こんにちは、Dancing Shigekoです!
東京五輪が終わると、次は高校野球が始まります。スポーツが熱い夏です!
さて、今回は映画『レギオン』を紹介します!
[基本情報]
監督:スコット・スチュアート
製作:デヴィッド・ランカスター / ミシェル・リトヴァク
製作総指揮:ゲイリー・マイケル・ウォルターズ / スコット・スチュアート / ジョナサン・ロスバート
製作年:2010年
配給:スクリーン・ジェームズ
上映時間:100分
[登場人物]
ミカエル:ポール・ベタニー
元天使。神の指示に従う事ができず人間として、地に降り立つ。
ロボコップの俳優を思い出させる。人間の姿よりも天使の姿の方が似合っている印象。黒い翼が意外。
ボブ・ハンソン:デニス・クエイド
ダイナーのオーナーでジープの父。妻に去って行かれ、自分をダメ人間と卑下している。
デニス・クエイドっぽいと思っていたら、そうだった。主役をするレベルの俳優の結末としては意外。かっこよく散っていったという意味では納得。
ジープ・ハンソン:ルーカス・ブラック
ダイナーで働く女性チャーリーのことを気にかけている。ミカエルが神の指示に従わなかった理由の一人。
平和主義を思わせる面持ちの俳優、彼が守護者になるとは。
チャーリー:エイドリアンヌ・パリッキ
救世主となる子を身篭っている。ボブのダイナーで働く。
赤ちゃんいるのにタバコはよくない!などと感じてしまう自分の見方が悲しい。
[内容]
神は人間を見捨て、滅ぼすために遣いを出した。
ミカエルはその遣いを阻止するために、天使であることをやめ、人間の味方に回る。そして街から離れたところにあるダイナーで働く女性チャーリーの赤ちゃんを守りに行く。
そのダイナーにはいつも通りに客が入っていた。そこに一人の老婆が入ってきて、ステーキを頼む。料理が運ばれてきた時に悪態をつく。その言葉に他の客が注意をしようとすると、その中の一人に突如噛みつき、壁を這い登っていく。得体の知れない老婆に恐怖を感じていると、客の一人が射殺するのだった。
続いてダイナーにやってきたパトカー。そこにはミカエルが乗っていた。その老婆と同じような奴らが次々とやってくるから準備しろと指示を出す。何が起きているのか分からないダイナーの客たちは反発をしていたが、狙いはチャーリーの赤ちゃんだと言う。ミカエルの話を聞いて少しずつ信用していく。そして大量の車がやってくる。ひとりまた一人とダイナーの客がやられていく中、チャーリーを必死に守っていく。
天使のガブリエルがダイナーにやってきて、ミカエルはみんなに逃げるように指示。チャーリーとジープが車に乗って逃げていくが、ガブリエルに追いつかれる。絶対絶命の危機の時に再びミカエルが現れ、ガブリエルを追い返すのだった。
[感想]
神による粛清から逃れる人間と人間を守る天使の話を描いた作品。
・地味にサバイバル系映画
ダイナーに8人いたメンバーが次々と倒れていく。老婆の食いつきから始まり、夫を助けたい一心で妻が外に出たのを止めに行ったパーシー、子供を助けたいと言って出て行ったオードリーを連れ戻すために出ていく男、子供も助けようとしたら実は罠で噛み殺される。赤ちゃんが生まれて、みんななんとか逃げ切ろうと考えている時に赤ちゃんを奪って相手に渡そうとするオードリーの母(最初に老婆の犠牲になった男性の妻)を止めるために仕方なくミカエルが射殺。
ついに姿を見せた天使ガブリエルの翼で、ジープの父ボブはお腹を切られ重体。一見、その時に死んだようにも見えたけれど、彼はガブリエルも巻き添えにすべくダイナーごと爆発させる時に爆死。そしてオードリー、チャーリー、ジープの3人で車で逃走していくものの天使ガブリエルの追撃を振り払うために急ブレーキで横転。その際にオードリーも助からず。結局、残ったのはチャーリーとジープ、後チャーリーの赤ちゃん。
ミカエルはガブリエルとの戦いで一度は死んだように見えたのだけれど、神の御心に触れて生き返ったと言う扱い。結構、容赦なく登場人物がなくなっていく展開だった。
老婆の豹変と、子供の豹変の二大豹変が印象的だった。
・みんなそれぞれに思い出を持っている
敵の襲撃を前に待機している時に、過去の思い出話をする様子が何度かあった。オードリーに対して母親が生まれた時の思い出を語ってみたり、屋根で待機している時に語り合ったりと、その思い出話の中に教訓のようなものが含まれていたのが印象的。印象的だったのだけれど、見終終わった後に、それがどんな言葉だったのかを思い出せない位、彼らの最期があまりに突然訪れる感じだった。
・もう少しミカエルからの説明が欲しかった
ミカエルがチャーリーの赤ちゃんを狙っていると言う説明する。彼女の赤ちゃんこそが人類を導く救世主になると言うのだけれど、なぜチャーリーの赤ちゃんが救世主になるのか、その理由に触れられていなかったのが、残念。想像にお任せということなのだろうか。チャーリーの父親が誰かを語らなかったあたりに、実は神の子ということなのか。天使に取り憑かれた人が父親だったということなのか、そう言った想像を起こさせる。実際のところは分からない。
それにしても赤ちゃんが育って大きくなるまで、この神による粛清が続いていくということなのだろうか。今回のダイナー以外の地域でも豹変した人類の攻撃でだいぶ被害が出ている様子だったことから、赤ちゃんが育つのを待っているのは現実的ではないのではないかって思う部分も残った。その間は、ジープが守護者として、チャーリーと赤ちゃんを見守るという展開が待っているのだと予想されるけれど、その部分は続編になったりするのだろうか。
もう少しミカエルによる説明が欲しいように感じる展開だった。逆にレギオンについて調べてみようというきっかけにもなる作品だった。
淡々と被害が拡大していく中、生き残る人類の希望を描こうとした作品だった。
鑑賞日:2021年8月8日
皆様の感想もぜひお聞かせください!
それでは、また次回!
Comments