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  • 執筆者の写真Dancing Shigeko

映画『暗黒女子』 文字通りの闇

更新日:2021年9月18日

 こんにちは、Dancing Shigekoです!


 渋野日向子選手が全米女子オープンで初日2位の好スタートを切りました。ついに調子を取り戻したと期待したいです!


 さて、今日は試写会で鑑賞した映画『暗黒女子』の紹介をします!


[内容]

 セレブ女子高生が通う聖母マリア女子高等学院。その文学サークルの会長、白石いつみが謎の死をとげる。定例会ではその死をテーマに澄川小百合が朗読会を進める。1年生の特待生 二谷美礼「太陽のような人」 2年生で老舗料亭の娘 小南あかね「マコラナージュ」、ブルガリアからの留学生 ディアナ・デチュヴァ「女神の祈り」、高校生小説家 高岡志夜「紅の花」と朗読が進み、最後に白石いつみの「死者のつぶやき」でしめくくられる。そして、犯人像が明らかに。。


[感想]

 飛び降りをした白石が手にしていたスズランを一つの手掛かりに、四つの視点から繰り広げられる物語。それぞれがそれぞれの小説だというのだから、それが興味深かった。作文ではなく、小説という点にポイントがある。

 そうです、こうやって自分が見た事実に推測を混ぜ込む事でそれは一つの小説に変わっていくのだといういいヒントになる作品とも言える。見る人が変われば捉え方が変わると。面白いのは4つの物語の中では上手に重なる部分もあり、最後の白石の死者のつぶやきでは、彼女から見た事実が語られる。その事実と他の4つとで重なる部分が実に面白い。

 もちろんみんながみんな、誰かを犯人に仕立て上げようとする辺りはかなり暗黒な感じもするし、相手をそこまで疑える辺りは怖いなって思う。何よりも四人が実は犯人を知っているのにそれを伏せようとする辺りがね。人の弱みに付け込むというのがどれだけ汚いことなのかって気もするし、ある意味いろんな観点で考えさせられる部分であった。

 そして主人公の一人、澄川小百合を演じる清水富美加は最近、芸能界を賑わせている人だっただけにどんな感じか興味あったのだけれど、はて?まぁ、可もなく不可もなくと言った印象。それでもあの独特の韻の踏み方と、皮肉のこもった話し方は雰囲気が出ていたと思った。

 最後に人を殺しておきながら、普通に学校生活を続けているのだから、何とも恐ろしい世界だ事とも思う。

 人の闇に注目した作品と言う感じ。


鑑賞日:17年3月28日


 皆様の感想もぜひお聞かせください!


 それでは、また明日!


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