こんにちは、Dancing Shigekoです!
いよいよ五輪も残り二日になってきました。運営のところでは、課題が残る部分もありそうですが、引き続き、いい試合を見たいです。
さて、今回はジェイソン・ステイサム主演映画『ワイルドカード』を紹介します!
[基本情報]
監督:サイモン・ウェスト
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
製作:スティーヴ・チャスマン
製作総指揮:ニック・マイヤー / マーク・シャバーグ / カシアン・エルウィズ /
ロバート・アール / ブライアン・ピット
製作年:2015年
配給:ライオンズゲート
上映時間:92分
[登場人物]
ニック・ワイルド:ジェイソン・ステイサム
ラスベガスに拠点を置く裏家業の男。
この映画はジェイソン・ステイサムのための映画なのだと感じるアクションがたくさん。
サイラス・キニック:マイケル・アンガラノ
ボストンからニックを訪れてくる。カジノに行くのに治安が不安だからボディガードをしてほしいと依頼するが、真の目的は別のところにある。
ひ弱な感じのサイラス。本人もそのことを認めていて、なんとか変えたいと思っている。ところがニックの弱い一面を見て、今の自分のままで良いのだと思えるようになる。
[内容]
ニックのところにサイラスが訪れてくる。ボディガードをして欲しいという。断りたかったが世話になっている弁護士に仕事を受けさせられてしまう。約束の時間までの間、平穏に暮らしていたが、ホリーから連絡がある。男に暴行され、復讐したいと頼まれる。最初は放っておこうとしたが、見過ごすことができず、ホリーを襲った男との素性を調べ上げる。イタリアン・マフィアのデマルコだという情報を調べ上げ、ホリーに伝える。あとは好きにしろと言って、サイラスとの約束を果たしに行くが、サイラスの警護をしている間にホリーのその後が気になって様子を見に行く。
結局、ホリーと一緒にデマルコのところを訪れることになったニック。デマルコと彼の部下二人を拘束するところまで面倒を見た後、ホリーにバトンタッチ。彼女が納得行くまで、デマルコをいたぶるのを見届けてから、その場を去る。
2万5千ドルが手に入ったニックはカジノでブラックジャックに賭ける。順調に勝ち進んでいき、50万ドルになった時点で終わりにしようと換金に向かうが、それでは意味がないと思い直す。そして全額を再びブラックジャックに賭けるが負けてしまう。
そんな様子のニックを見ていたサイラスは、弱いのは自分だけではないと思えるようになったお礼と言って、50万ドルの小切手とコルシカ島への航空券をプレゼントされる。受け取れないと言う間も無く、デマルコが手下を連れてやってくる。彼らを店の外で片付けた後、サイラスからお礼を受け取って、ニックはラスベガスを去るのだった。
[感想]
ジェイソン・ステイサムの格闘技を見せるための作品。
・ホリーの拷問シーンはドキドキ
デマルコに復讐したいと言うホリー。ニックが颯爽とデマルコの部下二人を叩きのめし、デマルコも意識を飛ばさせて、椅子にくくりつける。その後に登場するホリー。植木バサミを持って、見るからに痛々しいことをやりそうな気配を出す。その鋭利な刃先を見たときには、ぐさっと一刺しするのではないかと、背筋に寒気が走る。
しかし、待っていたのはもっと過激な場面。男のナニをチョキンとする。最初は先端を少しばかりチョキン。その後、本気でちょん切るのではないかと言う恐怖に見ていて、ますます背筋が凍りそうな場面だった。最終的には、ホリーの仏心が勝って、大惨事には至らなかったものの、この映画、最恐の場面だった。
・ニックはどこを目指しているのか
ギャンブル依存症ということを知らなかったら、なぜそこでもう一回勝負に行こうとするのかって思ってしまうところ。50万ドルも勝てばそれで十分って思うところ。そして見事に負ける。負けたことをひどく悔やむという流れ。50万ドルで足りないっていうのは一体どれだけ豪勢な生活を送ろうと思っているのか。とは言え、人はどんどん貪欲になって行くのだろうと、わかるように思う部分もあった。それにしても、そもそも50万ドルも勝つこと自体がすごい。一体、どうなっているのか。
そのニックも戦わせると一流。デマルコの手下との戦い。ここもホリーの拷問も痛々しかったけれど、ニックの戦いっぷりも痛々しい。ナイフ一本で次々と拳をブスッと刺して行く場面は、自分の腕が痛くなる感じさえした。そしてその場面を見ながら、この映画はニック(=ジェイソン・ステイサム)の格闘技を見せるために映画なのだろうって感じてしまった。
・地味にいい人、サイラス・キニック
いかにも気弱なサイラス。この人は、カジノで襲われるのだろうって感じていたのだけれど、予想外に無傷。さらにニックが何か特別なことをした訳でもないにも関わらず、ニックに感謝してお礼をするサイラス。彼はニックを再生させるためにやってきたのだろうか。そう思うくらいにいい人だった。19歳で7000万ドル稼いだだけのことはあって、お金に対しては気前が良かった。こんな人が身近にいたら驚き。ニックはいい人に恵まれたって感じる。サイラス以外にもお店のスタッフと、明るく言葉を交わすあたり、ニックの人柄もきっといいのだろうって感じた。
戦わせると怖いニックも、普段は人当たりがよく、サイラスのおかげで真っ当な道を歩むことになりそうな気配を感じる作品だった。
鑑賞日:2021年8月7日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
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