供してもらう存在になってしまっているあたりに危険な香りがする。まんまと罠にハマっているような気がする。

 レイモンドが何か企んでいるように思ってしまう。


<捜査は一箇所にとどまらない>

・キューバに渡るレイモンド

 ストロンチウムの売人がキューバにいると言ってレイモンドがエリザベスと一緒に行かないかと言う。ここまで行くと捜査なのか、旅行を楽しもうとしているのか。

 キューバの街並みはリゾートな感じでいて、柄が悪い印象も受ける。実際のところはどうなのだろうか。


・アメリカ各地を転々

 バージニア州アーリントンの裁判所が狙われたり、フレデリックを知る同僚が住んでいる場所がメリーランド州だったり、地下鉄の事故がワシントンD.C.だったりとあちこちに移動している。

 レイモンドの育った家もメリーランド州だったか?どこも一度見ただけでは特徴を覚えるのは難しい。

 FBIの捜査ってのは大変だと思う部分といろんなところに行けるのが楽しそうと不謹慎にも思ってしまう。


 レイモンドとエリザベスとの間に上下関係が出来始めたように感じる一話だった。


 皆様の感想もぜひお聞かせください!

 それでは、また次回!



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