こんにちは、Dancing Shigekoです!
外でキャッチボールをしていたら日焼けしました。もうすっかり夏です。
今回は映画『海賊とよばれた男』を紹介します!
[基本情報]
監督: 山崎貴
原作: 百田尚樹「海賊とよばれた男」
制作総指揮: 阿部秀司
配給: 東宝
制作年: 2016年
上映時間: 145分
[登場人物]
国岡鐵造: 岡田准一国岡商店店主。気性が荒く、道理の通らない事には怒りを露わにする。一方で店員を家族の如く大事にする。
岡田准一演じる国岡鐵三、最高でした。
[内容]
戦後、国岡鐵造は一切店員を切らないと宣言して、全員を受け入れていた。石統の妨害で本業の石油の販売ができない苦しい状況だった。そんな中、陸軍出身の藤本がGHQが要請しているラジオの修理の話を持ち込んできた。畑違いの仕事ではあったが、鐵造はその仕事を受ける、他にも本業以外の仕事で存続していた。
時は遡り鐵造27才の時、軽油を売るために海にまで出て海上で下関の船舶に軽油販売をしていた。そのやり方は海賊のようだと、揶揄されていた。
事業が順調になってきた頃、兄から結婚の話が持って来られる。そしてユキと結婚。その後も忙しく仕事を続け、ついには海外に進出。満州鉄道への売り込みをする。メジャーと真っ向勝負で寒さに強い油を作り上げて勝負には勝ったが、メジャーの圧力に屈する満鉄への進出は叶わなかった。
南方への進出にも成功させていたが、長谷部を乗せた飛行機が撃墜され失うなどの不幸にも見舞われていた。
再び現在、石統はGHQから石油の輸入をしたいのなら、まずは軍のタンクに残っている石油を使えと迫られていた。誰もその作業をしようとしない中、石統は国岡商店にその話を持ってきた。鐵造は再び石油を売ることができるようになると言うことで仕事を受ける。現場は最初音をあげそうになったが、鐵造の檄に奮起。そしてタンク底からの石油を浚う作業を進めて行く。
その努力が認められて、石油の輸入が再開したときに、国岡も販売を再開できるようになっていた。自前のタンカーも持ち、事業は順調に見えたがメジャーの提携という名の買収話を断ったために、メジャーの息のかかる企業との取引が次々と打ち切られて行く。そこで打ち出した案は、イランからの石油の輸入だった。英国の妨害があり、危険な中、見事イランから石油を持ち帰り、危機を脱出するのだった。
[感想]
出光興産創業者の出光佐三氏モデルにした国岡鐵造の半生を描いた作品。
・苦難を打破する馬力
とにかく次々と危機的な状況になる。もうすぐお金が底をつくという状況が何度となくやってくるが、その時に"それでダメだったら、一緒に乞食をやろう"と言って、自分の信念の固さを見せていたのが印象的。
若干、鐵造の強引なやり方に反発して、半ば嫌がらせを受けて苦境に立たされている感じのところもあったけれど、どんな時でも乗り越えて行く姿は、とにかく圧巻。そして、その達成した時のみんなの喜び方が感動的。
・店主を信じる店員たち
身内の中でも反対意見が出ることがあっても、こうするって決めたら譲らない鐵造の姿勢。そしてそこに結果も出してきたと言う実績。積み上げてきたものがあるから、店員たちの信頼がすごく厚い。こう言うリーダー像に憧れる。難しい決断でも、迷わず判断して決心。やると決めたらすぐに行動に移す。そう言う姿勢を見てきている店員たちもまた、すぐに行動する。南方の給油構築、相手は1ヶ月くらいかかるのか、と聞いてくるところを一週間でできると言う。その場面では鐵造の働き方は、店員にも浸透しているのを感じさせた。
・家族として
店員を家族として扱う鐵造。その思いは妻のユキに対しても同じだったものの、一緒にいられる時間が少ないこと、子供ができないことからユキが離れていってしまう。それでも、彼女は死ぬまで再婚はせず、しかも鐵造のその後の活躍を見守り続けていた描写がよかった。一緒に住むだけが家族ではないのだと、思わせる場面。
全体を通じて、山場を越える度に熱く込み上げてくるものがある作品でした。
鑑賞日:2021年6月5日
皆様の感想も是非お聞かせください!
それでは、また次回!
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