書籍『学術書を読む』目次紹介
- Dancing Shigeko
- 2021年8月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年9月26日

こんにちは、Dancing Shigekoです!
ワクチン接種を3回にしようとする動きが出ています。いつになったら終息なのでしょう。
さて、今回は書籍『学術書を読む』の目次を紹介します!
[基本情報]
著者:鈴木哲也
出版社:京都大学学術出版会
出版年:2020年
ページ数:138ページ
[目次]
「学びたいことが学べない」ー1つのメールから
第Ⅰ部 考えるー学術書を読む意味
第1章 「現場の哲学」が求められる時代ー「専門」の限界
○複雑さを増す社会の中で
○方法や認識の壁を越える対話としての読書
第2章 自省作用と創造ー専門外の学びの機能とその楽しさ
○量子力学を拓いたハイゼンベルクの読書
○「実用主義」「理想主義」の肥大を抑える外部からの眼
○専門外の学びはそもそも楽しいー読書会の取り組みから
第3章 「わかりやすい」からの脱却
○「わかりにくい」本、「わかりやすい」本
○「わかりやすい」とバブル時代
○丁寧なコミュニケーションを損なう「わかりやすい」
コラム1
塩漬けにする / 補助線を待つ / 人に聞く
ー「わからない」ときはどうするか?
第Ⅱ部 選ぶー専門外の専門書をどう選ぶか
第4章 「専門外」の四つのカテゴリー
第5章 【カテゴリー①】良質の科学史・社会文化史を読むー遠い専門外の本を選ぶ
○科学史を読むー世界認識の歴史と人の営みとしての科学の姿に触れる
○社会文化史、歴史学史を読むー市民科学の世界史的意義にも繋がる
第6章 【カテゴリー②】「大きな問い」と対立の架橋ー近い専門外の本を選ぶ
○「大きな問い」のある本
○対立を架橋する本
○著者の生き方としての学問を知ることができる3冊
第7章 【カテゴリー③】古典と格闘するー「メタ知識」を育む
○メタ知識としての古典が拓くもの
○プルタルコス『モラリア1』を事例に
第8章 【カテゴリー④】現代的課題を歴史的視野から見る本
第Ⅲ部 読むー学術書の読書から現代を考える
第9章 博識は「ノオス」を教えないー速読・多読は大切か?
○「速読・多読」を強いるもう一つのパラダイム
○「確証バイアス」と速読・多読ー「知識か情報か」ふたたび
○セネカの戒め
○本を塩もみして、芯を洗い出す
第10章 知の評価の在り方を変えよう
○サッカー選手と野球選手の価値を、取った得点で比較する?
○「知を数で計る」仕掛け人たち
○「知を数で計る」思考はどこから来たか
第11章 危機の時代を乗り越えるための知を
○「知を数で計る」ことと「わかりやすい」
○「専門」を越えた対話で、現実世界の見えない根に触れていく
あとがきー「対話型専門知」を求めて
[全体感想]
これからの時代は多岐にわたった知識が必要な理由が示された後、普段触れることのない専門書が多数紹介されている。紹介されている本を一冊でも読み進めていったら、自分にとっても専門外の知識が増やせると感じることができる一冊。
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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